韓国メディア「G7首脳会議に招待されず」・・「G7プラス外交にかなり力を注いできた」とも

6月にイタリアで開かれるG7首脳会議(外相会議はもう開催されました)。今回、韓国、ユン大統領はゲスト国になりませんでした。別に、そこまで気にすることでもないですが・・いつものこと、結構話題になっています。ネットでは「総選挙結果によるもの」とする人もいますが、ゲスト国は多分その前に決まっていたのでしょう。聯合ニュース曰く、ユン政権はいわゆるG7プラス(G7+α)として準レギュラー参加する(記事原文では「固定パートナーになる」)ことを目指しており、今回もイタリア側とかなり話し合っていた、とのことです。それは、ま、パクジン氏が外交部長官(外相)が、G7各国大使の前で(外交部が主催した駐韓G7大使招待晩餐)で「G8のために!」と乾杯したりしましたから。ちなみに、そのパクジン氏、総選挙で落選しました。以下、<<~>>で引用してみます。

<<・・来る6月、イタリアで開かれるG7(主要7カ国)首脳会議に招待されなかったと伝えられた。19日、複数の外交情報筋によると、イタリア南東部プーリアで来る6月13~15日開かれるG7首脳会議招待国名簿に、韓国は含まれなかった。G7は米国・英国・フランス・ドイツ・イタリア・カナダ・日本など西方7つの先進国グループで、その年の議長国は議論に寄与できると考える国を、首脳会議などに裁量によって招待する。これにより、政府はG7首脳会議の出席のために今年議長国であるイタリアと着実に協議してきたが、うまくいかなかったと見られる・・

 

・・イタリアは今年G7でウクライナ及び中東事態、アフリカ開発支援、移住民問題などを集中的に議論すると公言しており、こうした議題に寄与できる国家を中心に招待国を推したと伝えられた。アルゼンチン、エジプト、チュニジア、ケニア、アルジェリアとG20(主要20カ国)会議の昨年・今年・来年主催国のインド・ブラジル・南アフリカ共和国などがG7首脳会議に招待される予定だと、ロイター通信が最近報じた。政府は、「グローバル中枢国家」の旗を掲げて、高くなった国際的地位にふさわしく、G7の固定パートナーとして位置づけようとする「G7プラス外交」を積極的に推進してきた。そういう点で現在開かれているG7外交長官会議に続き、G7首脳会議の招待国名簿に含まれていないのは残念なこととされる(聯合ニュース)・・>>

 

記事によると(引用部分にはありませんが)、2020年米国で開かれたG7首脳会議、2021年イギリスで開かれたG7首脳会議では、それぞれ韓国大統領もゲスト招待されました。当時、それぞれ、自由で開かれたインド太平洋、自由民主主義側の協力などを強調、そこで韓国も呼ばれたと聞いてはいますが、詳しくどんな成果があったかはちょっとわかりません。そこで、2022年ドイツで開かれたG7首脳会議には、招待されませんでした。2023年、日本でのG7首脳会議には再びゲスト参加しましたが、その際、韓国メディアは「今回本格的にG8またはG9が議論される」とものすごく盛り上がりました。しかし、同じく2023年のG7でも、日米韓協力の基本的な方針の再確認など、G7拡大などの話はありませんでした。

 

いまでも鮮明に覚えているのが、先のパクジン長官のカンパイの件(大使たちは何を思ったのでしょうか)、「日米が『モクテュイ(くいにげ)したか』」とする題の記事(CBSノーカットニュース、2023年5月16日)です。本文ではなく、問題はその『題』でして・・日本も米国も、韓国から多くのものをもらったはずなのに、なんでG7でG8関連議論をしないのか、というものです。本文も概ねそんな趣旨でした。当時、ユン大統領の訪米、及び岸田総理の訪韓などがありました。その際、韓国メディアは「私たちは十分に『ギブ』したから、もう『テイク』するときがきた」としていました。それが、G8議論で再び盛り上がっていたわけです。でも、先も書きましたが、そのような議論、議題はありませんでした。

そこまで大きな話題になっているわけではありませんが、今回のG7の件、複数のメディアが記事を出しており、中には、「ユン大統領は、国内でのレームダック状態をなんとかするため、外交で活路を見出そうとするだろう。でも、今回のG7参加できなかったことで、それもうまくいかなくなったのでは」という見解も出ています。なんか、G7の存在意味そのものとは完全にかけ離れた話になっている・・そんな気もします。

 

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