「いきなり何だこの画像は?」と思われるかもしれませんが、オチはちょっと後にします。といっても、一人だけ明らかに別ポーズの人がいますが。 韓国政府が、日中韓首脳会談に本腰を入れています。日中両国に「12月開催」を打診した、とのことでして。韓国メディアは概ね肯定的に報じていて、特に聯合ニュースが『米中対立の中、日中韓首脳会議は東北アジア協力のための土台である』と、明らかに大げさな記事を出しています。共同宣言も推進し、そしてなにより、その『3国が体感できる成果を出す』ことを目標にしている、とのことです。聯合ニュースによると、そのまま来年の習近平主席の訪韓までつなげるつもりのようです。
アジア競技大会のためにハンドクス総理が訪中したとき、習近平主席が「訪韓について真剣に考えている」と話したことで、朝鮮日報など右側も含めてほぼすべてのメディアが「中国が先に手を差し伸べた」とし、大喜びしたことがあります。たぶん、政府もメディアも、この面談が原因でしょうけど・・でも、個人的に気になったのは、上の画像です。中国が習近平主席の動静を紹介するホームページの画面を「毎日経済」が紹介したものですが・・アジア競技大会のために訪中した人たちと握手する写真が並んでいますが、一人だけ、(実際は握手もしましたが)他とは異なる写真があります。左上、ハンドクス総理との写真です。記事は、「これが本音ではないのか」という趣旨で記事を載せています。
他にも、一部の人たちから、「真剣に検討するというけど、いままでも似たような話をしていた」「ハンドクス総理との面談の際にも、実は『日米韓協力を牽制する』内容がかなりはいっていた」「そもそも、スポーツイベントのために来た人とそんな話をしたこと事態、異例だ」などなどの指摘もありました。今回の日中韓首脳会議の件も、目標は習近平主席の訪韓でしょう。中国側が満足できそうななにかの成果を出して、そのまま習近平訪韓までつなげたい、と。中韓首脳会談でもすればいいのに、なんで日中韓首脳会談にこだわるのか。いろいろ理由があるでしょうけど、個人的に、「中韓首脳会談では、相応の成果が出せない」からではないだろうか、と思っています。言い換えれば、中韓首脳会談では、習近平主席訪韓までつなげることができないからです。どのような議題で話そうと、中国からすると「日米韓協力」の意味を弱体化させることができます。「ほら、日本も『バランス派』なんだよ」とするだけでも、成果と言えるでしょう。韓国はもともと『弱い環』とされていたので、「ほら、韓国も~」はあまり説得力がありません。以下、聯合ニュースの記事を<<~>>で引用してみます。
<<・・日中韓が先月26日、ソウルで高位級会議(SOM)を開き、三国首脳会議の早期開催に合意し、4年ぶりの三国首脳会議を再開するためのプロセスが本軌道に乗った。早ければ年末再開が予想される韓中日首脳会議をめぐる外交的環境は、最後に開かれた2019年12月の首脳会議の時とはまったく異なるという評価だ・・・・北東アジアを舞台にさらに深化した米中間の戦略競争が、日中韓3国の協力をさらに制約する要因となっているためだ。このような状況で韓中日三国が推進できる協力の余地も、狭くなっているのが事実だ。
ただし、日韓の立場からすると、外交的バランス感覚を維持し、中国との関係を管理するという側面がある。中国の立場では、韓日が過度に米国側に密着するだけの流れにしないという側面で、三国協力はまだ重要な枠組みだ。運身の幅が減ったとしても、依然として三国協力は効用性が高いという評価が外交専門家たちから出てくる理由だ。政府が「三国の国民が体感できる成果」を今回の首脳会議の主眼点として提示したのも、現在の外交環境の中、可能なかぎり日中韓協力の空間を探すための努力とみられる(聯合ニュース)・・>>
記事は日中韓首脳会議を「東北アジア協力の土台」とし、まるで米中対立から東北アジアを救うためのもの・・というイメージですが、さて、どうでしょうか。また月曜日にこんな告知をいたして恐縮ですが、今日の更新はこれだけです。今日の午後は、歯科定期検査があります。いまさらではありますし、私が歯科医師に戻ることはもうないでしょうけど(日本で診療できるライセンスもありませn)、いろいろ勉強させていただいております。次の更新は、明日3日(火曜日)の11時ころになります。
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