もうオンシーズン・オフシーズンの区別もあまりなく、外国人観光客の存在がもう日常のようになっている今日この頃です。元・観光客だった身としては、喜んでくれる外国人観光客たちを見るとつい嬉しかったりします。観光地によってはオーバーツーリズムの話も聞こえてきますから、難しい側面があるのも事実ですが。日韓ともに円安が~という言葉を強調し、ニュースによってはまるで「外国人観光客が楽しんでいるだけ」なニュアンスのものまであって、「あれは日本人だけでなく、わざわざ日本に来てくれた人たちにも失礼な言い方ではないだろうか」と思ったりしますが・・
円安は確かにおおきな『きっかけ』にはなるでしょう。その影響が大きいというのはよくわかります。でも、それだけで決めるものでしょうか。欧米の観光関連サイトなどを読んでみると、確かに円安を「チャンス」として指摘するところはありますが、主な日本の魅力として取り上げているのは円安ではありません。アメリカの大手観光雑誌「コンデナスト・トラベラー」の「読者が選んだ、もっとも行きたい国ベスト20」などを読んでみると、去年12月のもの(ランクは2023年のもの)なので今の為替レートとは感覚が異なるかもしれませんが、『1位』になった日本に関する説明に、円安関連はありません。
サクッと訳してみますと、1位日本については「世界的な新型コロナパンデミックの中に夏季オリンピックの順番が回ってきたのは、日本にとって不運でした。そのためオリンピックは延期されたものの、世界中の視聴者に、日本を愛し、それまで見逃していたことを思い出させてくれました。再びノービザで観光できるようになった現在でも、素晴らしいレストラン、リラックスできる温泉、神社仏閣、桜、非の打ち所のない清潔で効果的な高速鉄道などを利用することができます。この素晴らしい未来の国家では、常に何か新しいものが生まれます。鮮やかにジンが楽しみたいならそうできるし、1599年に建てられた丘の上の城で宿泊したいなら、それもできます(以下略)」、などです。ちなみに、「ジンが楽しめる」という部分は、「日本酒のために京都に行き、ジンを楽しみながら泊まる」という京都関連の別記事に繋がっています。
ま、そんなところ、ですが・・本題はここからです。4月、日本を訪問した外国人観光客が、また新型コロナ前を上回り、2ヶ月連続で300万人を超えました。ちょうどこの前、FNNプライムオンラインに掲載された拙著の抜粋内容ともそのまま繋がる内容ですが・・韓国人観光客が66万人で、1位でした。聯合ニュースによると、<<・・先月、日本を訪問した外国人数が、いままで最多記録だった3月に続き、2カ月連続で300万人を超えた。韓国人訪問客は国別順位1位で、また最多を記録した。日本政府観光局(JNTO)が15日に発表した4月の統計を見ると、先月日本を訪れた外国人は計304万2900人と集計された。これは、初めて300万人を超え、月間最多を記録した今年3月の308万1600人に続き、2番目に多い数値だ(聯合ニュース)・・>>、 とのことでして。
中国人観光客は新型コロナ前の2019年比べて26.5%も減少した53万3600人で、米国からは22万8900人、台湾からは45万9700人だそうです。人口比で考えると、台湾の数値のほうがもっと注目されるべきではないのか、そんな気もしますが。最後に、気になったのは、朝鮮日報が、最近日本でニュースになっているいくつかのニュース、たとえばコンビニが富士山スポットを隠したとか、一部の店で「外国語で説明する手間」などを理由に料金の上乗せなどを考えていることに対してのものですが・・それらのことで、『日本はおもてなしを忘れつつある』、『このようにますます薄くなる日本のおもてなし文化は、最近ネイバーに持分売却を圧迫する日本政府のラインヤフー事態とも無関係ではないと見えます(原文ママ)』としています。なんで急にラインの話が出てくるのか分かりませんが・・いつものことといえば、それだけな気もします。
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