1日にお伝えした、全斗煥元大統領のお墓(埋葬)に関する件、続報があったのでお伝えします。まず前回にお伝えしたのは、「全斗煥元大統領が亡くなってから2年が経つのに、まだ安葬(※埋葬)できないでいて、その主な原因は市民団体の強い反対である」という内容でした。ただ、手続き的なことも理由ではありますので、それも併記しておきます。全斗煥元大統領は生前、回顧録などに「北側の土を見下ろす『前方』(※北朝鮮を接したところ)にて、白骨になっても南北統一の日を迎えたい」と話していました。
遺族の方々はこれを遺言として守ろうとしていましたが、そういう土地は軍の駐屯地がほとんどで、なかなか見つけられなかった、という事情もあります。ただ、だからといって民間所有が無いわけでもなく、2000年代になってからは、関連した制限もゆるくなっています。各メディアの関連記事(12月1日の本ブログのエントリーソース記事もそうでしたが)を読んでみると、やはり市民団体の反対などが主な理由であると思われます。で、その全斗煥氏のお墓予定地ですが・・京畿道の坡州(パジュ)というところでやっと仮契約までできたものの、結局、無かったことになりました。
同じく手続き的な理由もあったものの、土地の所有者、パジュ市の市長までが、全斗煥元大統領の埋葬に反対したからです。特に中央日報など複数の記事によると、土地の所有者の場合、『ご先祖さまの名誉のためにも、売らない』としています。ご先祖様が当時の王から授かった土地だそうで、そんなものを全斗煥側に売るわけにはいかない、お金を山積みで持ってきてももう売らない、と。いや、でも、それならなんで仮契約までしたのか、疑問です。本件がニュースになって、相応の負担を感じたのでしょう。そして、「私は偉い人の子です」を強調し、相応の防御をしたのでしょうか。知りませんけど。一部の、ちょっと左側なメディアの場合、『またまた自宅から出てこれなかった(自宅に保管中です)』など、明らかに喜ぶニュアンスで記事を出しています。以下、<<~>>で引用してみます。前回の分も合わせて、最初から最後まで長いオチのような内容なので、引用してそのまま終わりにしたいと思います。
<<・・北朝鮮が見渡せる京畿道坡州市・・(※地名省略します)・・の、全斗煥元大統領を埋葬する計画が、かなわななかった。該当土地所有者シン某氏は6日、中央日報とインタビューで「私の土地に関する今回のマスコミ報道が出てきて負担を感じた」、「今後お金を山積みにして持ってきても土地を売らないと心を決めた」と明らかにした。 彼は「朝鮮時代、領議政(※ヨンイジョン、今でいうと国務総理レベル)だったご祖先様が王様から授与された土地、売ろうとしていたが、ご先祖様に申し訳なくてもうこの土地を売らない」と付け加えた。元大統領側が選んだ場所は、京畿道坡州市・・・・にある。民間私有地で、予定地は約100mの高地に位置し、軍駐屯地ではなく、北朝鮮の土地が見えるところだ。
シン氏の土地でなくても、2年以上ソウル自宅に臨時安置中の元大統領の埋葬地を見つけるのは容易ではなさそうだ。坡州地域の市民社会団体などが一斉に反対の声を高めている・・・・記者会見で各団体は「北側の土地を見下ろす最高の眺望の場所であり、様々な平和統一行事を開いてきた南北和解の象徴的な場所で、その意味は坡州市民に格別な場所」、「そんなところに全斗煥元大統領が眠れる場所はない」と主張した。キムギョンイル坡州市長もSNSなどで「市場として、この国の民主主義を守る一人の国民として・・・・全斗煥の墓ができることは容認できない」と明らかにしたことがある。市長は「現在、坡州市に土地使用に関する問い合わせや行政手続きは進行されていないが、持続して動向を調べ、すべての過程を市民と共有し、厳正に措置していく」という立場を明らかにした(中央日報)・・>>
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