昨日もお伝えしましたが、能登半島地震のことで「地図」が問題になっています。普通に震災ニュースだけ報じるところもありますが、一部のメディアが、日本が出した津波警報の地図に竹島が描いてあることで問題を提起し、時事ジャーナルは『こんなときにまで野欲(身の程を超えて、または激しく欲張ること)をあらわすとは』と報じています。そして、ついに韓国政府も、その地図のことで外交ルートで抗議したと発表しました(外交部、昨日)。
韓国外交部のイム・スソクスポークスマンは2日の定例会見で、「外交ルートを通じて日本側に厳重に抗議し、是正措置を求めた」としながら、領有権紛争も存在しないと強調しました。これこそ「こんなときに」ふさわしくないこととしか思えませんが・・韓国側はこんなときだからこそ、と思っているのかもしれません。以下、<<~>>で引用してみます。
<<・・日本気象庁は独島を「竹島」と書いて黄色で塗り、津波注意報発令地域に含めた。また東海を日本海と書いた。この地図には朝鮮半島と済州島、鬱陵島も表記されているが、日本気象庁は独島だけに津波注意報を下した。 災難状況の中でも独島が日本領土であるという主張を繰り返し、独島に向けた野欲を表わしたのだ。災害の状況で日本気象庁が隠れた独島を自国領土で表記した事例が今回が初めてではないという点で、意図的なものだという指摘だ。2022年1月、南太平洋島国のトンガ付近で海底火山が噴出し、津波警報を発令したとき、同年9月に日本が第11号台風の直接影響権に入ったとき、すべて独島を自国領土と表記した・・
・・ソ・ギョンドク聖信女子大学教授は「日本の土地」と誤認識されることもありえるとし、強力な対応が必要だと強調した。ソ教授は2日、社会関係網サービス(SNS)を通じて「日本気象庁で提供する津波警報、注意報などを表示する地図で日本領土と表記しており、また問題になっている」とし「日本気象庁では竹島と表記してきており、これに対して過去3年前から継続的に抗議してきた」と話した。彼は「台風、津波警報の際、日本の気象庁サイトに多くの日本ネチズンが訪問するため、独島に関する誤った認識を植える可能性が高い」とし「韓国政府も日本の気象庁に強く対応しなければならない」と主張した。続いて「このような状況では外国メディアおよび韓国メディアも日本気象庁に関心を持つしかない」とし「日本気象庁が提供する地図をキャプチャして報道することが多いため、日本の領土だと誤認する場合が発生するかもしれないのが大きな問題だ」と指摘した(時事ジャーナル)・・>>
当然ですが日本気象庁は何の対応も無く、複数のメディアの報道によると、「地図表記に変化はない」とのことです。「政府が抗議したのになぜ変えなののか」といったニュアンスです。ちょうど、国防部が出した兵士教育用の資料に、竹島を紛争地域とする趣旨が書かれていて(全量回収)、シンウォンシク国防部長官が国会議員だった頃に同じ趣旨の文をSNSに投稿したことで、結構騒がれています。シン長官はこの件で、「日本がそうしようとしている、という意味だった」とコメントしました。
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