昨日お伝えしたばかりですが、ユン大統領がピンチです。ピンチでなかった頃があったのかという気もしますが、なんとか支えてきたラインが、さらに低くなったような、そんな感じがします。世論調査関連では大手となる韓国ギャラップの最新調査結果が発表されましたが、ユン大統領の支持率は23%。前回より11%pも下がりました。「支持しない」とする人は10%p増え、68%。将来政治指導者(次期大統領)として支持する人に関する調査でも、イジェミョン共に民主党代表が24%で、1位でした。
李代表はずっと1位を守っていますが、最近、与党のリーダーだったハンドンフン氏と、大差ない状態でした。それが、再び広がってきました。ハンドンフン氏は、今は事実上与党リーダー(対策委員長)を辞任しており、次期リーダーはまだ未定です。ハンドンフン氏、一時の人気はすごかったですが・・いまは「2年経たずの政治家だった」とされています。もし復活するとしても、かなり時間がかかるでしょう。聯合ニュースをはじめ、総選挙結果がまだまだ話題になっていたこともあり、複数のメディアが結構大きく取り上げています。また、医科大学増員問題で、政府が事実上の妥協に応じるという話が出ていますので、一緒にお伝えします。以下、<<~>>で引用してみます。
<<・・ユン・ソンニョル大統領の国政支持率と、与党である「国民の力」支持率が共に急落し、現政府発足以来最低値に下がったとする世論調査結果が、19日発表された。韓国ギャラップ社が16~18日、全国成人1000人を対象に調査した結果、ユン大統領が職務遂行を「うまくやっている」という回答は23%、「間違っている」という回答は68%だった。総選挙前に実施された直前の調査(3月26~28日)に比べて支持するとする評価は11%ポイント(p)下落し、支持しない評価は10%p上昇した。「支持する」はユン大統領就任以後最低値で、「支持しない」評価は最高値だ。職務遂行を支持するとする評価は「医大定員の拡大」と「外交」が13%、「経済・民生」(6%)、「主観、所信」(5%)、「決断力・推進力・揺らぎない」(4%))などを理由だった。
支持しない理由は「経済・民生・物価」(18%)、「コミュニケーション不足」(17%)、「一方的」(10%)、「医大定員拡大」(5%)、「全体的に間違っている」、「能力・経験・資質」(以上4%)、「外交」、「大統領夫人関連問題」、「統合・協治不足」(以上3%)などだった・・・・政党指導は国民の力30%、共に民主党31%、祖国革新党14%、改革新党3%、緑色正義党・自由統一党1%とそれぞれ集計された。国民の力支持率は直前調査より7%下落し、現政府発足以来最低値を記録した・・・・韓国ギャラップによると、ねじれ国会となった2016年の総選挙の時も、選挙を前後し朴槿恵大統領とセヌリ党(※与党、いまの国民の力の当時の政党名)支持率がそれぞれ10%pほど下落し、政府発足後最低値を記録したことがある・・
・・「今後の議定活動が期待される当選者」としては、チョグク代表(12%)、イ・ジュンソク代表(8%)、イ・ジェミョン代表(5%)などが挙げられた。「将来政治指導者選好度」調査では、共に民主党のイジェミョン代表24%、ハンドンフン国民の力 前対策委員長15%、チョグク代表7%などで現れた。続いて、改革新党イ・ジュンソク代表、ホン・ジュンピョ大邱市長(以上3%)、ウォンヒリョン前国土交通部長官(2%)、オセフン ソウル市場、アンチョルス議員(以上1%)などが挙げられた(聯合ニュース)・・>>
また、医科大学2000人増員に関しても、動きがありました。表向きには「大学が自律的に調整できる(2000人の50%~100%範囲内で)ようにする」としているものの、政府がおれたと言っていいでしょう。なにせ、つい2日前まで、ユン大統領は「2000人増員に変更はない」としていましたから。アジア経済などの記事によると、「政府が19日、医科大学の定員増援規模を自律的に決められるようにしてほしいという国立大総長たちの提案を積極的に受け入れ、これまで固守した「2000人」の縮小に乗り出す」、とのことでして。以下、ちょっと引用してみます。
<<・・19日午後、政府ソウル庁舎でハンドクス首相首相主催で開かれる安全対策本部会議でこのような決定を議論・発表する予定だ。大統領室のハイレベル関係者はこの日、アジア経済に、「医大増員2000人に対しては、数字にこだわらず、弾力的に考えることができる」とし「来年の入学選考日程があまり残っていないため、早く決定をしなければならない」と明らかにした(アジア経済)・・>>、と。 この件、初期には政府支持を引き上げる案件でしたが、長引いてしまい、総選挙前にはむしろ支持率を下げる案件になっていました。しかし、先の記事の「支持する」でもそうですが、保守側からは結構支持を示していたので、結果的には「なんだったのか」になってしまうと思われます。医師協会がどういうスタンスを取るのか、にもよりますが。
本エントリーにコメントをされる方、またはコメントを読まれる方は、こちらのコメントページをご利用ください。以下、拙著のご紹介において『本の題の部分』はアマゾン・アソシエイトですので、ご注意ください。
・皆様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2023年12月21日)、<韓国の絶望、日本の希望(扶桑社新書)>です。若い人たちと高齢の人たち、女性と男性、「私たち」と「それ以外」、こっちとあっち、私と他人、豊かな人たちとそうでない人たち、様々な形で出来上がった社会の壁、「分断」に関する話で、特に合計出生率関連の話が多めになっています。・準新刊<韓国人として生まれ、日本人として生きる>(2023年7月29日)も発売中です。2023年、まさに心願成就、帰化できました。「韓国人として生まれた」より「日本人として生きる」を上位の概念にしたのはなぜか。なぜ名前を変えなかったのか。一つ一つ、自分なりの持論を綴りました。 ・既刊<韓国の借金経済(扶桑社新書)>、<日本人を日本人たらしめているものはなにか~韓国人による日韓比較論~>も発売中です。・詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・本当にありがとうございます。書きたいことが書けて、私は幸せ者です。それでは、またお会いできますように。最後の行まで読んでくださってありがとうございます。