変わった視点の記事があったので、紹介したいと思います。(別にレディー・ガガもブラックピンクも何もしていませんが)もっとも日本的なやり方で米国側に感動を与えたファーストレディー・岸田裕子女史と、ブラックピンクとレディー・ガガの公演関係で、責任者とその外交ラインがまるごと入れ替えになった、韓国外交の対比です。米国で活動中の韓国日報出身記者さんが「ニュースバース」というネットメディアに投稿した内容です。記事は、「ユン大統領の国賓訪問を前後して(※時期は未定)、ホワイトハウスが岸田裕子女史を招待した意味も気になる」としています。詳しくは書かれていませんが、ファーストレディー同士の話し合い以上に、外交的な意味を持つのではないか、という話でしょう。
個人的に、記事で気になるのは、韓国外交は今回のユン大統領の訪米でも、「議論ではなく『祭り』を望んでいる」という表現です。米国がやろうとしていることは、決してそんなものではなく、相応の請求書がかならず来る、と。結局、「これぞファーストレディー外交」としながら華麗な舞台を演出するためにブラックピンク・レディー・ガガ公演などに気を取られて、しかも(多分、それがうまくいかなくて)外交ラインが入れ替えられる事態になったユン政権と、とても日本的なやり方(素朴だけど懸命なサポートで各国首脳に感動を与えた)岸田裕子女史との対比が、どうしても目立ってしまうというのです。『どれだけ日本のこと気にしているんですか』な記事とも言えますが、一応、ユニークではあります。以下、<<~>>で引用してみます。
<<・・米国の大統領夫人ジル・バイデン夫人が、岸田裕子夫人を米国に招待すると明らかにし、大きな関心を集めている。ロイターと日本のマスコミによれば、ジル・バイデン夫人は岸田裕子夫人に、ホワイトハウスに訪れるよう公式に要請し、裕子夫人はバイデン大統領とも会う予定だ。裕子夫人の訪米時期は今月中旬だと公開され、具体的な日付は知られていない。ロイターは「日本の首相夫人は、外国の巡方にも同行しないのが一般的だ」とし「特に、ファーストレディーだけで他の国を訪問するのは非常に異例のことだ」と伝えた。 また、米国ホワイトハウスが他国のファーストレディーを別途招待すること自体、前例を見つけるのが難しい。
裕子夫人は昨年5月、バイデン大統領の訪日当時、日本の伝統衣装である着物を着て、自宅から持ってきた茶器を利用して伝統茶を直接「おもてなし」した。 その姿に感動を受けたバイデン大統領は、その場で裕子夫人を米国に招待した・・・・裕子夫人のホワイトハウス訪問が特に注目される理由は、招待時期だ。バイデン大統領夫妻は26日、ユン大統領の米国国賓訪問直前に日本のファーストレディを招待して会同する点について、様々な解釈が出ている。昨年12月のマクロンフランス大統領以降初めて開かれる国賓訪問・首脳会談を目の前にして、日本側と「ファーストレディ外交」をするのは、普通のことではないとする見方も出ている。
トランプ大統領の頃から強化された日米同盟は、バイデン大統領就任以後さらに強くなった。日本はバイデン政権の核心安全保障概念であるインド太平洋戦略に積極的に参加し、中国の南下を防ぐ砦の役割をやっている。日本は、最近発表された米国インフレ抑止法の税額控除対象関連でも、FTA締結国ではないにもかかわらず、米国と別途の条約を締結した国と同じ恵沢を受けた。ブラックピンク公演に気を取られて戸惑っている間、米国は会談ではなく「お祭り」を望む韓国を歓迎している。できるだけ自国の国益を得ることができるからだ・・
・・半導体支援法案と関連し、米国は(※中国工場、補助金条件などで)実質的な譲歩をするのではなく、バイデン大統領がユン大統領とテキサスサムスン電子工場を一緒に訪問するだけで『相手の顔を立てる』だけにするだろうという分析も出回っている・・・・結局、最も日本らしい方法で真心を尽くして、素朴におもてなしした日本には前例のないファーストレディーホワイトハウス招待という評価が出ている。誰の発想かは分からないが、全世界に掲げる華麗な舞台を作るために首脳会談自体の本質を見失った韓国には、外交混線だけという評価が出ている(ニュースバース)・・>>
引用部分にはありませんが、他にもウクライナ関連での積極的な支援や、日米韓安保協力など、いまのユン政権としてはすぐにはOK出せない案件について公開的に話し、そのかわり、「核の傘」拡大などを『リップサービス』をするだろう、という内容も書いてあります。さて、どうでしょうか。半導体工場訪問はありえそうな気もしますが。最後に告知ですが、今日の更新はこれだけです。次の更新は、明日のいつもの時間、朝11時頃になります。
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