ちょうどこの件を取り上げようとしていましたが、ちょうどナイスな記事があったので紹介します。台湾。頼清徳総統の就任式がありましたが・・案の定、韓国政府のスタンスは相変わらずのものでした。この点、朝鮮日報が、「プーチン大統領の就任式に大使を参席させたのに、台湾総統就任式にはお祝いのメッセージも出していない」と指摘しています。総統就任式には、台湾と外交関係を持つ国以外にも、日本、米国はもちろん、英国、カナダ、EU議会などなどから500人以上が参席しました。日本からは、「日華議員懇談会」という議員連盟の国会議員31人が参加しました。
産経新聞などによると、これはいままで台湾総統就任式に参加した日本からの訪問団としては、最大の規模だそうです。頼清徳総統もまた、日本からの議員団に特に厚く歓待してくれたと聞きます。日本政府(外務省)からお祝いのメッセージも出ていて、ツイッター・・ってもうエックスかな、でも台湾外交部(外務省)がお礼をツイートしていました。ですが、韓国政府の場合、イ・ウンホ駐台北代表と、ジョギョンテ与党議員(台湾・韓国議員親善協会長)だけが参席しました。これだけでも中国からはかなり抗議があったと聞きますが。以下、<<~>>で引用してみます。
<<・・2日前の頼清徳台湾総統就任式に、韓国政府は祝賀使節団を派遣しなかった。ポンペオ、アミテージなど長官・次官経験者で使節団を設けた米国をはじめ、オーストラリア、カナダ、日本、欧州連合など西方全体がハイレベルの代表団を台北に送った。計51国だった。台湾全体の外交国(12国)の4倍を超える。彼らはお祝いメッセージも出していた。ソウルからは何のメッセージも出なかった。これまでユン政権は、外国首脳就任式にはぬかりなく特使団を派遣した。発足初年フィリピンを皮切りにコロンビア、ケニア、ブラジル、ナイジェリア、パラグアイに続き、1月にはグアテマラに使節団を送った・・・・有力政治家たちが団長を務めた。地球の反対側の国まで慎重に取り組んできた政府が、最も近くにある6位の貿易国の慶事にはなにもしなかった。外交部は「慣例によるもの」とした。これまでやってきた通り、中国の逆鱗に触れないようにしたという意味だ。台湾はユン大統領就任式にも招待されなかった・・
・・台湾は韓国と自由民主主義、人権、市場経済価値を共有する国だ。外交用語で「類似立場国」(like-minded group)だ。こんな国々が50カ国ほどある。一般的には「自由民主陣営」という。彼らが台湾総統就任式に代表団を送った。韓国だけが隊列から離脱した。台湾はがっかりし、類似立場国は疑わしく思ったことだろう。昨年と一昨年の国連総会第3委員会で、ウイグル問題を糾弾する声明が出た時が連想される。その時も参加した国が50~51カ国で、韓国だけ参加しなかった。すべて今回の政府で行われたことだ・・
・・このようなことは、思ったより頻繁に繰り返されている。2週間前、モスクワではプーチン大統領の5回目の就任式が開かれた。 クレムリン宮は各国大使に招待状を送った。自由民主陣営、すなわち類似立場国のほとんどは就任式をボイコットした・・・・韓国政府だけイドフン駐ロシア大使を出席させた。フランス大使も一緒だったから、淋しくはなかったかもしれない。任期序盤、外交を精巧に整える過程ならわかるる。そうなら幸いだ。でも、台湾総統就任式の1週間前、北京で韓中外交長官会談が開かれた。中国は「台湾問題を慎重に処理することを希望する」と述べた。中国を説得し、今月中に日中韓首脳会議を実現させなければならない政府としては、気になったのだろう。先日、ロシアはウラジオストクで活動していた韓国人宣教師をスパイの疑いで拘禁した。中国とロシアをおそれる韓国外交のいつもの姿である・・
・・権威主義政権を相手にする上で重要なのは、類似立場国の団結した言行だ。韓国は安保理非常任理事国であり、「グローバル中枢国家」を自認する国だ。プーチン戴冠式には手を差し伸べ、台湾総統就任式は知らないふりをしていては困る。すぐに中国・ロシアの歓心を買うことができるだろうが、結局、外交に良い影響はないだろう。9年前、朴槿恵元大統領は中国の戦勝節パレードを見守った。自由民主陣営全体がボイコットした行事である。中国から返ってきたのは、THAAD事態だった(朝鮮日報)・・>>
はてさて。「いつものこと」というのが現状です。北朝鮮関連では強く出るふりをしていますが、それを理由に「中国関連だと例外を認めてほしい」としてきたのがユン政権ですから。日米との軍事演習なども、ほとんど(すべてかまでは確認できませんが)「これは北朝鮮関連で参加した」という名分ですし。これで次に政権交代でもしたら、どうなるのか。ムンがミョンになるのか、それともタマネギキングの登場か。気になるところです・・と、最後に台湾ともロシアとも関係ない告知で恐縮ですが、一昨日に続き、今日もまたプレジデントオンラインに記事が掲載されました。韓国Z世代関連、拙著からの抜粋記事です(リストの一番上の記事)。よろしければ、お読みください。ありがとうございます。
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