日本、グローバル調査期間IPSOSの国家ブランド指数で初の1位・・「日本は世界でもっとも賞賛される国になりました。世界のソフトパワーのバランスの変化が起きました」

グローバルマーケティング調査期間IPSOSが毎年発表している「国家ブランド指数」2023年版(11月1日公開)で、日本が初の1位になりました。要約版がネット公開されており、フルレポートもダウンロードできるので、今回、エントリーしてみます。最近はこういう順位関連の話も増えてきましたが、このIPSOSの数値、韓国側のメディア、特にネットメディアが専門家寄稿文などで、前から目にしたことがあります。韓国の順位が『高くない』からか(今回24位なので、十分高いほうだと思いますが)、大手メディアはほとんど取り上げませんが、「製品の信頼度」「親切な国民」など、本当にイメージを大事にするためには重要な項目が多い、という趣旨です。

数年前にもある韓国メディアが、「ドイツを見習うことこそ、日本より上を行く道である」としながら記事にしたことがあります(今確認したら2019年12月13日オーマイニュースでした)。当時、これブログにエントリーしようかどうか悩んだけど、多分しなかったと思います。記事は、日本についても「最近、高評価が続いている」としていますが、1位だった米国を超えてドイツが1位になったのは、いろいろすごいことで、日本(当時2位)よりも順位が高いので、日本より国家ブランドで勝つにはドイツから学ぶしかない、という記事でした。

 

で、その2023年版ですが・・日本が初めて1位になりました。IPSOSも、NBIの創設者サイモン・アンホルト氏のコメントとともに、「日本は世界でもっとも賞賛される国になりました」「アジア太平洋地域では初めてのことです」などと、コングラチュレーションしています。1位日本、2位ドイツ、3位カナダ、4位イギリス、5位イタリア、6位アメリカ、7位スイス、8位フランス、9位オーストラリア、10位がスウェーデン。韓国は24位、中国は31位でした。米国は1位まで上がったこともありますが、それから順位が下がったものの、少しずつ持ち直す傾向で、逆にフランスは評価が下がりつつある、とのことです。

引用部分には、日本の評価がここまで上がったのは、世界のソフトパワーが変化してきた証拠でもある、とIPSOSは書いていますが・・数ヶ月前、デザインが韓国メーカーのものと似ているとされる(詳しく読んでないので本当に似ているかは分かりませんが)、あれ、なんだっけ、なにかのカップ麺かなにかが、日本メーカーから発売されたことがあります。そのことで、韓国の一部のメディアが「ソフトパワーの中心が日本から韓国に移った証拠だ」という記事を載せたりもしましたが・・同じソフトパワーという単語でも、考え方でここまでスケールが変わるものだな、と思ってちょっと笑ってしまいました。以下、自信ありませんが訳して、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・日本がドイツを上回り、国家ブランド指数で60カ国の中で1位になりました。アジア太平洋地域で初めてNBIのトップに立った国になったのです。ドイツの6年連続で1位記録を更新していた間にも、日本は着実に順位を上げ、2019年に5位、2020年に4位、2021年に3位、2022年に2位、そして2023年にはついに1位になりました。今年、日本のポジションは全体的に向上し、6 つの指数すべてでトップ 10 にランクインしています。その評判は依然として輸出指数で最も高く、科学技術への貢献、創造的な場所であること、製品の魅力という 3 つの属性では1位を維持しています。また、日本は国民観光指数でも評判が高く、国民の雇用適性と都市の活気において高い評価を受けています。

「国家の国際的なイメージは、貿易、観光、投資、人材を惹きつけるその国家の能力においてすごく重要な影響を及ぼしますが、それだけではありません。それらは、私たちの世界と私たちの集団の未来を形作っていく地政学的な底流の兆候でもあります」と、NBI創設者サイモン・アンホルト(Simon Anholt)氏は話しました。現在、日本が地球上で最も賞賛される国であるという事実、ドイツと米国を除けばこのポジションに到達した最初の国であるという事実は、ソフトパワーの世界的なバランスが、私たちの目の前で変化していることを裏付けているのです。私たちは新たな秩序の中にいます。2023年のアンホルト・イプソス・ネイション・ブランド・インデックスは、アジアの世紀が始まったことを示す、最初の確実な兆候でもあるのです(IPSOS・「Nation Brands Index 2023: Japan takes the lead for the first time in NBI history」より)・・>>

 

2位ドイツについては、「各指数内でのドイツは安定しているて、日本ほどではなかったものの、評判は 2023 年になっても堅調」、「ドイツはスポーツの優秀さ、商品の魅力、世界の貧困削減への貢献が高く評価され、輸出、移民と投資、ガバナンス、文化の各指数でも5位内にランクインしている」、とのことです。3位カナダについても、「世界的な認識は依然として良好で、人口指数、移民指数、投資指数では引き続き 1位を維持している」、と。

 

 

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