水産庁検査「トリチウム不検出」・・ドイツなど西側メディアから「中国の措置は政治的なもの」指摘相次ぐ

昨日一日休んでちょっと遅れましたが、IAEAがリアルタイムデータを公開し、水産庁も簡易検査結果を発表しました。精密検査結果が出るまではもっと時間がかかるので、風評被害対策として、簡易検査結果を1日に1回ずつ発表する、とのことです。これからもっと範囲を広げる予定もあるけど、26日に公開されたのは、原発10キロ圏内で捕れたヒラメとホウボウ。NHKなどによるといずれも三重水素(トリチウム)濃度は1キロあたり10ベクレル程度で、「不検出」でした。これは放流が始まる前と同じで、検出できる最小限の検出もなかった、という意味です。

25日に本ブログでも紹介したIAEAの「6項目のリアルタイムデータ」も、今朝9時30分頃に確認したら210Bq/Lでした。不定期に見ただけですが、205~210あたりの数値が出ることが多いようです。WHOの「飲料水水質ガイド」では、三重水素濃度基準値は1万Bq/L。日本の場合、これよりずっと低い1500Bq/Lを放流濃度限界としています。しかし、私がチェックしたものだけでも(ネットメディア含めて)多くの韓国メディアは、「IAEAは営利組織」、「どうせ日本側のデータで測定しただけ」としたり、水産庁の発表を伝えるニュースの直後に、またいつものスタンスで『透明性が~』としたり、そんなスタンスです。

 

 

IAEA協力金なら中国のほうが大きいし、また、「現場事務所のIAEA専門家が現場分析を行った結果」だとIAEAは発表しています。朝鮮日報によると、同じく昨日お伝えしたフランスのル・フィガロ紙だけでなく、西側のメディアは中国の措置を『政治的なもの』とする指摘が相次いでいます。ここは<<~>>で引用してみます。 <<・・24日に始まった放流に関する周辺国の反発は科学的根拠に基づいておらず、政治的動機から始まったという西側メディアの分析が相次いでいる。この視点はドイツのメディアで目立っている・・

・・ドイツ経済誌ハンデルスブラットは24日(現地時刻)「日本の計画に周辺がおこる理由」というタイトルの記事で、「中国と韓国左派陣営の批判が特にそうだ。彼らの抗議は、何よりも政治的動機によるものだ」と診断した。続いて「韓国の保守政府は計画が科学的・技術的に問題がないと明らかにし、韓国科学者たちも韓国水域で測定可能な程度の影響を及ぼさないと思っている」とし「左派陣営、野党の共に民主党が利用しているだけだ」と述べた(朝鮮日報)・・>>

 

小規模のアンケートではありますが、日本内の世論も「安全だ」という方に動いているようです。福島テレビがX(旧ツイッター)で「放流後、福島魚を買うことをどう思うか」というアンケートを実施した結果、「安全と考えて買う」という回答者の割合が47.5%でした。前回(3月)の調査では37.6%でした。「安全なことがしっかり理解できたら買う」は30.1%でしたが、同じく前回は35.9%でした。こちらが「安全だと思うので買う」のほうに流れたと見ることもできます。合わせれば、77.6%。まだまだですが、肯定的な流れです。ちなみに、これはネットメディア「プレシアン」が紹介していますが、記事はこの30.1%を「空気を読もうとしているだけだ」、「買うと言ってないからね」、という流れにしようとしています。

 

ただ、同記事に載っているキャプチャー画像を見ると、「安全かどうか不安で買うのを悩んでいる」という項目が別にあります。どちらかというと、プレシアンが指摘しているのはこちらになるでしょう。普通、アンケート結果などを紹介する記事は、項目全体を一度は説明するものですが、この記事本文に、この項目については言及されていません。この項目の回答者は、14.9%。前回の15.5からほとんど動いていません。この人たちを「理解できたら買う」、そして「安全だと思うので買う」に動かすためには、もっと積極的な対策が必要だと思われます。

 

 

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