イギリス、アメリカの参加者たちが撤収し、世界スカウト連盟からも中断勧告があったものの、ユン政権はセマングムのジャンボリー(世界スカウト大会)を強行すると発表しました。ここまでする理由として、一部のメディアが「2030年エキスポ開催地を釜山にするため、どうしてもジャンボリーを成功的に開催できたという実績が必要だからだ」と分析しています。そのためか、すでに3日時点にマスコミの取材を制限していたというJTBCの記事もありますが・・イギリスのガーディアン紙(韓国では韓国日報が伝えています)も、「参加したスカウト隊員のインタビュー内容にも、事実上の圧迫をかけていた。これもエキスポのためだ」と報じました。
隊員(ボーイスカウト・ガールスカウト)たちがマスコミとインタビューをするとき、1人の運営側の職員が『エスコート』として同行していた、とのことでして。ガーディアンは、あとでインタビューに応じた隊員から「言いたいことが言えなかったので、先のインタビュー内容は報道に使わないでほしい」と連絡を受けました。結局、運営側は人を同行させることで、事実上のインタビュー制限を行っていたわけです。また、『一部』の動きではありますが、一部メディアも『暑さ』による側面だけを強調したり、「こんなにも楽しいジャンボリー大会」などと参加者たちが楽しく遊ぶニュースをアップしたり、妙な動きを見せています。以下、<<~>>で引用してみます。
<<・・セマングムで進行中の世界スカウト・ジャンボリーで、英国と米国などが自国スカウト隊員たちを撤収させると決定した。これについて、イギリスのメディアが「韓国政府に大きなダメージになるだろう」と報じた。韓国政府が世界エキスポ誘致などのため、ジャンボリーに対するのぞましくない報道を制限しており、そんな中での英米大使館のこのような決定は、「ビッグブロー」になった、という内容だ。
5日(現地時間)イギリスガーディアンは「米国とイギリスがジャンボリーから撤収するのは、韓国政府に当惑感を与える決定打、または主な原因になるだろう」、「韓国政府は、最近、彼らに望ましくない報道が出るのを制限するため本当に力を使っていた」とした。前日、イギリスガーディアンはセマングムジャンボリーのキャンプ現場で参加者の言葉を引用し、「メディアのアクセスが制限されている」と指摘した。 キャンプ内の様々な区間のうち、「デルタゾーン」と呼ばれるエリアだけ取材ができるよう区間が制限され、参加者とインタビューをするためには、ジャンボリー側公報担当者の「エスコート」を受けなければならなかった、というのだ・・
・・ガーディアンは「主催側によると、このような措置は参加者を保護するために考案されたものだ」としながらも、「ガーディアンが接触したスカウト隊員一人は、『護衛されている状況なので肯定的なことを話すべき」という圧迫を感じた。「インタビュー発言を記事に載せないで」と要請したという。続いて「韓国は最近大規模な国際行事を開催し、先進国の間で名声を築くために努力してきた」とし「開催国の選定を控えている世界エキスポ2030は、国家レベルの優先課題である」と指摘した(韓国日報)・・>>
他にも、すでに3日時点から国内マスコミの取材も制限されていた、という記事もあります。また、関係者から「いままで隊員たちが大事にされすぎたのでは」などを発言した、とも。この前も、道知事など複数の関係者たちが「問題ない」「楽しくやっている」などの発言をして問題になっていました。こちらはJTBCですが、「温熱患者が続出してからの、事実上の最初の措置は、取材の制限だった」、「正確な理由さえ明らかにしないまま、今日(3日)午後2時から突然、内部取材を全て止められた」、「ヨン・ヨンソン全北道議員はソーシャルメディアに『参加者たちが大事に育たれたうえに、キャンプ経験が不足していたためだ』という趣旨の文を載せたりもした」、とのことでして。
すでに世界各国から問題になっているとのことですが、日本からの参加者たちは大丈夫なのでしょうか。あまりにも関連した内容が見られないので、心配です。 最後に告知ですが、おかげさまで好評の新刊の一部が、週刊SPAに掲載されました。リンクはヤフー版です。抜粋したものではありますが、よろしければ、ぜひお読みください。
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