北朝鮮のミサイルは、日韓首脳会談を促すか

本エントリー、題だけだと「なに、北朝鮮が日韓首脳会談を促すだと!」な感じですが、別に北朝鮮がそんなことを「意図して」ミサイルを発射しているという意味ではありません。韓国側からして、北朝鮮のミサイルを名分に日韓首脳会談の必要性を強調するのではないか、そんな意味です。

まず、北朝鮮が『また』ミサイルを発射しました。短距離弾道ミサイルだそうですが、8発も撃ったそうです。ニュース1の記事によると、今年に入って『挑発』とされるものは、大小合わせてもう18回目だそうで、尹錫悦(ユンソンニョル)政権になってからは3回目になり、8発も撃ったのは初めてだ、とも。新型コロナで大変だと聞きますが、こういうところだけは悪い意味で元気なものですね。以下、各紙、<<~>>が引用部分となります。

 

<<北朝鮮が5日、日本海上に向けて短距離弾道ミサイル(SRBM)8発を発射した。今年18回目の武力デモだ。合同参謀本部はこの日、「韓国軍は今日(5日)午前9時8分ごろから9時43分ごろまで、北朝鮮の平壌順安一帯などで日本海上で発射した短距離弾道ミサイル8発を捕捉した」と明らかにした。

北朝鮮がこの日に撃ったミサイルは、2つ以上の目標物に向けて順次発射されたという。軍当局は北朝鮮が撃った弾道ミサイルの飛行距離や高度・速度など細部諸元を分析中だ。北朝鮮が8発もミサイルを連行して撃ったのは今年初めてだ・・

・・特にこの日の挑発は最近、韓米及び韓米日当局が共調し、北朝鮮の核・ミサイル脅威による対応を強化していることとも無関係ではないと指摘されている。韓国と米国・日本政府は去る3日、ソウルで韓米・韓日および韓米日北核首席代表協議を開き、今年北朝鮮の相次いでミサイル発射を強力に糾弾し、北朝鮮の不法行動を即刻中断させるため国際社会との共助を強化していく、などに意見を集めた・・>>

 

さて、ここからは心が曇っているクモットルマンの私見でもありますが・・韓国には『北風』という言葉があります。北朝鮮が韓国の安保に影響を及ぼすような言動をすればするほど、『右寄り』側の支持率が上がる現象のことです。尹政権が、この件を名分にし、日米・または日米韓首脳会談の必要性を強調するのではないか、と私は見ています。もちろん、日韓首脳会談の場合、これ以外の案件も議題になるでしょう。成果はともかく、尹政権としては『念願の首脳会談を手に入れた』モードにはなれます。

 

元ソースは共同通信だとのことですが、ちょうど、韓国側が日韓首脳会談を打診した、というニュースがありました。昨日もお伝えしましたが、韓国メディアは「NATO首脳会談で日韓首脳会談が開かれるのではないか」と予想し、かなり盛り上がっています。そのこともあって、MBNなど複数のメディアが、「日本の共同通信が~と報じた」とし、本件を記事にしています。

<<日本の共同通信は「岸田首相がNATO首脳会議に出席するか検討に入った」とし「韓国側から韓日首脳会談開催打診も受けた」と伝えました。会談が成立すれば、2019年12月、文在寅前大統領と安倍元首相が会った後、初の日韓首脳の出会いになります・・・・日本も日韓会話の必要性に共感しています。

【林/日本外務相(先月27日) : 「韓日関係は各懸案で非常に厳しいが、東アジア安保状況を考えればこのまま放置することはできないと見ています」】。今回のNATO首脳会談にユン大統領が出席すれば、韓米首脳会談と韓米日首脳会談開催の可能性も開かれています。NATO側はアジア太平洋パートナー国家として日韓だけでなくオーストラリアとニュージーランドを招待し、今回の会談はロシアと中国に対応するための公式文書が採択される見込みです・・>>

今回の北朝鮮のミサイル騒ぎで、首脳会談、特に日米韓首脳会談の可能性は大きくなったのではないか、気になります。まだまだ、日韓首脳会談は、時期尚早です。岸田総理の賢明な対処に期待したいところです。

 

 

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