韓国野党代表、逮捕状請求、棄却・・大逆転なるか、それとも・・

今朝、私が群馬県の吹割の滝や石段街の写真を見ていた頃、韓国では大きなニュースが流れました。最大野党「共に民主党」の李在明(イジェミョン)代表の逮捕状が、裁判所によって棄却されました。京郷新聞など、複数のメディアが大きく報じています。検察があきらめたわけではないので、まだイ代表としては安心できる状態ではありませんが、共に民主党はイ代表による体制をさらに強化する形になるでしょう。この前の国会同意案に賛成していた、いわゆる『非明(非李在明)』派の議員たちは、まず次の総選挙で公薦(党の公式推薦)を受けることはできないでしょうから。ただ、党内でのイ代表の力は強化されるかもしれませんが、それが「全体としての支持率」としてどう現れるかは、まだ何も分かりません。以下、<<~>>で引用してみます。

<<・・李在明「共に民主党」代表が、史上初の党代表逮捕という事態を免れた。総選挙をわずか6ヶ月余り残した時点で劇的に生き返ったイ代表は、今後の政治の歩みに相応の力を得る見通しだ。党内は以前より一層鮮明な「親明(イ代表の味方側)体制」が構築されるだけでなく、与党との対立の名分と動力が強化されるものと見られる。ただし、裁判所がこの代表に提起された犯罪容疑の一部を認め(疎明)、イ代表と共に民主党をめぐる司法リスクは続く可能性がある。検察が秋夕(※9月29日)連休以後、イ代表を在宅起訴すると見られるからだ・・

 

・・27日、政治権によると、イ代表の逮捕状はこの日に棄却されたが、イ代表がすぐに政党の仕事に復帰するのは難しいと思われる。3週間以上続いたハンストで、まだ正常業務が可能な体調ではない。イ代表はいまは病院に戻っている。イ代表が本格的に復帰した場合、逮捕同意案可決の局面で激しくなった親明と非明の葛藤を収拾することが急務だ。イ代表が今回ピンチを免れたことで、党内の親明体制はさらに強くなるだろう。イ代表が審査を受けている間、親明派が院内指導部まで手に入れた・・・・まず、総選挙が近い時点だけあって・・・・親明と非明を融合するために時間をかけるより、強化されたリーダーシップで非明派を鎮圧する可能性が高い。すでに親明派の核心議員たちを中心に、非明派に措置をとる必要があるとの要求が出ている(京郷新聞)・・>>

 

裁判所は、検察が提示したほぼすべての理由を棄却しました。普通、事案の重大性、逃走が懸念される、証拠隠滅などがあると逮捕状が通りやすくなるそうですが、不動産再開発疑惑においても、北朝鮮違法送金疑惑も、裁判所は「『容疑自体が不十分』と明確に摘示(ノーカットニュースの記事より)」しました。疑いはあるが、直接的な証拠が足りないというのです。ただ、京郷新聞の記事引用部分でもちょっとだけ出ていますが、北朝鮮違法送金関連で、関係者の人に偽証を要請した部分については、疎明(裁判所が、相応の推測をしてもいいと認めること)しました。

検察側は、迂回的に今回の裁判所の判断が「政治的なもの」というふうに批判していますが、同じくノーカットニュースによると、検察は、疎明された部分があるだけに、在宅起訴する方向で動いています。すでに十分な時間をかけて用意したものなのに、裁判所から全般的に疎明不足とされた以上、「これ以上逮捕状を請求するのはは難しい」からです。同紙は、本件に2年もかけた検察としては、クリティカルなダメージを受けたことになる、とも指摘しています。検察といっても、ユン大統領そのものでもあります。さて、これで与党支持層と野党支持層にどんな変化が起きるのか。個人的に、来年4月予定の総選挙は「与党がかなり取り返すだろうけど、過半数など大勝は難しい」と見ていますが・・はてさて。

 

 

おかげさまで、新刊「韓国人として生まれ、日本人として生きる」が発売中(2023年7月29日発売)です!2023年、まさに心願成就、帰化できました。「韓国人として生まれた」を受け入れ、その連続性を大事にしながらも、「日本人として生きる」を上位の概念にしたのはなぜか。なぜ名前を変えなかったのか。「両国間の架け橋になりたい」などと全然思っていない理由は何か。『日本人』として初めて韓国を訪れたときの感想をメインにして、一つ一つ、自分なりの持論を綴りました。新刊・準新刊紹介エントリーもぜひ御覧ください。ありがとうございます
・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
エントリーにコメントをされる方、またはコメントを読まれる方は、こちらのコメントページをご利用ください。以下、拙著のご紹介において本の題の部分』はアマゾン・アソシエイトですので、ご注意ください。

 ・様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2023年7月29日)からですが、<韓国人として生まれ、日本人として生きる>です。2023年、まさに心願成就、帰化できました。「韓国人として生まれた」より「日本人として生きる」を上位の概念にしたのはなぜか。なぜ名前を変えなかったのか。帰化した人たちがよく口にする「両国間の架け橋になりたい」などの言葉について、私はなぜ「そんなつもりはありません」としか思っていないのか。一つ一つ、自分なりの持論を綴りました。 ・新刊は、<韓国の借金経済(扶桑社新書)>です。本書は経済専門書ではありませんが、家計債務問題の現状を現すデータとともに、「なぜ、マンションを買えば貴族になれるのか」たる社会心理を、自分なりに考察した本です。帰化を進めている私の率直な気持ちを書いた<日本人を日本人たらしめているものはなにか~韓国人による日韓比較論~>も発売中です。・刊・準新刊の詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・当に、本当にありがとうございます。書きたいことが書けて、私は幸せ者です。それでは、またお会いできますように。最後の行まで読んでくださってありがとうございます。