「公開せず」二本立てです。韓国のことわざに「自分の癖を犬にやれるものか（身についた癖を直す、捨てるのは難しいという意味）」というものがありますが・・ムンたん、どうやら日本（福島処理水など）に対してやっていたことを、米国に対しても行っていたようです。
市民団体がTHAAD配置反対の理由の一つに、「THAADレーダーから電磁波が出て周辺が大変なことになる」というのがあります。電波塔などの設置にもいつも付きまとう主張で、韓国では意外と受けがいい主張だったりします。ですが、TV朝鮮の報道によると、文政権が4年間この電磁波データを測定していたものの、その結果は「有害とされる基準値の2万分の1」でした。こうなれば、いつもの癖で、やることは一つ、『隠せ』です。4年間、このデータを公開しなかった、とのことでして。
余談ですが、韓国政府は「処理水は問題ない」とする趣旨の資料を次々と消しました。論文は撤回、分析は削除。未読の方は過去エントリーをお読みください（※ブログの外観用プログラム『テーマ』を変える前に書いたエントリーなので、レイアウトが不安定になることがあります。一応、修正はしておきましたが、ご理解ください）。確か、当時のソース記事も月刊朝鮮でした。なんだかんだで朝鮮日報系列というのは、興味深いですね。以下、各紙、＜＜～＞＞が引用部分となります。
＜＜高高度ミサイル防衛システムTHAAD基地周辺で、有害な電磁波が出て、住民たちの健康を害する。これがTHAAD反対の重要な理由の一つでした。ところが、文在寅（ムン・ジェイン）政権が４年間測定したソンジュ地域THAAD基地周辺の電磁波測定資料を当社が入手してみたところ、有害基準値の２万分の１に過ぎないことが確認されました。事実上、影響がないとしても問題ない数値です。ところが、文政権はこの事実を公開せず、事態を放置してきました・・
・・THAADのレーダーとそれぞれ違う距離にある4箇所で測定したデータですが、4ヶ所とも平均値が政府が定めた人体有害基準値の2万分の1でした。2019年7月に測定された最大値も114分の1でした。電磁波の危険などで、住民たちが基地への資材搬入を防ぐ間、文在寅政権の国防部はこのような測定値を公開しませんでした。このため、韓米将兵たちがコンテナで宿式を解決する状況が続き、マーク・エスパー元米国防長官が「これが同盟に対する態度か」と抗議したこともあります・・（TV朝鮮）＞＞
さて、どうでしょうか。引用部分にはありませんが、THAAD配置が決まったあと、レーダーの電磁波で、住民たちが『揚げられる（揚げ物のようにされてしまう）』という話が広がり、共に民主党議員たちが同調したりした、とのことですが・・ピカチュウでも無理でしょう、それ。グレートマジンガーのサンダーブレークでも放つのでしょうか、あのレーダーは。
表向きには、環境評価がどうとかの理由で正常運用はおろか配置そのものを『仮』状態にしてきた文政権。ユンソンニョル政権は「早ければ今月中にも環境評価を始める」としていますが、さて、なんだかんだで、任期5年、しかも最後の1年はほぼ影響力無しで過ごすのが一般的。どこまで出来るのでしょうか。
そして、シャングリラ会合で韓中国防部長官会談がありました。日本とはせず、中国と会談する韓国を見て米国がどう思ったのか、気になるところです・・が、それはとにかくして。中央日報によると、会談の後、イジョンソプ国防部長官は「THAADに関しては、あとで話す」とするだけで、韓国の国防部は会談のTHHAD関連内容は公開しなかった、とのことでして。
＜＜・・葛藤事案である在韓米軍THAAD正常化問題などに対する会談内容は、公開しなかった。これに対して国防部は『相互関心事案に対する意見を交換した』とだけ話している。イジョンソプ長官も、会談を終えた後、THAADと関連した記者たちの質問に『後で説明する機会があるだろう』と話した・・（中央日報）＞＞、と。でも、それから各メディアの記事を読んでみても、「中国側はTHAAD（既存）正常化について、理解できる範囲内で懸念を示した」と話したという内容しかありません。あとで追加発表があるかもしれませんが、75分（予定は40分）の会談で何を話したのでしょうか。
尹政権には、大したこともしなくても「うわ、前の政権よりずっとマシだな」と言われるメリットがあります。韓国のTHAAD事情、もはや追加配置（これでも選挙のときは公約でしたが）の話はまったく出てこず、既存のTHAAD基地だけでもうまくできれば、それはそれで歓迎したいことではあります。でも、これはすでに朴槿恵政権で正常化されて当然だった事案。追加配置、または米国ミサイル防衛システムへの編入（韓国はまだ米国ミサイル防衛網に入っていません）の話も出てくるはずですが・・そのとき、尹政権はどんな返事をするのでしょうか。それとも、そのときはもう5年が過ぎているのでしょうか。
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