韓国、全体債務不履行者の3割近くが20代・30代・・根自感(根拠のない自信感)による過消費などで

本ブログだけでなく、韓国内・外のメディアが無数に取り上げたテーマですが・・珍しく「根自感(クンザガム、根拠のない自信感)」という言葉まで出てくる記事があったので、取り上げてみます。ソース記事は韓国経済です。家計債務ではもうG1かG2と言ってもいいはずの韓国。ですが、その中でも、特に青年、20代と30代が問題になっています。私がこの件をブログで初めて書いた頃(もうアメブロ時代の話ですが)には、主に、50代になって、退職後にどうするとかそんな話でした。それからは40代関連の話が増えて、経済の『腰』である40代がピンチだとか、そんな表現が増えました。しかし、最近数年間は、青年関連がメインです。

一般的に債務不履行者を意味する「信用不良者」は、減少しています。一時はリーマン・ブラザーズ事態の影響などで200万人を超えましたが、それから『『『『なぜか』』』』急減し、100万にならなくなりましたが、また『『『『なぜか』』』』そこからはあまり変動がなく、今に至ります。「集計できる範囲(一部の第3金融圏まで)の外に出た人が多いから」とも、「政府が100万人以上救済した」とも言われています。「発表数値を100万人以下にするという何かの規則(?)がある」という話もありますが、さて、どうでしょうか。

 

今回の記事では債務不履行者の総数は言及していませんが、「金融債務において20代・30代不履行者」の数に言及しています。今年6月基準で、23万1200人。全体の29.75%です。ちなみに、これがどれくらい重複するのかは分かりませんが、20代、30代の『基礎受給者(日本で言う生活保護者のようなもの)』が5年間で1.7倍も増加し、2022年8月基準で24万5000人になった、というデータも出ています。制度が異なるので単純比較は難しいですが、日本の場合、令和2年時点で20代、30代の生活保護は約14万9000人だそうで、人口比で考えると、日本の4倍以上ということになります。どのデータを見ても、確実に『青年層』まで下りてきた、債務の影。そして、その裏には、根拠無い自信感、プライドなどによる過消費があります。以下、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・一部では、20~30代の青年層の「過消費」も、このような結果を生むのに一役買ったのではないかという指摘が出た。一部の社会関係網サービス(SNS)では「オマカセ(※日本語の『おまかせ』のことで、比較的高い)料理を食べてSNS用の写真を撮るために過度に投資した結果」、「確かに最近世代がお金を使いすぎる傾向がある」などの反応も出てきた。若い頃の自分自身の過消費への後悔を書く文も目立っている。「信用回復委員会」公式ホームページには、「20代初めから30代まで振り返ってみると、虚栄心、根自感(根拠のない自信)、やる気だけだった」・・・・と嘆いた・・

・・イウンヒ、インハ大学消費者学科教授は、「最近、青年世代は、消費を促進する社会を生きている。 自ら個々の家計に対する責任意識を持つことが必要だ。収入と支出のバランスを整える必要があるが、この意識があまりにも足りない」と指摘した。そして「幼い時から、債務が多くなるのがどういうことかをはっきり知る必要がある」とし「中高校から確実な認識を持たせるためにも、個人資金管理に対する教育を強化し、 大学生の時から普段信用スコア(※旧信用等級)を管理するなど、個々が自分に責任を持ってバランスのとれた消費を続けなければならない」と助言した(韓国経済)・・>>

 

いつだったか、ただ「これ買ったよ」と写真を載せるために、中身が入っていないブランド品の空ボックスを数十万ウォンで買う人も多いという記事を紹介したことがあります。そういう心理が、バランス教育でどれだけ改善されるのでしょうか。引用部分にはありませんが、さっそくカードカン(違法金融業者からカードを利用して現金を借りること)方法が共有されたり、「どうすれば節約できるのか」ではなく、「(債務不履行者になって金融機関での取引ができなくなって)どうすればまた借りられるのか」に関する議論が盛んでいる、とのことです。というか、根自感って、金融関連だけでなく、本ブログで紹介してきたほぼすべての案件に潜んでいたはずですが。

 

 

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