日韓、通貨スワップ議論を再開・・29日に「合意へ最終調整」するという報道も

まず昨日の件ですが、「調べてみたけど、戦略物質としての管理がちゃんとできているようで、解除しました」という発表がありました。最初から第3国へ流れるのが問題でしたから、でしょう。ただ、ロイターが報じた「第3国への適切でない輸出があった場合その是正を求めるという内容の覚書も締結した」の部分については、韓国メディアはどこも報じていません。この部分が核心であり、ある意味、これが問題で関連措置が行われたと韓国側が認めたという見方もできますが、私がチェックしたどのメディアも、そんな内容は報じていません。

そんな中、日韓通貨スワップの再開が話題になっています。明日(29日)合意する方向へ最終調整するという報道も出ています。本当は明日結果をお伝えしたかったのですが、本ブログが明日は休むので、今日エントリーすることになりました。でも、通貨スワップを再開する名分は何だろう、というのが気になります。通貨スワップといっても枠があるので、金銭的に日本にとって大きなダメージになるとは思えません。でも、日本側は多分「両国経済・金融協力」を掲げるでしょうけど、韓国側のメディアはそうではありません。

 

2015年に通貨スワップが延長されなかった理由を、『あの像』だとしています。日本側がその対策を要求したものの効果が無かったので、スワップも延長できなかった、としているわけです。ソース記事の亜州経済もそうです。本当にそうだったかどうかより、韓国内で「そういうことになっている」のに、こんな部分を放っておいて再開していいだろうか、な気もします。以下、<<~>>で引用してみます。

<<・・日韓財務長官(※財務相)会議が東京で7年ぶりに開催される。今回の会議では、韓日通貨スワップなど両国間の金融・外国為替分野の協力案が議題になると予想される。企画財政部は、チュ・ギョンホ副首相兼企画財政部長官が29日、日本東京で開かれる第8次韓日財務長官会議などに出席するために出国すると27日、明らかにした。財務長官会議が開催されたのは、2016年8月のユ・イルホ副首相兼基企画財政部長官と麻生太郎副首相兼財務相が会ってから、約7年ぶりだ。

 

韓日財務長官会議は2006年に始まったが2017年に釜山の日本総領事館前に・・・が設置され、2019年の日本の半導体素材関連措置などで中断された・・・・一部では、現在の金融市場が日韓通貨スワップを稼動するような状況ではないという見方が多い。円安現象がはっきりしていて、実益が大きくないからだ。ただし、通貨スワップがリスクの際に外貨調達という実質的な役割だけでなく、市場の不安が大きくなることを事前に防ぐ心理的安全装置の役割をするという点で、保険の役割をすることになる。両国経済協力回復を象徴的に見せることができるという点でも、締結可能性がある。韓国銀行総裁も19日、韓日通貨スワップ再開の可能性と関連して「為替安定のような経済的要因よりは、韓日経済交流や企業投資など経済関係が回復したという象徴的レベルで重要である」と話した(亜州経済)・・>>

 

日本側の共同通信、日経新聞などのメディアには「再開に合意する方向で最終調整に入った」「日韓間に残された経済分野の最大の懸案で解消するめどがつき、両国の経済関係は改善に向かいそうだ」(共同)、となっています。要は、これらが日本にとって何の得があるのか、ということですが・・さて、これといって思いつかないのは私だけでしょうか。 最後に、告知です。午後は普通に更新しますが、明日は更新がありません。前週、レナの撮影スタジオを予約しましたので・・次(午後)のエントリーにも同じ趣旨を書くと思いますが、通貨スワップについてはエントリーの内容に関係なく、最新のもの(次の午後のエントリーは別の内容になりますが)に自由にコメントしてください。

 

 

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