上川外相、日韓外相会談で「エキスポ誘致で韓国を支持」再表明か・・なぜこのタイミングで

ソースは日本の読売新聞ですが、日本政府がエキスポ誘致において、韓国を支持する方針を固めた、という報道がありました。9月の首脳会談のとき、岸田総理がユン大統領に非公式で相応の意思を伝えたということにし、政府方針がほぼ決まった、という内容です。韓国の各メディアの報道によると、大阪エキスポが決まったとき、韓国政府は公開的に大阪支持を表明していました。だから、そのギブアンドテイク的なものだと見ることはできます。しかし、なんでこのタイミングでこんな記事が出たのか。その「タイミング」が、気になって仕方がありません。

それに、韓国政府はいままで国際イベントの米国、中国での開催を公開的に支持したことが何度かあります。しかし、日本(日本だけでなく、ほとんどの国がそうですが)の場合、公開的にどこを支持するのか明らかにしたことはなく、相応の報道もほとんどありませんでした。一度も無かったと言いきることはできませんが、少なくとも大手新聞で報道されるのは、異例です。国際新聞によると、今日の外相会談で、上川日本外相が韓国支持の立場を再び表明した、とのことでして。このタイミングで、ここまでする理由があったのか。支持するなら、もっと「静かに」することはできないのか、と。エキスポは、28日、投票で決まります。以下、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・日韓外相は他の両国関係関連懸案も意見を交換した。この日読売新聞は日本政府が2030世界博覧会(EXPO)を釜山に誘致しようとする韓国政府を支持する方針だと報道した。日韓外相会談でも、エキスポ関連の立場表明がなされたことが分かった。また両長官は日韓・日米韓先端技術分野協力、日韓領事当局間協力などを図ろうと共感した。国連など多者武で両国が同じ声を出すことができるようにコミュニケーションを続けることにした。また、4年ぶりに日中韓外交長官会議が再開されただけに、三国首脳会議が早期開催されるように協力することにした(国際新聞)・・>>

 

例の裁判結果については、上川外相から対応の要求があり、韓国のパクジン外交部長官は「2015年の日韓合意を両国間の公式合意として尊重する」という政府の立場を再確認しました。言い換えれば、何も新しいことは言っていません。会談後、外交部当局者が記者たちと会った際、ある記者が「(合意を尊重するというのは)損害賠償を受ける法的な権利が無いという意味なのか」と質問しましたが、外交部当局者は「両国が努力することが最も重要だ」、「両国間この問題について引き続きコミュニケーション やっていこうという趣旨」と話すだけでした。『両国』を強調することで、問題は終わっていないということを強調することは、前の政権から何も変わっていません。

ちなみに、エキスポ誘致都市は、28日、プサン、リヤド(サウジアラビア)、ミラノの中から投票で決まることになっています。「韓国政府の予想」ではありますが、9月22日時点(記事の掲載日)で、87カ国がリヤド支持、80カ国が釜山支持、ということになっていま(エコノミックレビュー)。いまのところ、1位で選ばれるのは難しいけど、過半数なしで投票が終わると1位と2位からもう一度投票で決めることになっているので、ミラノ支持票を吸収し、2次投票で1位を目指す、ということです。ユン政権は、日本では想像もできないほどこの件に外交力の全てを集中しており、これが達成できるかどうかが、来年の総選挙にも大きく影響を及ぼすだろうと言われています。

 

 

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