(※初稿のとき、日付を間違えました。申し訳ございません。総選挙は10日、明日です)はるのやよいのこのよきひ、かどうかはともかく明日は韓国の総選挙です。ちなみに、午後6時に出口調査結果が発表予定で、明日にはわかるでしょう。投票の6日前からは、世論調査結果などが発表できません。だから詳しい数値が出ているわけではありませんが、数日前から「与党が巻き返している」という話が出ています。専門家の中には、与党勝利(与党側で過半数、150議席超え)を予想する人たちもいます。ただ、共に民主党の勝利を予想する人のほうが多く、中には共に民主党だけで過半数を超えるのではないか、とする人もいます。ただ、事前に一部から提起されていた「野党『側』で200議席」は難しいのではないか、とも。
200議席だと本当に野党側は何でもできるようになりますが、いまのところそこまでいくとは思えない、というのです。しかし、共に民主党の勝利はほぼ間違いなく、野党を応援するというより、政権を応援しないという結果になるのではないか、と。8日のものですが、韓国日報が専門家たちの大まかな予想をまとめたので、そちらを<<~>>で引用してみます。また、ソース記事にはありませんが、チョグク氏の改革党が比例議員で少なくとも10議席は確保できるだろうという見解が多く、結構大きな勢力になるのでは、との予想も結構出ています。前にも紹介したことがありますが、曹代表がそのまま野党側のリーダーになるのではないか、との見解もあります。個人的には、こちらが気になったりします。
<<・・総選挙を控えた8日、専門家たちは概ね共に民主党を含む野党側が過半数議席を超えるだろうという予想を出した。いわゆる政権審判論(※ユン政権を支持しない流れ)が選挙に反映される流れが相当強くなっているけど、与党国民の力にこれを打開するほどの力がないというのがその理由だ。ただ、野党側(※野党合わせて)200席というのは無理だと見た。むしろこのような主張が保守層を結集させるだろうとも予想した。60歳以上の投票率が高く、若い層の投票率が低い流れもあり、実際の投票では国民の力が過半数議席を達成するという見通しも出ている・・
・・(※以下、画像部分の訳)【ミョンジ大学シンユル教授:与党「国民の力」130席以上、最大野党「共に民主党」140~150席】・【シンクタンク所長オムギョンヨン氏:与党「国民の力」150~155席、最大野党「共に民主党」125~130席】・【シンクタンク顧問イガンヨン氏:与党「国民の力」105~120席、最大野党「共に民主党」160~173席】・【シンクタンク所長ジャンソンチョル氏:与党「国民の力」95~105席、最大野党「共に民主党」165~175席】・【シンクタンク所長チェビョンジョン氏:与党「国民の力」115~130席、最大野党「共に民主党」145~160席】・・
韓国日報と一緒に総選挙を分析している5人の専門家のうち、4人は野党側優勢、特に3人は共に民主党だけで過半数を取ると予想した。根拠は「政権審判論」だ。ジャンソンチョル公論センター所長は「与党が2020年の総選挙よりも多くの議席を得るだろうと、そう分析するのは難しい」とし、「釜山・慶南、比例代表などで失う議席が多いだろうと予想されるが、ソウルや京畿道でこれといって議席が増やせるとも思えない」とした。 彼は「中道層で、ユン大統領に対する『支持しない』評価が60%だ。この選挙をどうすれば勝てるというのか」と指摘した(韓国日報)・・>>
与党優勢を予想する根拠に、投票率があります。基本的に60代以上は国民の力支持が多く、40代と50代は共に民主党支持が多いです(普通、40~50代になると保守支持になると言われていますが、韓国では逆になっています)。60代以上は投票率が高く、今回は与党が負けているという危機感によって、さらに投票率が高くなるのではないか、と。ただ、今回の有権者の数で見ると、60代以上よりは40代・50代の方が多いです。18~29歳30.67%(約1,357万人)、40~59歳37.45%(1,657万人)、60歳以上31.88%(1,411万人)。
ちなみに、私はまだ「今よりは与党が巻き返すだろうけど、勝利(過半数超え)は難しいのでは」といまでも思っています・・思ってはいますが、3月あたりからの世論調査結果があまりにもジェットコースターで(政党支持率が1週間で10%以上も上がったり下がったり)、もう予想そのものが意味がない気もします。初稿のとき日付間違えちゃって、本当に申し訳ございません。
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