セマングムの世界スカウト大会、「イカゲーム」化・・1日で1400人以上の患者が発生、各国大使館から安全措置の要求が相次ぐ

韓国全羅北道セマングムという地域で開催中の世界スカウト大会「ジャンボリー」。159カ国から4万人以上の人たちが参加しています。参加費は900ドルですが、多くを教育庁が負担する、とのことですが・・様々な問題により、連日トップニュースになっています。複数のメディアが「国家レベルのハジ」として報じている内容によると、まさに超伝導体・・じゃなくて超総体的な問題です。1日に1400人を超える患者(主に「搬送された人」)が発生、プログラム中断、早期帰国、各国大使館からの安全措置要請が相次いでいます。

夏が暑いのは日本も韓国も同じです。しかも、干拓地なので木などによる自然の日陰が無く、シャワー室やトイレが足りないのはもちろん、提供された食べ物はカビ付き、近くのコンビニはボッタクリ価格、水も氷もちゃんと供給されず、テントは小さい(2人で使うようになっていますが、1人用にしか見えません)、トイレは掃除されず大人でも使うのをためらう、虫や蚊が多すぎる、しかも新型コロナに19人感染など、などなど。ネットでは「リアルサバイバル」「イカゲーム」などと呼ばれています。

 

ユン大統領は、「5年間文在寅政権で準備した大会だ」とし、いまさら冷たい水の供給などを話していますが・・開会式で「若さを楽しんでください」と言ったのはユン大統領です。たとえ前の政権が準備したものだとしても、すべてムンたんに押し付けるのもどうかと思われます。虫刺されから新型コロナまで様々な理由で搬送される人が相次ぎ、8月3日だけで1486人。世論を意識しているのか、運営側は「途中で帰った人」は集計していない、とのことです。文化日報が取材した内容によると、近くでタクシーに『疲れた外国人少年を乗せた』という人は多く、親に『たすけて』とメッセージを送る子も多い、とのことでして・・多くの記事が出ていますが、文化日報のほうを<<~>>で引用してみます。

 

<<・・ノルウェー出身の運営要員であるB(19)さんも「背中が痛く、めまいがひどい」と一緒に来た友達と一緒にキャンプ場を抜け出したという。セマングムジャンボリーで温熱疾患者が続出し、政府も緊急対応に突入したが、暑さや主催側の運営問題などで、中途放棄して出国しようとする参加者が続出している。近くのあるタクシードライバーは「ジャンボリーから50分の距離の駅に行く外国人だけ、1日に4回は乗せた」とし「みんな体の調子がよくなかった」と話した。現在、総合状況室では途中に帰った人を別に集計していないことも確認された。

参加者と運営要員たちは、ジャンボリー内の水と薬品が人員に比べてあまりにも足りなく、暑さを避ける日陰やトイレ、シャワー室も不足していると伝える。日本から来た運営要員C(19)さんは「2019年、米国ウエストバージニアサミット・ベクテル国立公園で開かれたジャンボリーにスカウトとして参加した」とし「米国と比べて、セマングムは道路と道が狭く、虫刺され用の薬も手に入れるのが難しい」と言った。 彼は「キャンプ場の床が泥化して、湿って体感温度が高くなりすぎる」とし「大会運営が本当にひどい(terrible)」と批判した。火傷用の軟膏もなくて、参加者が他の参加者のものを借りに使っているという・・

 

・・4日セマングムジャムベリー公式SNSには、主催側の運営を批判する参加者と市民たちのコメントが相次いだ。あるジャンボリー参加者は「全世界158カ国で4万3000人が集まったのに、応急治療室はソウルに在るカフェの半分にもならない広さ。ベッド不足で廊下で治療を受けた」とし「そこか紛争地域の診療所かよと思った」と書いた。また、他の参加者は食べ物もほとんどなく、水も十分ではなく、これに関する情報もないとし、まるで現実版「イカゲーム」のようだと指摘した。ある韓国の両親は、「中3の息子が参加しているが、暑さと蚊であまりにも大変で、塩とミネラルウォーターもまだ受けとっていないという」・・

・・他の両親も「参加した子供から、お願いだからたすけて、家に帰らせてと連絡が来た」とし「昨日は洗う水も出ず、ウェットティッシュで拭き、蚊が多すぎて20ヶ所以上さされたと写真を送ってきた。本当に涙が出る」と書いた・・・・一方、新型コロナまで拡散している。 全北道などによると、3日午後基準のジャンボリー内新型コロナ確定診療者数は19人で、この日にはさらに増えたと伝えられた。外国人15人は臨時施設に移送され、内国人4人は帰宅措置された(文化日報)・・>>

 

JTBCなどの報道によると、特に参加者が多い米国、イギリス、カナダなどからは、大使館を通じて正式に安全措置の確認要請が来た、とのことです。中央日報が「ケン◯ンのネタにされている」と報じるなど、多くのメディアが「国のハジ」という話を書いていますが、そういうことを言う前に、まず大会を早期終了したほうがいいのではないでしょうか。メッセージからして、イカゲームというよりバイオハザードでしょう、これ。 最後に告知ですが、おかげさまで好評の新刊の一部が、週刊SPAに掲載されました。リンクはヤフー版です。抜粋したものではありますが、よろしければ、ぜひお読みください。

 

 

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