「あ、どっかで見た」な記事があったので、エントリーしてみたいと思います。記事に「2017年から今年まで」となっているので、最近再開された中国団体観光客も一部は含まれるでしょうけど、基本的には韓国への団体観光が難しかった時期、『非公式経路(原文ママ)』で団体観光商品を購入し、韓国に来た人たちです。そこまでしてでも、韓国を観光したかったのでしょう。こういう『ファン』たちを大事にすることは、観光だけでなくすべての分野でとても大事なことではないでしょうか。
ですが、その人たちから寄せられたクレームを国会文化体育観光委員会所属の「国民の力」国会議員が分析した結果、観光商品でのショッピング関連が大きな問題でした。他にもありそうですが、ソース記事「SBS」はショッピング関連を取り上げています。私もバスツアーなどによく参加しますが、コースに「買い物」が入ることは普通にあります。道の駅とか、プレミアムアウトレットとか、信玄餅の工場から農園まで、いろいろです。私は記念になりそうなものを買ったりしますが、思ったより面白いところも多く、個人的にこれといって不満はありませんでした。そういえばもうすぐハロウィンですが、去年、佐野プレミアム・アウトレットというところはハロウィンオブジェがかわいくて、レナの写真を撮って、記念にチョコレートを買ってきたりしました。でも、今回問題になったショッピングは、そういうものではありません。
『ショッピングする金額が少ないじゃないか』とバスの中でしかられた人もいますし、ショッピング時間中に外に出られないように店の扉をロックされたり、ショッピング金額が少ないと『はずかしい』という理由で観光商品のオプション購入を義務化されたり、それはもう観光というレベルのものではありませんでした。応じないと、罰金を払うことになった、とも。一般的に、訪韓日本人観光客はは個人観光を、訪韓中国人観光客は団体観光が多いとされています。しかも、わざわざ難しい時期に来た人たちは、何を思ったのでしょうか。実はこれ、2016年9月1日にも朝鮮日報にまったく同じ趣旨の記事があって、本ブログでもエントリーしたことがあります。そちらも簡単に紹介します。
<<・・(※この期間中の)中国人の韓国団体観光はサード問題などで事実上中断されていましたが、一部の人は個別ビザを受けた後、メッセンジャーなど非公式経路を通じて団体観光商品を購入して訪韓したと知られています。内容を見ると、団体観光客が高麗人参や化粧品販売店などを訪問すると、ガイドが一定金額以上の購入を義務としたり、一定時間が経過するまで店のドアをロックする事例などが多数でした。ある中国人観光客は「製品を買わなければ店から出られないという態勢だった。ロックして入り口を塞いだ」とし「購入しないと、車でガイドにしかられた」と報告した。
いわゆる「オプション」と呼ばれる選択観光商品の購入問題も提起されました。「ガイドが買い物の場所を全部回った後、『購入実績がふるわなくてはずかしいから、オプション観光に必ず参加せよ」とし、一人当たり400人民元(約7万4000ウォン)を要求した」とし「参加しないと言ったら、罰金を出すように言われた」と指摘しました(SBS)・・>>
ここからは2016年朝鮮日報で、記者さんが直接同行した日本と韓国の団体観光商品についての記事です。韓国の場合、「3泊4日の済州島旅行、パッケージ価格1人43万ウォン(航空券除外)、宿泊は観光ホテル」商品/マイナスツアー(赤字で観光客を誘致し、ショッピングで回収する形のツアー)のせいか、ショッピングが多すぎる/「ママタン(中国で、買い物の口車に乗せられやすいおばさんたちの旅行を皮肉る言葉)だと言われた/1日10時間の日程(19時ホテルに帰ってくる)で、観光会社と契約した店や免税店などでのショッピングが6回もあった/明らかに高すぎる価格の人参にはサムスンのロゴがあった。中国人観光客は『サムスンが作ったなら安心だ』とそれを買った。しかし、それはサムスンの火災保険に加入しているという意味だった/偽物商品もあった/宿場のカーペットはタバコの跡が残っていて、髪の毛の塊が転がっていた。ある観光客は中国で言う招待所(安い宿)みたいだと言っていた
日本の場合、「5泊6日で1人約75万ウォン(航空券除外)、名古屋~東京~大阪~京都。観光ホテルと温泉旅館」商品/マイナスツアーという概念そのものが無い/5泊6日の間、ショッピングセンターに寄ったのは3回だけで、販促や買い物は適切、偽物商品も無かった/トイレ、公共施設の綺麗さ、便利さなどに感動する人が多く、中国ガイドは『本当の日本が知りたいなら、トイレから行ってくることです』と話していた/イスラム教徒がいると話したら一部のメニューの素材を調整してくれた/日本ならではの富士山や温泉旅館に観光客たちは大満足し、「ハオメイヤ(美しい)」「ジョンバン(最高だ)」という声が聞こえた
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