韓国与党、情報機関に「他国によるネット世論操作疑惑」対策を要求・・コメントの国籍表記提案も

アジア競技大会、中国と韓国のサッカー試合をきっかけに、特定勢力によるネット世論操作疑惑がまた話題になっています。いままで、右側も左側も似たような案件で何度も騒ぎがありましたが、今回は主に中国、そして、可能性として、北朝鮮関連です。まず、なにがどうなったのか、と言いますと・・韓国の大手ポータルサイト、「ネイバー」と「ダウム」では、ずいぶん前からコメントによるネット世論操作疑惑が提起されました。特に、李明博政権のとき、「コメント部隊」という部署があったと報じられ、一気に話題になったことを覚えています。

ネイバーとダウムは、どちらも主要ニュース欄には「多く見られたニュース」がもっとも目立つ所に表示され、そのコメント欄も、もっとも多くの「いいね」を受けた「ベストコメント」がもっとも上に表示され、コメントが増えても流されずにずっと表示されます。これを利用して、一部の人たちが世論操作を試みる、という指摘が相次ぎました。両社ともに相応の対策を取っており、特にダウムは、コメント欄をすべて非表示にし、見たい人だけ読めるようにしました。しかも24時間後にはコメントできなくなります。事実上のコメント廃止とも言える措置です。ネイバーの場合、コメントの「いいね」回数を制限し、1日単位でコメントした人の国籍統計を公開しているそうです。

 

ですが、アジア競技大会韓国と中国のサッカー試合にて、ネイバーとダウムは試合のリアルタイム速報コーナーに、自分で応援するチームに応援コメントを送ったり、ボタンをクリックして『応援する人の数』を増やすようにしました。「どちらを応援しますか?」として、韓国チーム側のボタンを押すと韓国チームの応援数が1つ増える、そんな仕様です。ネイバーはログインが必要ですが、ダウムの場合、ボタンを押すだけの応援はログインは必要ありません(コメントを送るにはログインが必要です)。その隙間をねらわれたのでしょうか。なぜか中国チーム応援が集中し、中国チーム1983万回、韓国チーム208万回という結果になりました。ボタンを押すのに回数制限はありませんが(プログラムによるモニタリング及び制御はあるそうですが)、ネイバーもダウムも、この試合速報コーナーには、中国からのアクセスはできないようにしてある、とのことでして。

 

このことで、与党側は、「もし、選挙などで似たようなことが起きたらどうするのか。明らかな世論操作ではないのか」と問題提起しています。中には、国情院(韓国の情報期間)に対策を要求したり、聯合ニュースによると、コメントには国籍表記をすべきだという意見も出ています。2016年の総選挙のときにも、与党を中心に、中国側からのネット世論操作があったという主張がありました。与党側は、今度こそ強い対策を用意しないといけない、としていますが・・もともと「迂回」が基本になる案件なので、どこまで実用的なのかは、まだなんとも言えません。とりあえずすべての機能をログイン前提にする案もあるにはありますが、どこまで効果があるのか。これ、『場所』は国内である可能性も高い気がしますが。ちなみに、誰か一人(国籍はともかく)が、プログラムでやったいたずらの可能性もありますが・・さて、どうでしょうか。以下、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・国会科学技術情報放送通信委員会「国民の力」幹事パクソンジュン議員は、「韓国のポータルサイトに対する中国特定勢力の介入が一部明らかになったものと見られ、さらには中国IPを迂回して使用する北朝鮮の介入まで疑われる状況だ」と主張した。パク議員は関連した対策として「ポータルサイトは中国など海外IPで接続する利用者のコメントに対する国籍表記や、コメントサービスの閉鎖など特段の対策を設けなければならない」と促した。続いて「国会ではこのような行為をする者や、操作に加担した者、これを放置するポータル事業者に対して、情報通信関連法及び施行令を適用できるように法を整備する」と明らかにした。

パク議員は記者たちと会って「今後、総選挙など選挙においても、外国で十分世論操作が可能なため、安全装置を設けなければならない」と話した。ただし、彼は「決して世論を防ごうという意味ではなく、世論をちゃんと反映するようにならなければならないということだ」と付け加えた(聯合ニュース)・・>>

 

 

おかげさまで、新刊「韓国人として生まれ、日本人として生きる」が発売中(2023年7月29日発売)です!2023年、まさに心願成就、帰化できました。「韓国人として生まれた」を受け入れ、その連続性を大事にしながらも、「日本人として生きる」を上位の概念にしたのはなぜか。なぜ名前を変えなかったのか。「両国間の架け橋になりたい」などと全然思っていない理由は何か。『日本人』として初めて韓国を訪れたときの感想をメインにして、一つ一つ、自分なりの持論を綴りました。新刊・準新刊紹介エントリーもぜひ御覧ください。ありがとうございます
・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
エントリーにコメントをされる方、またはコメントを読まれる方は、こちらのコメントページをご利用ください。以下、拙著のご紹介において本の題の部分』はアマゾン・アソシエイトですので、ご注意ください。

 ・様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2023年7月29日)からですが、<韓国人として生まれ、日本人として生きる>です。2023年、まさに心願成就、帰化できました。「韓国人として生まれた」より「日本人として生きる」を上位の概念にしたのはなぜか。なぜ名前を変えなかったのか。帰化した人たちがよく口にする「両国間の架け橋になりたい」などの言葉について、私はなぜ「そんなつもりはありません」としか思っていないのか。一つ一つ、自分なりの持論を綴りました。 ・新刊は、<韓国の借金経済(扶桑社新書)>です。本書は経済専門書ではありませんが、家計債務問題の現状を現すデータとともに、「なぜ、マンションを買えば貴族になれるのか」たる社会心理を、自分なりに考察した本です。帰化を進めている私の率直な気持ちを書いた<日本人を日本人たらしめているものはなにか~韓国人による日韓比較論~>も発売中です。・刊・準新刊の詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・当に、本当にありがとうございます。書きたいことが書けて、私は幸せ者です。それでは、またお会いできますように。最後の行まで読んでくださってありがとうございます。