韓国、月120万ウォンの英語幼稚園が大人気・・7歳の子に入園テストも

私教育。韓国社会を語るにおいてかならず出てくるキーワードの一つです。文官中心文化の影響だと言う人もいるし、親の世代が『私が出世できなかった分、子を出世させる』と思う、子を用いての補償心理の影響だとする人もいるし、『他の子よりもっと高く、もっと良いもの』を追求した結果だとも、単に『みんなやっているから』とも、言われています。さぁ・・私は大学入試のための塾には通ったことがあります・・すぐ近くのゲーセンで「ゴールデンアックス」をクリアーしたのは良い思い出ですが・・塾が終わった後に、です。それはともかくして。

とにかくこの私教育、1970年代から本当に本当にこれはなんとかしないといけないと、耳にたこせんべいができるほど聞いて(聞かされて)きましたが、形を変えながら、いまも続いています。昔は大学生(1970年代に大学生とアンると、もんんんのすごいエリートでした)が家まで来て、個人教育を行う形でした。相応の高額でしたが、大学生の立場からすると、授業料を自力で稼ぐことができる数少ない手段でもありました。最近は塾(韓国で言う『学院』)メインですが、対象が、幼児です。最近は英語幼稚園というものが人気で、韓国経済によると、月124万ウォンはかかる、有名な初等英語学園(※幼稚園の次の段階)に入るには、7歳なのに入園テストがある、とも。また、朝鮮日報によると、その高額英語幼稚園とやらの英語講師の6割は何のライセンスも持っていない、とのことでして。観光に来てバイトしただけ、という講師もいるとか。先の背伸び薬と似ている気がします。以下、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・「英語幼稚園」と呼ばれる幼児対象英語学院(※塾)の教習費が年々増え、月平均124万ウォンに迫ることが分かった。 幼児私教育熱風に乗って、対象英語学院の数も着実に増えている。国会教育委員会所属共に民主党カントゥック議員が11日教育部から受けとった資料によると、幼児対象英語学院の月平均教授費は6月基準で123万9000ウォンと集計された。2021年107万ウォン、2022年115万4000ウォンで幼児対象英語学院月平均教授費は毎年増加している。 1日4時間以上、週5回授業を提供する学園を基準とした数値だ。教習費には材料費や給食費、車両費などが含まれておらず、実際の親の負担はより大きいものとみられる。

月に200万ウォン近く負担しなければならない江南の幼児対象英語学院も簡単に見つけることができる。これらの学園は入学費だけ別に40~50万ウォン出さなければならない。いわゆる「ビッグ5」、「ビッグ10」に挙げられる有名初等英語学院に入学するための「レベルテスト」競争も江南では激しい。小学生用有名英語学院の予備少1レベルテストの難度がますます高くなり、「7歳考試(※前の大学入試制度『学力考試』にちなんで)」という言葉まで出てくるほどだ。今年6月基準、幼児対象英語学院数は840カ所で、2018年の562カ所より約1.5倍水準に増えた(韓国経済)・・>>

 

ですが・・  <<・・いわゆる「英語幼稚園」と呼ばれる幼児対象英語学院講師10人のうち6人以上が、幼児教育または保育関連の資格を所持していないことが分かった。該当施設は看板に「幼稚園」とは書いてないが、1日4時間以上授業をして昼食とおやつを提供するなど、事実上保育機能を遂行する。しかし、関連規定と管理・監督が行われておらず、講師の資格基準に対する制度改善が必要であるという指摘が出ている(朝鮮日報)・・>> 、とのことでして。

引用部分にはありませんが、講師は韓国に来て数週間働くだけのバイト感覚だったり、英語で動揺を歌ったり本を読み上げるとそれで仕事は終わると思っている、とのことでして。そもそも韓国語ができないので、園児たちとのコミュニケーションもできず、問題が発生しても対応もできないそうです。ソウルの場合は64%が資格証無し。プサンの場合は200人以上調べたのに、教育や保育関連のライセンス持ちは1人もいなかったそうです。

 

 

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