中国、韓国に「日中韓首脳会談の場を作るように」圧迫か・・官営メディア「中国は韓国に、いままで十分な善意を施してきた」など

中国官営メディアグローバルタイムズが、「中国は韓国に十分な善意を施した。これを譲歩だと思ってはならない。もう韓国が報いるときだ」と主張しました。ソース記事朝鮮日報の題には「報いる」、本文には「真正性」となっています。なにかあったのか、と思って読んでみたら、中国側はこの前「日中韓3国首脳会談で韓国の役割を支持する」と話したことがありますが、それのことだそうです。日中韓首脳会談は、数年前まで定期的にやっていましたが、最近は開かれていません。今年は韓国で開かれる番です。朝鮮日報ソウル新聞などが報じています。

ある種のオーダーですね。韓国に、「日中韓首脳会談の場を作るように。これは譲歩ではない」、と。他にも、ソウル新聞の記事によると、中国は「中国にとって韓国との関係より、台湾との関係(両岸問題)がもっと大事だ」とも話しました。日米に同調するなら、そこも考えておけ、ということでしょうか。同紙によると、いつもは「日米韓」としたり、最近は「日本と韓国」とする場合が多いですが、今回は日本や米国のことは言わず(「外部勢力」とは言っていますが)、韓国だけ名指しにしている、とのことでして・・相変わらず、ユン政権に向けての『弱い環』攻略をしているものと思われます。

 

少なくともこの前の日米韓3国首脳会談の後だと、韓国だけ出てくるタイプの主張は初めでではないでしょうか。私が知らないだけかも、ですが。中国が韓国に言ったのは、日米韓首脳会談の象徴的意味を『薄める』ため、日中韓首脳会談を開くようにしなさい、という意味でしょう。日本には、言っても通じないでしょうから。いま日中韓首脳会談が開かれ、難しい議題はあまり話さずにご飯食べて解散して「またねー」すると、日米、特に米国としては、どうしてもきまずいイベントになります。せっかくキャンプ・デービッドに同盟国を集めて会談したわけですから。さて、同紙、<<~>>で引用してみます・・が、その前に、結論というかオチポイントを先に書きますと。「善意に報いる番」とか、「外交関係での優先順位」とか、こういのは、本当は日本が韓国に対して言うべきことじゃないでしょうか。

 

<<・・中国共産党の立場を代弁する官営メディアが、専門家の発言を引用して「中国は十分な善意を提供したので、今や韓国が真正性を見せなければならない時」とした・・・・グローバルタイムズは2日、パクジン外交部長官と王毅中国外交部長の先月31日の電話会談内容を紹介し、「中国は韓国に対して政策の連続性と安定性を維持している」と報じた。報道によると、上海対外経済貿易大学韓半島研究センター詹德斌主任は、王部長が今年日中韓首脳会議の議長国である韓国の役割を支持すると述べたことに言及し、「韓国との関係発展に対する中国の善意を見せたものだ」と言った。

王部長はパク長官との通話で「中国は韓・中・日協力議長国として3者協力推進に積極的な役割を果たす韓国を支持する」とし、韓・中・日3国政府間協議体の早急な再稼働に支持すると言った。主任は「韓国政府はこれを譲歩として受け入れてはならず、難しいテーマに対して追加的な挑発をしてはならない」とし、「パク長官は中国との関係安定化に対する韓国の期待を伝えたが、中韓関係の現状維持に対して挑発的な方法で行動してきたのは韓国政府だ」とした。それとともに「中国が十分な善意を提供したので、今、韓国が真正性を見せなければならない時だ」と主張した(朝鮮日報)・・>>

 

また、ソウル新聞によると、 <<・・続いて、韓中関係は、中国の核心利益である台湾問題や南シナ海問題より重要ではないことを明らかにした。王部長は「第三者」や「外部要因」とし、特定国家を言及していないが、これは米国と日本を指したものと見られる・・>>、とのことでして。同電話会談でパク長官が話した内容は、そう詳しくは報じられておらず、「韓国は中国とともに緊密なハイレベルの往来、コミュニケーション、人文交流強化、相互認識改善、成熟した韓中関係を積極的に推進することを期待する」などなどです。

 

 

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