私たちのジャンボリーが帰ってきました(もう十分ですが)。台風がどうとかの中で行われた、最終日のコンサートですが、実は多数の法律違反があったとの指摘が相次いでいます。京郷新聞の記事によると、普通なら、責任者の文化体育観光部長官が数千万ウォンの過料を払うところだ、とのことでして。政府(文化体育観光部)は、些細な手違いがいくつかあったので調べているとしていますが、指摘されている案件の中には、舞台を作る労働者たちの安全問題、たとえば落下しないように体を固定する安全ベルトがなかったこと、作業のための足場すらなかったことなどもあります。以下、<<~>>で引用してみます。
<<・・政府が、8月、2023世界スカウトジャンボリー問題を収拾するために「Kポップコンサート」を急速に推進する過程で、災害対処計画を規定した公演法条項まで違反したことが分かった。法律通りなら、パクボギュン当時文化体育観光部長官に過料賦課の可能性まで生じた。政府が、ジャンボリー問題の収拾のため、安全関連法規定などに違反したという指摘が出ている。10日、国会文化体育観光委員会イムジョンソン共に民主党議員室が消防庁とソウル市・関連区庁などで受けとった文体部の「2023世界スカウトジャンボリースーパーライブ災害対策計画書」を見ると・・
・・文体部はコンサート2日前の8月 観客4万3000人規模の公演を申告し、災害対処計画書を出した。公演主催者はジャンボリー組織委員会共同組織委員長であるパク当時長官だった・・(※14日前、事情がある場合も7日前には提出しないといけないという関連法律を守らなかったという内容の後に)・・これは、行事前に安全措置などを設けるのに十分な時間を確保するための趣旨であり、これを守らないと、最大2000万ウォンの過料の賦課となる。政府が、ジャンボリー問題に関する世論を収拾するために、コンサートを無理に強行しながら、規定を破った形である・・
・・舞台設置を急いで進めながら、産業安全保健法上の、安全措置義務違反も発生した。イベントの3日前の8月8日、ソウル麻浦区ワールドカップ競技場での舞台設置作業の写真を見ると、高所作業であっても舞台最上部に安全のための手すり、ライフラインなどは設置されていなかった。一部の労働者は、高所作業中に安全ベルトを着用しておらず、すべてのフロアに作業用足場も設置されていなかった・・・・イム議員は「ジャンボリー問題を収拾しようとし、公演法主務部(※省)である文体部が公演法に違反するとんでもない事態が発生した」とした(京郷新聞)・・>>
ちなみに、重大な産業災害の場合、ILO集計で10万人あたり4.6人(2019年)が発生しています(日本1.4人、同じく2019年)。他にも、台風によって野営場(大会場)から早期撤収が決まり、それから大学の寮など全国各地にスカウト隊員たちを運ぶ流れになりましたが、そのための費用も問題になっています。以下、聯合ニュース(10月6日)の記事を再構成してみますと、隊員たちが帰ったあと、各大学は「約束したお金ください」としました。しかし、最初は「私たちが全部出すから、寮の確保を頼む(きりっ)」としていた行政安全部が、急に「未払いの35億ウォンは教育部が出す」としました。
教育部としては「えっ?」なところです。大学だから教育部がやればいい、という流れになったのでしょうか。でも、新しく予算を編成することもできない教育部は、高校生の就業を支援するための事業である「高校就業連携奨励支援」予算を使って、各大学に支払いました。この高校就業支援は、ジャンボリーとはなんの関係もありません。この件を指摘した議員によると、この高校就業連携奨励支援というのは、職業系統の高等学校に通っている学生たちにとっては、唯一の政府支援予算だそうです。
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