韓国、「本格的な少子化」世代が労働市場に進入・・2000年~2005年生まれ、少子化世代の話

少子高齢化の話はもう珍しくもありませんが、シリーズ記事などでこの件を報じ続けている一部のメディアは、「2000年~2005年生まれ」の人たちに注目しています。2026年から彼らが労働市場に進入するようになる、という記事がありました。子育てなどをメインとするベビーニュースというメディアのシリーズ記事によると、2000年~2005年の5年間は、韓国の出生児数が60万人台から40万人台に急減した期間です。%で見ると、31.4%も減少しました。そして、彼らが社会人になり、いわゆる労働市場に進入するようになりました。記事は、そろそろ少子化による社会の影響が本格化する時期にきた、という趣旨を述べています。以下、<<~>>で引用してみます。

<<・・2026年頃には2000~2005年生まれが労働市場に本格的に進入することになる。2000~2005年生まれの労働市場参入は特別な意味を持つ。人口変化によって社会変化が本格的に始まるからだ。最近発刊された国会未来研究院「データで見る未来社会」報告書は、近年2040年を起点に出生児数が60万人台から40万人台で急減した2000~2005年生まれたちに注目した。2001年は韓国の合計出生率が1.3まで下がり、超低出生現象の始まりとされた年だ。2000年から2005年まで5年間、出生児数は60万人台から40万人台に急落し、全体の出生児数が31.4%も減った。

 

出生児数が最初に40万人台に落ちた2002年生まれが大学入試を受けた2021年、学生不足現象が本格的に現れた。2021年度受験受験者は、浪人まですべて含めても49万3434人。新入生の充員率は前年比マイナス4%p下落し94.9%、専門大学の新入生の充源率は85.8%まで下がった・・・・出生児数が30万名台以下になった2015年生まれが大学に進学する2034年を前後に、大学入学可能人員はもう一度急減するだろうと予測される・・

軍兵力維持にも変化が生じる。2016年までに60万名台水準を維持していた軍は、2000年生まれが満20歳となった2020年55.5万人余り、2002年生まれが満20歳となる2022年50万人余りを記録して兵力不足が始まった・・・・出生児数が30万人台以下に急減した2016年生まれが満20歳になる2036年と、出生児数が20万人台になった2020年生まれが満20歳になる2040年頃に、軍兵力は40万人以下になるだろう・・・・労働市場はどうなるのだろうか。4年制大学卒業者の割合が今のように高く維持されると仮定し、青年世代が労働市場主流に進入する時期を予測してみると、2000~2005年生まれが本格的に労働市場に進入する時期は2026年から、平均で2030年となる・・

 

・・労働市場に新規参入する人口が減少したため、青年失業問題が解消されるのではないかと思われるが、報告書では「硬直した労働市場構造と高学力化、賃金差問題による人力需給の不一致、産業需要との乖離した大学教育など、労働市場のミスマッチが解決されないと、全体的に人が足りない状況にもかかわらず、青年失業問題が、体感できるほど大きく改善する可能性はそう高くない・・

・・報告書は、「我が国のように人口減少が急激に進行する場合には、適応する時間的余裕が与えられず、より強い影響を受けるしかない」とし、社会的インフラの縮小と、これによる個人の生計問題の発生、人口減少の影響が地域別、産業別、 階層別に現れること、人口変化の影響が首都圏の過密問題と地方経済の問題につながり、それらによってさらに少子化が早くなる点、などを指摘した(ベビーニュース)・・>>

 

2023年の合計出生率は0.72人で、今年は0.6人台(0.68人)とされています。そういえば、2024年1月の出生児数がまた話題になったりしました。1月~3月に出生児が集中するため、1月の出生児数は重要な意味を持ちます。前にも書いたことがありますが、これは、「幼い頃は、数ヶ月でも身体能力が伸びるため」、すなわち小学校で良い成績が出せるようにするためです。2024年1月の出生児数は2万1442人。2023年1月には2万3230人だったので、7.7%も減少しました。こんな中、2020年代生まれの人たちが社会人になったときには、どういうニュースが載るのでしょうか。

 

 

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