ユン大統領の支持率、ついに20%台(27%、ギャラップ社調査)へ・・大きくなるレームダック・政権交代の可能性

「韓国ギャラップ社」という世論調査機関の集計ですが、尹錫悦(ユンソンニョル)大統領の支持率がついに20%台、27%になりました。同じ会社の前回の調査では、30%でした。去年にも20%台まで下がったことがありますが(同社調査で29%)、それから労働組合対策などで支持率が回復したものの、再び20%台になりました。特に、20代~40代では、支持率が10%台、とのことでして。政党支持率でも、与党がかなり苦戦しています。まだまだ気の早い話ではありますが、このままだと、来年総選挙でも『与小野大(野党のほうが議席が多い)』が続くだろうとの予想が増えてきました。また、ユン政権の早期レームダックと、政権交代の可能性も高まりつつあります。

アンケート応答者が選んだ「支持しない理由」の中でもっとも多かったのは、外交(28%)です。最近、経済が思わしくないのに、経済・民生は10%だけです。ちょうど一つ前のエントリーで紹介した例の解法関連で、9%。外交といっても、日本関連以外にこれといって何かあったわけではないので、これで38%と見たほうがいいかもしれません。前回の調査では(同じく、関連項目2つ合わせて)40%だったので、少し下がったともいえますが、誤差の範囲とも言えるでしょう。ただ、専門家の分析によると、『他国との外交(米国)も影響している』とのことです。他に、国内政策においても、進展が見られないでいます。ソース記事時事ジャーナルも触れていますが、与党は「若い世代から支持」と「全羅道地域での支持基盤拡大」などを掲げて、いろいろと政策を講じてきました。しかし、少なくとも世論調査結果では、これといって効果は出ていないと思われます。

 

文政権のときに、若い世代(特に20代)の支持率が80%まで上がったり20%まで下がったりとジェットコースターだったので、最近ははっきり言いきれなくなりましたが、伝統的に、若い世代は「左」支持が多く、60代以上は「右」支持が強いとされています。この前、地方選挙関連でお伝えした、与党の『西進政策(伝統的に支持率が低い全羅道地域で基盤を広げる政策)も、効果を出すどころか、むしろ前回の選挙より「国民の力(現与党)」候補の得票率が大幅に下ったりしました。前回15%だったものが、今回は8%まで下がったとか。電気料金上げなかったこと、金利への人為的介入など、右側メディアからも指摘されることが増えたし、なんか、ユンたん、いろいろうまくいかないでいる、そんな感じです。以下、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・ユン大統領の国政支持率が、再び20%台に下がった。就任1周年を控え、またもや早期レームダックが懸念される水準の支持率が出てきて、大統領室の悩みも深まると見られる。韓国ギャラップが去る11~13日、全国満18歳以上1002人を対象に調査して14日発表した世論調査の結果、ユン大統領の職務遂行肯定評価(※「支持する」)は27%、支持しないは65%を記録した。直前の調査と比較すると、1週間で「支持する」は4%ポイント下がり、「支持しない」は4%ポイント上昇した。

ユン大統領の支持率は、最近3週連続下落傾向で、20%台を記録したのは去年11月第3週目の29%以来、約5カ月ぶりだ。与党である「国民の力」の支持率も同じだ。政党支持率調査では、共に民主党が36%、国民の力が31%、正義党4%となった。支持政党なしは29%。共に民主党は前週対比3%ポイント上昇したが、国民の力は1%ポイント下がった。国民の力の支持率は昨年9月5週目以降、約7カ月ぶりの最低値を記録した。先月、キム・ギヒョン指導部(※政党代表)が出来てから、5週連続で下がっている(時事ジャーナル)・・>>

 

ヘラルド経済やニューストマト(かわいい名前ですがニュース専門チャンネルです)などの記事には、これまた定期的に調査されている「明日が総選挙なら、どの政党に票を入れますか」結果が掲載されていますが、「共に民主党候補に票を入れます」と答えた人が51.3%でした。与党の国民の力だと答えた人は31.0%。他の政党は1~2%レベルです。同調査では、先のギャラップ社の調査より政党支持率に差が出ており、共に民主党が49.6%、国民の力が33.3%、「支持する政党がない」11.2%でした。

 

 

おかげさまで、新刊が発売中です!今回は、マンションを買わないと『貴族』になれないと信じられている、不思議な社会の話です。詳しくは、新刊・準新刊紹介エントリーを御覧ください。経済専門書ではありませんが、ブログに思いのままに書けなかったその不思議な「心理」も含めて、自分なりに率直に書き上げました。以下の「お知らせ」から、ぜひ御覧ください。ありがとうございます

・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
エントリーにコメントをされる方、またはコメントを読まれる方は、こちらのコメントページをご利用ください。以下、拙著のご紹介において本の題の部分』はアマゾン・アソシエイトですので、ご注意ください。

   ・様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2023年3月1日)からですが、<韓国の借金経済(扶桑社新書)>です。本書は経済専門書ではありませんが、家計債務問題の現状を現すデータとともに、「なぜ、マンションを買えば貴族になれるのか」たる社会心理を、自分なりに考察した本です。・新刊として、文在寅政権の任期末と尹錫悦政権の政策を並べ、対日、対米、対中、対北においてどんな政策を取っているのかを考察した<尹錫悦大統領の仮面 (扶桑社新書)>、帰化を進めている私の率直な気持ちを書いた<日本人を日本人たらしめているものはなにか~韓国人による日韓比較論~>も発売中です。・刊・準新刊の詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。 ・当に、本当にありがとうございます。書きたいことが書けて、私は幸せ者です。それでは、またお会いできますように。最後の行まで読んでくださってありがとうございます。