韓国地上波放送が見た、高価品を買う理由・・日本「長く使えるし安心」米国「ビジネス」韓国「他人の目」

高価ブランド品関連でも、韓国各メディアだけでなく本ブログでも無数に更新してきましたが・・いままでも、小学生の頃から、家の種類(マンションとそれ以外)や広さ、着ている服の価格、さらには海外旅行など様々な理由で『階級』が出来上がっていることを紹介してきました。その結果、でしょうか。大人になっても、「これ買ったよ」という写真を載せるためだけに高価ブランド品の「箱(中身はない)」を数万~数十万ウォンも出してオークションで購入したり、どれだけ家計債務が増えても日本旅行には行ったり、軽自動車はほぼ買わなかったり、そんな現象が続いています。

最近は、幼児用品(服など)でも高価ブランド品騒ぎが起きていて、複数のメディアが報じています。百歩譲って、小学生が親に「高い服を買って」と話すのは、理由はどうであれ、本人が望んでのことです。そもそも、余裕があって買ってやる人もいるでしょうけどほとんどはそうではありませんので(余裕もないのに買う)、本人に言われてから悩む親が多いのも事実です。ですが、ソース記事で言う子供服など幼児用品、まだ子が幼いときに使う、着るものです。たとえば高い服とかだと、これは「本人」は「買って」などと言いません。まだまだ幼いから、高い安いの概念もよくわからないからです。

 

「余裕もないし、本人(子)も何も言ってないのに、なんで高い服(など)を買っては『高すぎる』と泣く人がこんなに多いのか。これは単に『自分の子がかわいいから』なのか?」と、韓国の地上波放送SBSが記事を載せました。範囲は幼児用品からずれることになりますが、日本(ランドセルなど)、米国、中国では、人気の『高価品』をどういう価値で判断しているのか、などの内容です。要約すると、日本では「長く使えるし(特にランドセルの場合は6年間使うことになる)安心できる」、米国では「ビジネスの一環(インフルエンサーによる影響などもすべて)」、韓国では「他人の目」です。高い製品を買ってやらないと、ある種の「怖さ」を感じてしまうというのです。以下、<<~>>で引用してみます。余談ですが、私はフォーマルな場所以外は服とかあまり気にしない方で、レナの服のほうが私のより高かったりしますが・・これはノーカンということで(真顔)

 

<<・・アメリカでは、有名芸能人やインフルエンサーたちが自分の子供に高級ブランドを着せる写真をソーシャルメディアにアップロードすることが、ますます多くなってきた。しかしこれについて、米国メディアは、彼らが自分の子供に高級ブランドを着せることを『事業の一環だ』としている。高級企業と広告契約をして写真を載せている、ということだ・・・・日本の場合は、子供たちに買ってやる高価な製品の中で最も有名なのが「ランドセル」と呼ばれるレザーバッグだ。韓国のニュースにもしばしば紹介されているが、価格がかなり高く、平均でも50万ウォンはするし、高価なものは150万ウォンの場合だってある。

しかし、このランドセルは特定のブランドを見て買うのではなく、子どもが小学校に入学するときに買えば6年を通して使えるという点で、服を買う(※子供用の服は、長くは着れません)韓国の高級子供服の購入パターンとは違いがある。ハンダヒェ、ソウル大消費トレンド研究センター研究委員は、日本の消費者は高価な高級製品を特定のブランドではなく、本当に長く使える品質の良い製品と認識する傾向が強いと説明した。「贅沢品」ではなく、真の意味の「名品」と言えるだろう(※外国では高価ブランド品などを「贅沢品、ラグジュアリーと言いますが、韓国では『名品』と言います。名品という意味が日本とは結構異なると言えるでしょう)。

 

韓国と最も似た消費パターンを見せる国は中国だ。韓国は深刻な人口減少現象で子供の数が減っており、全体的な子供服市場は縮小している。超高価な高級子供服ブランドはそれでも売れている特徴を見せる。その理由のひとつとして、子が1人だけだから使うことができる予算が多くなるという意味のVIB(Very Important Baby)のような新造語が出てきたりもする。中国は韓国よりも先にこのような「貴重な子供」現象を経験した。最近は経済の低迷でそれほどでもないが、超高価幼児高級ブランドの人気は中国から先に始まったと言える。

韓国で超高価な子供服の高級品が人気を集める理由は、大まかに二つあると見ることができる。まず、先説明した「VIB」が最初の理由だろう。2つ目の理由は、韓国だけのユニークな心理状態から探すことができる。消費者心理学では、高価な高級品を購入する心理的動機を以下の4つに分けて説明する。1「他人と同じ扱いを受けたくない心理」、2「私よりも豊かな人にみくだされるかもしれないという心理」、3「私もあの人(※誰か豊かな人)のようになることができるという幻想から始まる心理」、4「私が属する集団で、取り残されるかもしれないという恐怖による心理」。

 

アメリカでセレブたちが子供に高級品を着せるのを見て「私もあんなになりたい」という気持ちで高級品を購入することが3とすれば、韓国は主に4の心理が強く作用するということが、消費者心理学者たちの見方だ。韓国は世界の主要国と比較して、他人との比較が自然になっている。心理学者レオン・フィスティンガーは「社会比較理論」を通じて、人間は他人との比較を通じて自分がまともな生活を送っているという相対的な満足を得るとした。ところが、この比較は主に「私と同じような状況」の人々を対象にするものだが、私たちの場合は、そのような比較対象の集団が大きすぎる(※ずっと豊かな人たちと比べてしまう)という特徴がある(SBS)・・>>

 

 

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