SHOGUNの大ヒット、ゴジラ マイナスワン・君たちはどう生きるかのアカデミー賞受賞・・に関する話

日本時間で今朝、アカデミー賞の授賞式が行われました。君たちはどう生きるかが長編アニメーション映画賞、ゴジラマイナスワンが視覚効果賞を受賞しました。最近、世界で明らかに勢いを増している日本のコンテンツにおいて、またもや嬉しいニュースであります。特に、日本映画が視覚効果賞を受賞とは、本当に驚きました。最終的な『見た目』だけを評価するものではないと言われていますが、「少なくともこの分野だけは、ハリウッドには勝てないだろう」、そういう見方が、また前の時代のものとなる、そんな瞬間であります。

そういえば、自分はまだ見ていないので内容的にはなんとも言えませんが、真田広之さん主演の「SHOGUN」がディズニープラスなどで配信され、これまた世界的に大きなヒットを記録しています。セリフも出演陣もほとんどが日本語、日本人で、欧米によくある『おかしな』日本観にならないように細心の注意を払ったという本作。これがここまで『受けれられた』のは、実に興味深いものです。君たちはどう生きるかとゴジラマイナスワンのアカデミー賞受賞は韓国でも報じられていますが、ゴジラの方は韓国では映画が上映されていないので、記事の書き方によっては、気まずさが感じられたりします。

 

いまでも、あれのどこが問題で上映されなかったのか、よく分かりません。内容が問題ではなく、少しでも『良い側面(かっこよく活躍する、など)』が見られてはならないとでも思っているのでしょうか。SHOGUNもまた、韓国のディズニープラスでは公開されていません。4月まで前編揃ったら、そのときに公開するということになっています。一部のメディアは、「3月1日が近かったからなのか」を理由にしていますが、また別のメディアには「侍をロマンの側面で描いた部分もあって、見ていて気になった」とする記事もあり、少しでも良い側面が出てくることそれ自体が納得できないという、そんな考え方によるものではないでしょうか。個人的には、最終話までチェックして、韓国基準で問題になりそうな内容が無かったらそのときに公開するつもりではないのか、そんな気もします。

ちなみに、Jポップなど、日本の音楽関連でも最近話題が多く、韓国でも明らかにファンが増えたと言われています。ニューシース(3月7日)の記事の内容ですが、韓国側の評論家たちは、アニメや映画のテーマソングとして知られるものが多いのは気になるとしながらも、これからさらに海外での影響力が強くなるのではないか、と慎重に見解を出しています。いままでは日本国内市場だけに集中しても、音楽超強大国の日本だからそれだけでもなんとかなったけど、世界市場のローカル区分があいまいになってきた今の時代、いやでも世界に知られることになるだろうとしながら、こう話しています。<<~>>で引用してみます。

 

<<・・評論家イム・イヒュン氏は、「日本大衆音楽界の底力はすごい。日本はほぼすべてのジャンルが自国内に数多くのジャンル別マニアを率いて発展した音楽超強国」とし「音楽的に見るとKポップよりもしっかりした畑を持つ文化土壌だ。その底力から出てくる数多くの柄のミュージシャンたちが、韓国の音楽ファン、世界の音楽ファンと、今後さらに多く出会うことになると思う」と予測した。「最近、円安が続いてバブル経済の時を上回る日本証券市場の好況が来て、失われた30年から日本が抜け出しているという話が出てくる」とし、「こうした流れが、日本音楽の宣伝にどんな有意な要素として作用するのか、その点も気になる」と付け加えた(ニューシース)・・>>

要は、一喜一憂せず、『土台』を作り上げることが、重要ではないでしょうか。これがまた、日本には出来ていて、韓国にはまだできていない側面でもあります。時間と努力、そして大勢の人たちによって作られた土台には、一人の大ヒットだけでは達成できない、大きな可能性があります。ある意味、株式市場対策でベンチマークしたとしてうまくいかなかったとかそういうニュースも多かったですが、それと似ているとも言えるでしょう。ビデオゲームやアニメが言うまでもなく、映画、音楽においても、日本コンテンツのさらなるレベルアップを期待してみます。

 

 

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