「100年前」発言は、それからどうなったのか? 日韓首脳会談関連の世論調査、尹大統領の最新支持率などをまとめました

ユンたんNOW・・ということで、ユン大統領関連でいろいろまとめてみました。まず尹大統領の支持率ですが、少しずつではありますが(調査機関にもよりますが約2~3%)上昇しています。ただ、訪米のあともそうでしたが、岸田総理の訪韓の後も、与党側が期待していたほどの上昇幅ではありません。上昇に「転じた」ことに大きな意味があるとする見解もあります。政党支持率では、ギャラップ社の調査では与党「国民の力」が3%pリードしていますが、リアルメーター調査では野党「共に民主党」が7%pリードしています。

あとでまた取り上げますが「100年前発言」など、尹大統領としてはかなりの冒険でしたが、ソウル新聞によると「首脳会談について、成果は無かったとする人が多い」など、少なくとも支持率においては『効果はあったものの、思ったほどではない』結果だったと言えるでしょう。数日前の記事で恐縮ですが、<<~>>で引用してみます。 <<・・去る7日訪韓した岸田文雄首相と尹錫悦(ユンソンニョル)大統領の首脳会談に関して、回答者の半分近くが「成果がなかった」とした調査結果が、12日公開された。韓国ギャラップが今月9日から11日まで全国満18歳以上1000人を対象に電話調査した結果、今月7日~8日に行われた首脳会談に対して回答者の49%が「成果がなかった」と評価した。 「成果があった」という回答は33%で、意見を留保した人は18%だった・・

 

・・成果がなかったと本回答者は「実益が無かった」(14%)、「シャザ◯しなかった」(12%)、「こちらが譲歩するだけだった」(11%)、「処理水」(10%)、「内容が何もない」(7%)、「姿勢が低すぎる」(7%)などを理由に挙げた。成果があったと評価した人々の理由は、「関係改善」(32%)、「経済支援・輸出・投資維持」(11%)、「未来志向的」(8%)、「懸案の整理・解消努力」(8%)、「会談それ自体で意味がある」(8%)、「国防・安保・同盟強化」(5%)などだった。尹大統領職務遂行の肯定評価(※「支持する」)は直前の調査より2%ポイント上がった35%と集計された。尹大統領の30%台の支持率は同社の調査では4月3週目の調査(4月18日~20日)から4週連続だ。「支持しない」は直前調査より2%ポイント上がった59%となった(ソウル経済)・・>>

 

ユンたんを「支持する」とした回答の内訳は、「外交」が35%です。なんだかんだで米国、日本での会談が、同じ方向性の外交を支持する保守層から高く評価されていると言えるでしょう。逆に、支持しない理由も「外交」が1位で、32%です。これは、逆に「今の方向性」を支持しない人たちによるもの、でしょう。言い換えれば、右と左が「外交」領域ではっきり分かれているわけです。ユン大統領には、なにがあってもとりあえず支持する人たち、いわゆるコンクリート支持層と呼ばれる人たちが、30%存在すると言われています(文大統領は40%でした)。とりあえずこのラインを超え、40%以上まで上がるのが課題と言えるでしょう。といっても、もう来年4月には総選挙ですが。

政党支持率は、ソース記事ソウル新聞のデータでは、国民の力が35%、共に民主党が32%、支持政党無しが28%でした。これは同社の調査では「変化なし」になります。ただ、聯合ニュースが記事にしている「リアルメーター」という調査機関のデータによると、共に民主党が7%pリードしています。国民の力が36.3%、共に民主党が47.0%。これは、15日に発表されたデータです。前週の調査に比べると、国民の力も共に民主党も、1.4%p、1.5%pそれぞれ上昇した、とのことです。首脳会談など大きなイベントがあったから、与党(国民の力)は政権支持の意味で支持率が上がるとしても・・共に民主党はなんで上がったのでしょうか(笑)。リアルメーターの調査では、ユン大統領の支持率は36.8%。前の調査から2.2%上昇しました。「支持しない」は1.7%下がって、60.8%。うーん・・ユン政権としては、来年の総選挙までに、なにかもう少し強烈なイベントがほしいところでしょう。これから電気料金値上げとか、いろいろありますので。

 

最後に、例の「100年発言」のことですが、4月24日に大統領室が「誤訳だった」ということにして相応の資料(韓国語版)を出したことで、そういうことになっている・・というのが現状です。100年発言についてご存知でない方は、4月24日のエントリーを参考にしてください。イジェミョン氏が初めてこの「100年」発言を聞いた時、「なにかの誤訳ではないのか」と、まさかそんなはずはないという反応を示した・・というニュースもありますが、とにかく与党及び大統領室公式に「誤訳でした(ジャジャーン)」という、なにかのドッキリのようなオチになりました。

ワシントン・ポスト側は、誤訳ではないとしていますが・・さすがに大統領とのインタビューを音声ファイルで公開することは出来ないでしょうし、各メディアを探してみても、これに関する記事は見つかりません。どうやら、「なかったこと」になるのでは・・そんな気がします。ひょっとして、野党もメディアも、憲法にかかわる内容になる可能性もあるので、これ以上取り上げること自体をためらっているのかもしれません。 で、本題はここまでで、告知ですが・・次の更新、今日の夕方になります。いつもより遅くなります。多分、17~18時になると思われますが、これからまた外出ですので、もう少し遅くなるかもしれません。ご理解の程をお願いします。

 

 

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