韓国メーカーの「全固体電池」開発はどこまで来ているのか

トヨタたんが全固体電池EVを2027年から実用化すると発表しました。10分充電で1200km走行できると言うし、熱など様々な問題の克服など、「ブレークスルー」と言えるほど性能がいいので、個人的にも期待しています。といっても、日本で住むようになってからあまり運転していませんけど(歩くの好きですし、公共交通も優秀すぎで)。韓国でも、この前の冬、寒さ、ソル(旧暦1月1日)連休での長距離運転などでEV関連の問題点が目立つようになったこともあり、多くのメディアが報じています。バッテリー性能に、トヨタなど日本車メーカーの場合は、いままで積み上げてきたブランド名がプラスされ、さらに大きな力になるでしょう。

そこで、韓国でも2027年になんとかというニュースを見たことがあるので検索してみたら、サムスンSDIという会社がもっとも進んでおり、硫化物系全固体バッテリーを2027年に量産する計画だそうです。ただ、これといった具体的な『物(テストカーなど)』関連ニュースは無く、LGソリューションから「2030年までは難しい」という見解も出ています。他に、韓国の全固体バッテリーはどうなっているのか、関連記事からまとめてみました。週刊東亜(5月8日)、Midus6月号(聯合ニュース掲載5月25日)アジア経済(4月12日)などです。まず、『技術力では日本が1番』という内容が共通します。特許でも、日本及び日本メーカーが圧倒的である、とも。以下、各紙、<<~>>が引用部分となります。Midusのほうは、ttp://www.yonhapmidas.com/article/230605142233_497413 となります。

 

<<・・全固体電池技術力で一番先を行っているのは日本だ。昨年、日経新聞が特許調査会社と共同で主要国家および世界知的財産機構(WIPO)など2つの機関に出願された全固体電池関連特許を調査した結果、日本トヨタが1331件で最も多く保有したことが分かった。2位はパナソニック(445件)、3位は出光興産(272件)だ(※別記事ですがアジア経済によると、4位サムスン電子、5位村田製作所、6位LG化学、7位住友、8位富士フィルム、9位現代車、10位LGエネルギーソリューションです)。中国、米国、ヨーロッパも全固体電池の開発を加速している・・・・K・バッテリーが全世界のバッテリー市場で主導権を持続するには、全固体バッテリー分野で中国、米国、ヨーロッパを抜いて、日本の技術力に追いつかなければならない状況だ(週刊東亜)・・>>

 

<<・・現在、全固体を研究するグローバル企業は60社余りに達する。国内バッテリー3社(サムスンSDI、LGエネルギーソリューション、SKオン)の中では、サムスンSDIが最も先進と評価される。
硫化物全固体を開発中のサムスンSDIは、テスト生産ラインを上半期に竣工し、下半期から試製品を生産する計画だ。 続いて2025年大型セル開発、2027年量産に入るという目標だ。 陰極材を黒鉛からリチウムメタルに変えて電気自動車走行距離を900kmに高める研究を進行中だという。

LGエネルギーソリューションは、高分子と硫化物を同時に開発する「ツートラック」戦略だ。技術難度の低い高分子電池をまず2026年量産し、2030年以降、硫化物電池を商用化するという構想だ。やはり走行距離900km確保が目標だ。これに先立ち、2021年には米国サンディエゴ大学(UCSD)と共同研究で常温充電が可能な長寿命全固体を開発した。従来の全固体は60℃以上の高温でしか充電できなかった。SKオンは米国のソリッドパワーと手を取り、硫化物全固体を開発中だ・・

 

・・2025年試作品開発、2029年量産突入が目標だ。ハイニッケル陽極材にシリコン陰極材を同時に適用して走行距離を900km以上に高める計画だ。バッテリー3社の競争相手は日本だ。現在世界全固体特許の37%を保有した最強者であり、トヨタ自動車は2021年に世界で初めて全固体電池自動車を公開した。同年、日本政府はバッテリー民管協議体を構成し、2030年までに5兆6千億円を投資する計画を発表した(月刊Midus)・・>>

ただ、サムスンSDIとともにバッテリー関連大手となるLGエネルギーソリューションは、(作れないとは言っていませんが)2030年までなら問題ないという見解です。ここからはアジア経済です。 <<・・LGエネルギーソリューションとサムスンSDIが、次世代バッテリーとされる「全固体バッテリー」の商用化時期に対する見解差を見せた。LGエネルギーソリューション側は「2030年にも全固体バッテリーを商用化するのが難しい」と評したのに対し、サムスンSDIは「2027年量産する」という目標を明らかにしたのだ・・>>、と。同記事でLGエネルギーソリューション側は「日本メーカーも量産時期が遅くなりつつ在る」としていましたが、大してそうでもないような・・

 

 

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