ユン大統領・検察、再逆転なるか・・最大野党代表逮捕の実現(?)に、大きな進展

数十年前・・というか、1948年にスタートしてからずっと韓国政治の真髄だった、政治家の司法リスク(逮捕など)。9月、国会でイ代表の逮捕同意案まで通ったのに、そのあと検察の起訴内容が裁判所で棄却され、むしろ党内でのイ代表の力を強化することになりました。検察・大統領・与党は大いに戸惑い、それからのソウル江西(カンソ)区庁長補欠選挙がユン大統領 対 イ共に民主党代表の構図となり、明らかに過熱したのも記憶に新しいところです。結果、与党は大差でまけ、それが与党内の紛乱に繋がったりしました。さて、中身はともかく、逆転劇としては面白い内容でしたが・・これ、現実の政治の話なのか・・と、あきれるところでもあります。

それからユン政権・検察は再逆転のためいろいろやりましたが、ついに、大きな動きがありました。イ代表の側近「キムヨン」氏が、「デジャンドン再開発疑惑」関連裁判(1審)で有罪判決を受けたのです。YTN(3日)など多くのメディアが、これからどうなるのか、などを報じています。デジャンドン再開発疑惑にはいろいろありますが、合法的とは言えない手段で多くの資金が動き、その流れにイ代表も関わっていた、とされています。ただ、イ代表が意図的にその資金に関わっていたかどうか(違法な資金だと知っていたかどうか)までは、まだ結論が出ていません。今回の裁判で、それらの資金の流れにイジェミョン代表の存在がある、という見方は十分可能ですが、まだちょっとなんとも言えません。さぁ、検察・ユン大統領、再逆転なるか。以下、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・裏政治資金がイ代表の大統領選挙資金に使用された可能性まで裁判部が言及し、イ代表は再び「司法リスク」に直面しました。6億7000千万ウォンの金品を受け取った容疑を認め、キム・ヨン元民主研究院副院長に有罪判決をした1審裁判部。核心証人であるユ・ドンギュ元城南都市開発公社本部長の鮮やかな陳述が決定的役割を果たしました。ユ元本部長は、1次政治資金1億ウォンを伝達する際、キムヨン元副院長が、お金の入ったバッグをコートの中で脇腹にはさめたまま出ていったと述べ、関連した姿を再演し、2021年に2億ウォンを渡した時も、ショートパンツ姿で蚊に足が複数箇所さされていたと言及したりもしました。裁判所は、このような陳述は、経験せずには分からないほど具体的であり、描写が自然だと判断しました・・

 

・・裁判部の判断を総合してみると、主要事案に対する最終決定権がイ代表にあったことを示唆しています。デジャンドン関連の最初の裁判所の判断となりますが、これが今後偽証と公職選挙法関連裁判と捜査においても、イ代表には不利にうごく可能性があります 。検察は、容疑が認められた裏資金6億ウォンがどこに使われたのか、イ代表がデジャンドン再開発で収益金428億ウォンを受けとることにしたという、いわゆる「428億約定疑惑」の捜査に集中するものと見られます。しかし、キムヨン元副院長は同じ立場を固守しており、イ代表とデジャンドン事業のつながりを明らかにすることは容易ではないだろうという見通しも出ています(YTN)・・>>

 

判断の理由(バッグを脇腹に~)がちょっと微妙すぎないか・・な気もしますが(汗)、そこはともかく。イ代表の逮捕同意案のとき、共に民主党議員たちも一部が賛成していました(共に民主党からすると離脱票になります)。いわゆる非明派、すなわちイジェンミョン代表と対立する議員たちです。その後、イ・ジェミョン代表の件が裁判所で棄却、イ代表が復帰してからは、彼らいわゆる非明派の党内での立場は、まさに「ナム(他人)」そのもの。今回の件で彼らは「イ代表はやめるべきだ」としていますが、党内からの動きでイ代表がやめる可能性はほとんどありません。与党も与党ですが、野党もまた野党なりに内紛が深くなりつつある今日この頃です。勝ったら勝ったで内紛、負けたらまけたで内紛・・

 

 

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