ゴールデンウィークもピークを過ぎた感じですが・・シンシアリーは、今日から約1週間、休暇をいただくことになりました。確か今年で本ブログ、14年か15年になりますが、1週間も休むのは初めての気がします。まだ韓国にいたとき、日本旅行などで数日間ブログ更新を休んだことならありますが。いつものこと、日付けはちょっと詳しく書きませんが(旧ブログからのことで、出国・入国に関する告知は日付けを少しだけずらしております)、サウスコリアという国に行ってくることになりました。3年か4年ぶりに親の墓参り、そして、それぞれの家族、及びそれに準ずる(?)人たちにあって、いろいろ報告をして、そして、前から気にしていた韓国から日本への「資産移動」を完了して、そうしてから帰ってきます。
皆様、私は、日本人になりました。実は結構前に結果が出ていましたが、報告が遅くなったこと、お詫び申し上げます。普通、特殊な立場・・たとえばすでに帰化した人、または永住権を持っている人の家族とか、ずいぶん長く日本で暮らした(ちゃんと加入すべきもの加入して、納付すべきもの納付しながら)人の場合は、帰化にかかる期間が短いという話も聞きます。でも、あくまで一般的に、帰化は1年かかると言われています。これは帰化の『受付』ができてから約1年のことで、実は、受付ができるまでも、結構時間がかかります。書類などがちゃんと備わっていないと、受付が成立しません。私の場合は有能な行政書士さんに出会えたおかげで、順調に進み、「滞在5年」という帰化の条件を満たしたあと、去年の夏あたりに受付できました。
今年の夏あたりに結果が出るかな・・と思っていましたが、それよりずっと早く、結果が出ました。「かあちゃん、合格したよ」といったところです。あくまで個人的な感覚ではありますが、こんなに早く結果が出るとは、とびっくりしました。連絡を受けて、妙な気分でした。すべて、本ブログを始めたからこそ、夢を叶えることができました。皆様、ありがとうございます。また、扶桑社はもちろんのこと、私の文を載せてくれた各メディアの方々、行政書士さんなど行政面で力になってくれた方々にも、この場を借りて、深く感謝申し上げたいと思います。法務局の方々もとても親切に対応してくださいました。担当の方が家に来られたとき(実際に住んでいるのかなどを確認するためだと思われます)、レナを見て可愛いと褒めてくれたことは、いまでもいい思い出です。自分なりにかなり緊張していましたので。
それから、いろいろと手続き・・義務的にやらないといけないこと(在留資格証の返納、帰化の届け出)も、義務じゃないことも、いろいろ手続きをしました。もう心の準備は出来ていたつもりですが、国籍喪失申告をしながら、ちょっとだけ切なかったりしました。まだ覚悟が足りなかったのでしょうか。もう残るは、二つだけ。家族と直接会って報告すること、そして、韓国に残してきた預金を日本に送金することです。これもまた必要な書類がいろいろあって、韓国の税務士の方に公証委任状を送り、代行で取得済みです。
「外国に住む国民」と「外国人」は10万ドル以上の海外送金において制度そのものが異なりますが、共通して、「何か問題がある資金ではないのか」で税務署の許可が必要になります。私が韓国で歯科医院をやっていたとき、どれぐらいの所得を申告したのか、どれぐらい税金を納付したのか、そういう記録をもとにして、「この人なら、これぐらいの金額は持っていてもおかしくない」と判断されると、「~ウォン分のお金は、外国に送金してもいい」という趣旨の書類が発行されます。不動産を売却して手に入れた場合は、その契約書なども必要になります。
送金も、「自分の口座」から「自分の口座」への送金しか認められないので(配偶者など家族の口座でも不可能)さすがにここからは私の出番です。そういうことで、いろいろ考えて、動くことにしました。為替レートが無茶苦茶な動きをしていますが、もともと1円は約10ウォンと考えていたので、まぁいいかな、と。この手続の過程でも、いろいろ興味深い話を聞くことができたので、それもまた、機会があればまとめることができれば・・と思っております。たとえば、領事館側に日本の戸籍謄本を提出(日本の場合、帰化などを証明する公的書面は『戸籍謄本』です)したときのことです。日本語でできているので、韓国の公的機関に提出するときには、韓国語訳を用意してセットで提出する必要があります。これは日本でも同じで、帰化の際に必要な韓国語書類(家族関係の基本証明など)には、自分で日本語訳をつけていました。
ですが、領事館の方によると、「自分でやった訳はだめです」とのこと。手続き的に別ではあるものの、日本側ではそんなことなかったのにどうしたのだろうと思いました。その理由は、「オリジナルと異なる訳をつける人が多すぎで、韓国外交部から何度も要請が来ています」、とのこと。ニュアンス的に、領事館の方々、ずいぶんと苦労されているように見えました。しかし、さすがに驚きです。それ、「自分で率直に訳して提出する」から意味があるのでは。
話がズレましたが、まぁとにかくあんなこんなで、もう一度、ありがとうございます。1人の日本人として、神様にも人様にも迷惑をかけない行き方をすると、もう一度心がけます。7日には岸田総理の訪韓もあるのに、このタイミングでセルフGWに入って、申し訳ございません。次の更新は、14日(日曜日)に致します。本エントリーのコメント欄とは別に、「こんなこともあろうかとコメント欄」というページを用意しておきました。本エントリーとは別のこと、たとえば岸田総理訪韓の件とかは、そちらを自由にお使いください。それでは、行ってきます。
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