視察団の詳細発表・・試料採取はせず、関連装備も持参せず・・「試料ならすでにIAEAが持っている」

視察団に関して公式発表されたので、お伝えします。まず、『検証』という言葉を使うには、もっとも必要なのが試料の採取ができるかどうかです。一部ではこれができるのかできないのかで「検証団」と「視察団」という用語が決まるようなものだ、という指摘もありました。で、アイニュース24、釜山日報など複数のメディアによると、その試料採取について、団長が「IAEAがすでにやった」と話しており、視察団は別途採取しない（できない）と明らかにしました。また、聯合ニュースによると、民間専門家10人による諮問団は構成するけど、彼らは視察団ではないので、視察に参加することはなく、日本にも連れて行かない、とのことです。他に、「視察を取材することはできない」とも。以下、＜＜～＞＞で、いくつかの記事から最新情報をまとめてみます。

＜＜・・処理過程を点検する政府視察団が来る21～26日5泊6日の日程で原発現場を訪問する。パクグヨン国務調整室1次長は19日、政府ソウル庁舎でこのような内容の視察団派遣計画を発表した。次長は「今回の視察活動を通じて、浄化及び放流施設全般の運営状況や放射性物質分析能力などを直接確認し、国民の健康と安全のためにさらに必要な措置を導出する計画」と明らかにした。ユ・グンヒ原子力安全委員会委員長が視察団団長を引き受けた。このほか韓国原子力安全技術院(KINS)の原発・放射線専門家19人と韓国海洋科学技術院(KIOST)の海洋環境放射能専門家1人も参加し、視察団は計21人で構成された。パク次長はまた、「視察団点検活動を様々な視点で支援・評価するために、民間専門家を含む10人内外の諮問グループを別に構成し、点検の完結性を期す」と明らかにした。ただし、民間専門家は現場を直接確認する視察団には含まれなかった（聯合ニュース）・・＞＞

＜＜・・現場視察団が今回の日本を訪問する際、試料の直接採取はないと把握された。様々な施設を点検すると言ったが、日本側が提供する資料、指定したところだけを見てきて、名分だけ与えることになるという指摘は相変わらずだ。日本側は、安全上の問題で民間専門家を受け入れることができないという点も韓国側に伝えたと把握された。実際、今回の視察団には民間専門家は一人も含まれなかった。意見が異なる人々を含めて総合的判断することができなくなったわけだ。視察団長を務めるユ・グンヒ原子力安全委員会委員長は19日ブリーフィングで、「昨年私たちが確保した試料はすでに持っている」とし「一つは処理水に関連した試料であり、残りは沖の試料（環境サンプル）がある」と話した（アイニュース24）・・＞＞

他に、視察団の活動には、取材陣が同行できません。また、アイニュース24でいう試料サンプルというのは、IAEAが持っているもののことです。ここからは釜山日報というローカルメディアの記事ですが、そもそも、関連した装備も持参しない、とのことです。続けて引用してみます。　＜＜・・政府は民間専門家に対する情報共有のため民間専門家を含む１０人内外の「諮問グループ」を別に構成して国内で運営すると明らかにした。しかし、諮問グループの具体的な役割や構成については「議論中」とした。政府は、視察団の現地視察に対する国内マスコミの同行取材についても「実際視察活動の現場に入るのは適切ではないと決定した」と明らかにした。現場の写真や動画も東京電力などで提供すると結論が出ている・・

・・視察の実効性に関する議論は続く見通しだ。視察団が確保するという「オリジナルデータ」は日本側が提供するデータであるうえ、視察団は直接試料採取などをしない計画だからだ。政府は国際原子力機関（ＩＡＥＡ）が確保した試料を我々も持っており、新たな試料採取が必要ないという立場だ。パク次長は「試料採取部分はIAEAと国際社会が共助を通じてしている部分であるため（私たちが）別にするという部分は、国際関係で考慮する部分があるため、要請しなかった」と明らかにした。 視察団が現場での「科学的」分析のため、なにか現地に持っていく装備があるのかという質問に対して、ユ団長は「ない」と明らかにした。

現場のサンプル採取などがない状況で、日本側が提供するデータを検証する方式については、民間専門家を中心に問題が提起された状態だ。これに対してユ団長は「信頼性に対する部分に本質的な問題があるとは思わない」とし「専門家たちが見たときに、資料がとんでもないとか、このような状況ではないと思う」と話した（釜山日報）・・＞＞

最初から必要ない訪問でしたから・・名分だけで終わってもそれでいいはずですが、さて。次は韓国側が輸入関連措置をいつ解除するのか、どれだけ解除するのか、『できる』のか。そういうところが気になります。今日の更新はこれで終了致します。明日、11時頃にまた。

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