26日 日韓首脳会談、27日 日中韓首脳会談開催・・「LINEが議題になる」という予測も

日本メディアを中心に「26~27日に日中韓首脳会議が開かれる」というニュースが流れていましたが、アタリだったようです。やっと公式発表され、朝鮮日報(朝鮮BIZ)などが報じています。26日からの会談の日付を昨日(23日)発表したということは、どうやらそう順調ではなかった(ギリギリだった?)気もしますが。現在発表されている日程によると、26日には岸田総理・ユン大統領の日韓首脳会談と、李強中国総理との中韓首脳会議が開かれます。27日には日中韓首脳会議、およびビジネスサミットが開かれます。

まず、この時期にわざわざやる必要があるのか、というのが率直な感想です。もともとは定期的に行われていたイベントで、3国ともに(本音がどうかはともかくして)「再開したいけど新型コロナもあるし」ということで、基本的に再開には同意していましたので、「どうせいずれ開催するのでは」とは思っていましたが。台湾の頼清徳総統就任式について、中国側から日韓に対する抗議もあったので(韓国からは議員1人、代表1人が参加しただけですが、それでも中国外交部から結構強い反発がありました)、なにか具体的な、または画期的な話が出てくるとも思えません。

 

ただ、一部のメディアによると、「中国が『自由貿易』を強調するだろう」、「ユン大統領は、日本人拉致被害者問題(3国首脳会議で今までも言及されてきました)とともに、北朝鮮による韓国人拉致被害問題を取り上げる予定」、「LINE問題が議題になる可能性もある」などと報じられています。(ソース記事ではなく、他の関連記事によると)3国共同声明も準備していて、中国としては自由貿易(米国中心の貿易関連措置を迂回的に批判するものでしょう)を共同声明にも明記するつもりである、と。また、なんだかんだで日中韓3国は「観光・ビジネスともに人的交流を増やす」ことに意見が一致していて、それについての話はそこそこ盛り上がるのではないか、という話もあります。以下、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・キムテヒョ国家安保室1次長は23日、ソウル龍山大統領室でブリーフィングを開き、「ユン大統領が26日から27日までソウルで岸田文雄日本首相、李強中国国務院総理と共に3国首脳会議に出席する」 と話した。大統領室によると、初日の26日には中韓首脳会談と日韓首脳会談が続いて開催される。同日の夕方には三国代表団と経済界の人約80人が参加した中、公式歓迎晩餐が行われる。2日目の27日午前には3国首脳が会う日中韓首脳会議が開かれる。続いてビジネスサミットに参加し、それぞれ演説する予定だ。今回の首脳会議は、2019年12月に中国で開かれた第8次会議以降、約4年5ヶ月ぶりに開催されるものだ。 ユン大統領は昨年9月、ASEAN首脳会議をきっかけに李強総理を、G20をきっかけに岸田総理にそれぞれ会って3国会議を直接提案した・・

・・大統領室は今回の会議を通じて3国が協力体制を完全に復元して正常化する分岐点になると見通した。また、各国国民が体感できる未来志向的で実質的な協力のきっかけを確保できると期待している。キム次長は「三国協力の究極的な目標は、各国の国民が互いに信頼しながら活発に交流し、健康で安全に活動する環境を造成し、三国すべての経済発展を促進し、生活の質を向上させること」とした。大統領をこれのための実践案として「6大重点協力分野」を提示する方針だ。人的交流、気候変動対応協力による持続可能な発展、経済通商協力、保健及び高齢化対応協力、科学技術デジタル転換協力、災害及び安全協力などだ・・

 

・・一方、大統領室は前日、中国が、日韓両国政治家が台湾総統就任式に出席したことに反発し、日韓大使をすべて招致したのに対して、「公式的に中国がどんな立場を表明しても中韓関係には支障がないと思う」と明らかにした。 大統領室ハイレベル関係者はこの日「これまで新しい台湾総統が就任するたびに慣例的に代表団を派遣したことがある」と説明した。日韓首脳会談の際、いわゆる「ライン事態」について両国首脳が議論するかどうかについては、「あらかじめ議題を定めて会談に臨んだりはしない」としか返事しなかった。この関係者は「両者間の懸案が人的交流を含め、経済及び技術協力など山積している」とし「(ただし)もし両国首脳がそれぞれ必ず提示したい議題があれば、現場で提起することもできる。その時、会話の流れを見守るだろうと予想される」と話した(朝鮮日報(朝鮮BIZ))・・>>

 

とりあえず、引用部分にある「3国が協力体制を完全に復元して正常化する分岐点になる」はちょっとハードルが高すぎるのではないか、と思いました。他にも、「あらかじめ議題を決めて臨まない」とか「中国政府公式立場は関係は中韓関係に問題をきたさない」など、ちょっと「えっ?」な内容がありますが・・そこはともかくして、告知まいります。 今日の更新はこれだけです。次の更新は、明日(25日)11時ころになります。また、3回連続でプレジデントオンラインに記事が掲載されました。韓国Z世代関連、拙著からの抜粋記事です(リストの一番上の記事)。よろしければ、お読みください。ありがとうございます。

 

 

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