一貫して処理水の安全性を主張してきた韓国の原子力専門家「三重水素の話をする人が多いけど、韓国の普通の川水と同じレベルです」

もう説明もいらない気がしますが・・IAEAの報告書の件で、与党側と野党側の対応があまりにも明確に分けられています。つい2年前の批判決議案に賛成していた与党(当時野党)「国民の力」の反応はただの「政権に合わせて全てが変わる」政治的なものにすぎないでしょうけど、しかし、一貫して「安全です」という主張を続けてきた一部の専門家たちは、IAEAの報告書をきっかけに、再び声を上げています。本エントリーで紹介するジョンボムジン、慶熙大学原子力工学科教授もその1人で、産経新聞とのインタビューで持論を展開したこともあるし、2021年5月「月刊朝鮮」でも同じ主張が確認できます。

2021年は、右も左もなくすべてが反対意見ばかりだったので、ほとんど注目されませんでしたが、教授は「科学者なのに科学ではなく社会に迎合している人が多すぎる」と話し、そのような非科学的主張は、結局は漁民たちにダメージを与えるだけだとも話しました。今回も、アジア経済の報道によると、教授は講演会で持論を展開しました。逆に、野党「共に民主党」はIAEAの報告書を認めないというスタンスで、ファイナンシャルニュースによると、李在明(イジェミョン)代表のファンクラブ「ジェミョンの町」などを中心に、グロッシー事務局長のSNSに「日本の部下なのか」「国際詐◯師」などのコメントを多数書き込んだ、とのことです。以下、<<~>>が引用部分になります。

 

<<・・(※関連講演会で)教授は、放流水は基準を満たし浄化された「処理水」が正確な表現であり、処理水の排出基準、放流濃度、国際的基準による放流計画であることを強調した。議論となっている三重水素は、世界中の三重水素自然生成量が毎年200g以上であるのに対し、福島に保存された三重水素は総3gに過ぎず、海底トンネルを通じて放流される濃度は、韓国の普通の川の水と似ているレベルだと明らかにした。また、福島沖で捕獲されたクロソイは、日常的な漁業活動ではなく、モニタリング目的で作られた港湾内でのことで、今回放流される処理水とは無関係だと述べた・・・・教授は「今は魚を食べてもいい濃度だが、子孫に問題が生じる可能性が高い」や「米国とカナダが反対しない理由は、刺し身を食べないからだ」という主張についても、答えを出した。もともと排出基準はすべての潜在的な状況までも含めて設定するため、その可能性はなく、放射性物質は焼いたりして無くなるわけでもないので、間違った主張だと話した(アジア経済)・・>>

 

クロソイについてですが・・地上波放送など韓国の一部のメディアが、「港湾内で、セシウム基準値を超えるクロソイが見つかった」という日本側のニュースを「沖合でとれたもの」と報道し、市民団体や野党がこれを論拠に主張を強めました。ペンアンドマイクなど保守メディアは、これを「単純な誤訳ではなく、意図的なもの」と指摘しましたし、香港の漁民のインタビューを丸ごと『創作した』という指摘も出ていますが、それからこれといった動きはありません。それぞれ6月25日、7月1日に本ブログでもエントリーしたことがあります。

最後に、ファイナンシャルニュースの記事ですが・・「6日現在、グロッシー総長のTwitter投稿には、韓国のネチズンたちが作成したと思われる批判コメントが多数付いている」、とのことです。記事によると、グロッシー事務局長のツイッターにじゃハングルで『あなたとIAEAはう◯つきであり、人類の健康を~』とか、『日本政府の部下~』とか、『国際詐◯師~』とか、そんなコメントばかり。該当コメントの多くは、イジェミョン代表のファンクラブ「ジェミョンの町」によるものだそうです。どちらかというと、子孫に影響するのは、こういう考え方のほうではないでしょうか。

 

 

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