1~2年前から、導入するともしないとも、配備を認めるとも認めないとも言われていたトマホークミサイル。今年2月、ついに400基を購入すると発表されました。米国はいままで、イギリス以外にはトマホークミサイルを販売したことがありません。いまのところ、日本とオーストラリア(AUKUSなどで)での配備が決まっています。そして、NHK、聯合ニュースなどによると、その中の200基が、1年前倒しで2025年まで導入されることになりました。2026年に導入するのは最新型「ブロックⅤ」で、2025年導入分は現在米軍が運用中の「ブロックⅣ」だそうです。以下、各紙、<<~>>が引用部分となります。
<<・・木原防衛大臣は、訪問先のアメリカでオースティン国防長官と初めて対面で会談し、相手のミサイル発射基地などを攻撃できる「反撃能力」の効果的な運用に向けて議論を加速させていくことを確認しました。その上で日本がアメリカから取得し、「反撃能力」にも活用する予定の巡航ミサイル「トマホーク」を、1年前倒しして2025年度から取得することで一致しました。会談は、日本時間の5日未明国防総省で行われ、冒頭、オースティン国防長官は「『反撃能力』の保有や防衛費の増額など、日本の大胆な決断をサポートする」と述べました。(NHK)・・>>
<<・・オースティン長官は4日(現地時間)最近就任した木原稔 日本防衛相とワシントンDCで挨拶を兼ねて開かれた初会談で、反撃能力確保を含む日本の防衛力強化と防衛費支出増額決定に対する支持を再度表明したと、ライダー国防部スポークスマンが伝えた。オースティン長官はまた、日本の防衛に対する米国の「揺らがない鋼鉄のような約束」を再確認したと、ライダースポークスマンは紹介した(聯合ニュース)・・>>、などなどです。
デービッドキャンプでの日米韓首脳会議のあと、韓国政府及び与党は、「70ぶりに、米国と韓国は対等な関係になった」としています。米韓同盟がここまでアップグレードしたのがその証拠だ、というのです。しかし、多くのメディアから、実際に体感できる内容があまり無いなどで、「本当に米国が日米韓協力を望んでいるなら、米韓同盟と日米同盟と同じレベルにする必要がある」という主張が出ています。核潜水艦、ミサイルの配備などです。
米国ややると言っても、まだまだ「安保は米国、経済は中国」という考えにとらわれているユン政権が、賛成できるのかが疑問ですが。保守側の代表的メディアである朝鮮日報も同じです。8月21日のものですが、日米韓協力がちゃんと機能するには、まず米韓同盟を日米同盟と同じ水準まで引き上げないといけないと主張していますが、よく読んでみると、『米国側が』そうしないといけない、という内容ばかりです。今回のトマホークミサイルの件で、このような動きはさらに強くなると思われます。
<<・・キャンプデビッド会議を契機に新たな時代の跳躍を宣言した日米韓協力が永続するには、三国体制内部の韓米同盟、日米同盟、韓日関係が調和して動かなければならない。そのためには、70年前に結成された後、本質的な変化がなかった韓米同盟を、日米同盟と同じ水準にアップグレードさせなければならない課題を抱えた・・・・現在の韓米同盟は、日米同盟と同じレベルとは言えない。米日同盟は2012年、自民党政権になってから、インド・太平洋はもちろん、宇宙レベルでも積極的に協力する関係となった。バイデン米大統領は2020年11月に当選した直後、尖閣列島が日米安保条約による保護対象だと確認した。
韓国では、北朝鮮が核兵器を実戦配置した状況で、休戦ラインの近くに配置されていた在韓米軍の大部分が漢江以南に撤収、トリップワイヤーは事実上、消えた。有事の際、日本の国連司令部後方基地やグアムから飛んでくる米空軍戦力の迅速な投入を期待するしかない状況だ。1953年に締結された後、一度も改正されたことのない韓米相互安全安保条約を直し、有事の際に米軍の介入をより確実に担保する必要がある・・(※以下、原子力協定、防衛産業協力の拡大など、基本的に『米国側がいままで応じなかったこと』を取り上げて)・・「キャンプ・デビッド首脳会談は新たな始まりであり、機会を象徴する」というバイデン大統領の記者会見発言が実を結ぶには、韓米同盟を日米同盟レベルに引き上げる課題からはじめなければならない(朝鮮日報)・・>>
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・皆様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2023年7月29日)からですが、<韓国人として生まれ、日本人として生きる>です。2023年、まさに心願成就、帰化できました。「韓国人として生まれた」より「日本人として生きる」を上位の概念にしたのはなぜか。なぜ名前を変えなかったのか。帰化した人たちがよく口にする「両国間の架け橋になりたい」などの言葉について、私はなぜ「そんなつもりはありません」としか思っていないのか。一つ一つ、自分なりの持論を綴りました。 ・準新刊は、<韓国の借金経済(扶桑社新書)>です。本書は経済専門書ではありませんが、家計債務問題の現状を現すデータとともに、「なぜ、マンションを買えば貴族になれるのか」たる社会心理を、自分なりに考察した本です。帰化を進めている私の率直な気持ちを書いた<日本人を日本人たらしめているものはなにか~韓国人による日韓比較論~>も発売中です。・新刊・準新刊の詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・本当に、本当にありがとうございます。書きたいことが書けて、私は幸せ者です。それでは、またお会いできますように。最後の行まで読んでくださってありがとうございます。