文在寅政権の、「共○主義者を韓国の英雄にしたい大作戦」が残したものは(その2)

それでは、その2に続きます。なんの2だ?な方は、一つ前のエントリーからお読みください。人気・・じゃなかった、任期末に文在寅大統領はまた別の人物を持ち出します。それが、洪範図(ホンボムド)です。

日本のネットでも検索すれば人物情報がちゃんと出てくるのが詳しくはそちらにお任せしますが、 韓国では抗○独立運動において特に素晴らしい戦闘だったとされている、鳳梧洞の戦い、青山里の戦いを指揮した人物だとされています。墓がカザフスタンにあったけど、その遺骨を韓国に持ってきて、韓国最高の名誉とされる建国勲章・大韓民国章を授与しました。このときも多くのメディアが「将軍の帰還だ(涙)」と大騒ぎしました。

 

ただ、その1で書いた金元鳳(キムウォンボン)と同じく、この洪範図氏『も』また、適当に作られた英雄にすぎません。彼についての話が、ネットメディア「ペンアンドマイク」に、実によくまとめられているので、紹介したいと思います。以下、<<~>>が引用部分となります。

ただ、引用前に一つだけ・・これはこの記事だけでなく、本ブログがソースとするメディアの主張全てに対してのことですが、右側陣営の人たちの意見には、(左側に比べると)確実に同意できる部分があり、その中には、私も「尊敬できる学者だ」と認めている人物が何人かいます。しかし、私は彼ら(一般的な書き方で、右側の陣営)の意見に全て同意するわけではありません。一つ例えるなら、彼らにとっての李承晩は国父であり、最高の偉人でもありますが、私は、李初代大統領は、ただの無能な政治家だったとしか思っていません。

 

<<・・最近の研究結果によると、抗○武装闘争史上輝く戦果を収めたと知られている鳳梧洞戦闘は、事実は日本側の勝利であり、戦闘指揮も洪範図ではなくチェ・ジンドンが主役だったという事実が明らかになった。今日、海軍潜水艦は、○抗日独立運動家の名にちなんで作命している。潜水艦名称に洪範図はあるが、チェ・ジンドンはない。チェ・ジンドンが歴史の舞台から消された理由は、彼に親○疑惑が提起されたためだ。偉大な鳳梧洞戦闘を、○日疑惑者が指揮したなら、『体面』が立たないので、洪範図を主役にした可能性が濃厚だ。

以後、独立軍は清山里一帯で再起を模索する過程で、包囲される。戦っても勝算が無かったので、包囲網から脱出する作戦を立てた。その包囲網を突き抜けて脱出する過程で起きたのが清山里戦闘だ。したがって、清山里の戦いの真相は、清山里の包囲脱出作戦である。

 

包囲網の西北側を担当していた中国軍のほうが弱かったため、一部の独立軍部隊はここを通ってやっと脱出に成功する。日本軍が追ってくるので、イ・ドンフィは「ロシア領自由市(※スヴォボードヌイ市のこと)に入ると武器支給及び普及をしてくれる」とし、自由市への移動を宣伝した。洪範図などは、自由時に移動する・・

・・(※しかし、それは指揮官の一人イ・ドンフィがロシア側に『兵力』を売りさばいたものにすぎず、ロシアは独立軍にロシア軍の傘下に入れと命じ、一部の兵士たちが強く拒否することになる)何も知らないまま自由市という罠に陥り、国際迷子となった独立軍は、「ロシア軍傘下に下だれ」という強要に直面する。半分くらいはこれに賛成したが、残りは激しく反対する。洪範図は、ロシアの要求に賛成する陣営に加担し、反対する独立軍を相手に戦う側に立った。これが『自由市事変』である・・>>

 

結果は、言うまでもなく独立軍(反対派)の負けでした。ある意味、文在寅氏が夢見た『英雄の姿』に似ている気もします。レッド陣営に寝返り、国際的に孤立された韓国相手に戦い、勝利したわけですから。金日成氏も、韓国を孤立させることさえできれば、あとはなんとかなると思っていました。「米韓関係」と「日韓関係」、どちらかを切ることができれば、韓国は孤立する、と。いわゆるガックン戦術です。

冠帽を顎下に固定する二本の糸のうち、片方だけ切れば帽子は風に飛ばされる、わざわざ両方切る必要はない、という意味です。ここでいう「風に飛ばされる」が、国際的な孤立のことです。それだけで、韓国は北中露側に来る、と。解釈の仕方にもよりますが、わざわざ『こっちに来い』と誘う必要もない、という意味にも見えます。

 

そう、孤立させてから、『軍門に下れ』というと、あとは韓国内部の『英雄(?)』が、なんとかしてくれる。手を汚すまでもない・・金日成氏は、それが言いたかったのかもしれません。このガックン戦術を言い出したのが、すでに全面的な衝突は難しいとされたあと、1972年ですから。同じ理由で、1973年に朴正煕大統領も「平和統一」案を発表します。それまでは、韓国で平和統一は公式案ではありませんでした。

これは、米国など朝鮮半島周辺の強大国が、すでに南北分断が軍事的衝突で解決できる可能性は無いと見て、南北それぞれに『いい加減にしろ』と圧力をかけ、南北ともに、現実的な状況も考え、それを受け入れた結果だとも言われています。その際、朴正煕大統領は基本的に「経済的に豊かになる」ことで統一が可能になると考えていたようです。金日成氏は、ガックン戦術を考えていました。2021年まで、文政権がやろうとしていた『共○主義者を英雄にしたい大作戦』も、彼なりのガックン戦術だったかもしれない・・そんな気もする、今日この頃です。「なにも考えてない」だけかもしれませんが。

 

 

皆様のおかげで、新刊『日本人を日本人たらしめているものはなにか』が、発売中です。帰化を前にして、いろいろと考えてみて、の自分なりの結論を記録した本です。固定エントリー『新刊・準新刊のご紹介』に簡単な内容を綴りました

・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
エントリーにコメントをされる方、またはコメントを読まれる方は、こちらのコメントページをご利用ください。以下、拙著のご紹介において『本の題の部分』はアマゾン・アソシエイトですので、ご注意ください。

 ・様のおかげで、こうして新刊・準新刊のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2022年6月1日発売)からですが、<日本人を日本人たらしめているものはなにか~韓国人による日韓比較論~>です。帰化を前にして考えたことを記録した本です。アマゾンページに書いてある、「私はただ、日本が好きだから、日本人として生きたいと思っています」と、「『お前は韓国人として生まれた』が、『私は日本人として死ぬ』に上書きされた時に見えてきた、日本人になるということの意味」が、本書の全てを表していると言えるでしょう。そんな本です。 ・新刊<「自由な国」日本「不自由な国」韓国 韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書) >は、日本滞在4年目に感じた「日常」と、ラムザイヤー教授論文騒ぎにまつわる、日韓の対応の差などをまとめました。2021年発売版に、相応の追記を致した新書版でございます。 ・国に蔓延する対日観、『卑日』について考察した卑日(扶桑社新書)>も発売中です。なぜ今の韓国に、日本に対する『卑』が必要なのか。それを自分なりに考察、率直に書きました。 ・刊として、文政権の失敗を振り返った <文在寅政権最後の暴走>と、自分なりの『日本語』本<日本語の行間~韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書)>も発売中です。・刊・準新刊の詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。旧「インフォメーション」もこちらに統合してあります。本当に、本当にありがとうございます。書きたいことが書けて、私は幸せ者です。 ・れでは、またお会いできますように。最後の行まで読んでくださってありがとうございます。