本題から大きくズレることになりますが、今朝は、ちょっとパリオリンピックの話になります。オリンピックを開いてくれた開催国に相応の敬意を払うべきでしょうけど、以下、それを前提にしての話になります。TGVの件とか、誤審など試合関連のものは言うまでもなく、IOCが開会式映像を公式サイトから削除したこと、エアコンのない部屋、およびバス(バスでの移動もエアコンが無くて大変だと聞きます)など、いろいろ気になるニュースが多すぎます。
その中でも、個人的にもっとも気になるのは、選手団の食事関連です。ネットメディアなどに、韓国選手団が弁当を用意したとし、「世界中の選手たちが肉を食べる韓国選手団にあこがれている」という趣旨の記事がありました。どういうことかというと、選手団の食事に問題があり、特に肉をちゃんと食べることが難しい、とのことでして。炭素削減のためだそうですが、世界中から集まったアスリートたちに「肉は少なめに」として、それでどれくらい効果があるのかよくわかりません。
イギリス選手団からはかなり問題提起があったみたいで、鶏肉など肉メニューが少なすぎで、食事時間になると人が一気に集まってしまい、「東京オリンピックのときは秩序があったが、いまは鶏肉を取ることすら用意ではない」と話しています(ニューシース27日、元記事はザ・タイムズ)。結局、別の場所でイギリス選手団だけで食事をすることにした、とも。ほかはともかくして、運動選手たちがいっぱい食べられるようにすること。これだけは妥協してはいけなかったのではないか、そう思わざるを得ません。美食こそ、フランスが世界に誇っていい文化だったはずですが。以下、題が「肉をくれ」で始まる中央日報の記事を引用してみます。ちなみに、本件、弁当自慢も含めて結構多くのメディアが報じています。また、各メディアはパリオリンピックの問題を指摘しながら「韓国を北朝鮮と話したことなど~」とかならず取り上げていますが、元ソースの記事にそんな内容があるのかはよくわかりません。以下、<<~>>が引用部分です。
<<・・「低炭素オリンピック」という目標を掲げたパリオリンピックだが、開幕初期から多くの問題点が指摘されている。食べることから寝るところまで、選手たちの反発にぶつかったからだ。ザ・タイムズなど現地メディアによると、パリオリンピックに参加したイギリス選手団が菜食中心の選手村の食事に問題を提起した。イギリスオリンピック協会(BOA)のアンディ・アンソン最高経営者(CEO)は「卵や鶏肉、炭水化物などの食べ物が足りず、選手に生肉が提供されるなど、食べ物の質にも問題がある」とし「数日以内に劇的な改善が必要だ」と言った。あるイギリス選手は「今回のオリンピックは持続可能性を高め、菜食を中心にしたが、混雑した時間に行けば鶏肉一つ食べることができない」と話した・・
・・パリオリンピック組織委員会は、大会期間中に提供される食事で肉の割合を大幅に下げ、代わりに植物性食品を大幅に増やした。選手やボランティア、観客など約1300万人が食べると予想される食品の炭素排出量を減らすためだ。選手村に提供されるメニューも半分を100%菜食で構成した。揚げ物の使用が難しいという理由でフライドポテト(フレンチフライ)もメニューに無い。だが、食べ物に対する選手たちの不満が大きくなると、各国は対策に乗り出した。英国は追加でシェフを呼ぶことにし、韓国の場合は肉などを盛り込んだランチ・ディナー弁当を用意して選手たちに提供している・・
・・今回のオリンピックで変わったのは食べ物だけではない・・・・2012年ロンドンと2016年リオオリンピックの平均炭素足跡、すなわち350万t(トン)の二酸化炭素排出量を半分(175万t)以下に減らすことにした。組織委はまず建設部門の炭素排出量を減らすために競技場をはじめとする大会インフラの95%をオリンピック期間のみ一時的に維持、またはすでに存在するインフラを再利用することにした・・・・しかし、いざ大会が始まると、選手などオリンピック参加者の間で問題提起が相次いだ。食べ物だけでなく冷房もそうだ。組織委は省エネのために選手村にエアコンを設置せず、スタジアムに移動するバスもエアコンの使用を制限した。暑い天気の中、選手たちは体調管理の難しさを訴え、一部の選手団は近くのホテルに移動した。議論が大きくなると、主催側は宿舎で移動型エアコンを使えるように折衷案を設けた・・
・・低炭素オリンピック目標達成が難しいという懐疑論も提起されている。インフラとともに最も多くの炭素を排出する輸送部門での削減が難しいという懸念が出ている。カナダの研究機関であるCIRAIGのアンド・ボルトリー研究員は「もっとも問題は、交通に関するもの」とし「航空旅行とパリ地域を結ぶ新たな地下鉄路線の開通遅延などにより、炭素排出量が急増する可能性がある」と指摘した(中央日報)・・>>
ちなみにバスの場合、一般市民が利用していたバスをそのまま利用することも多いそうですが、暑さ、座る方向などによって(普通は選手団のバスは前を向いて座るようになっていますが、一般のバスはそうではありません)、クルマ酔いで体調を大きくくずした選手も少なくない、そんな話も聞こえてきます。で、ソース記事、「東京オリンピックには秩序があった」という話もないし、(引用部分にはありませんが)記事でほぼ唯一高評価していた聖火トーチが「日本製」だとか、そんなことは書いてないですが・・字数の問題でしょうか(笑)。次はまた本題に戻って曇った話でもしてみます。
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