5日のブラックマンデーについて、韓国メディアの記事(※6日朝、日経平均などは大幅に立ち直っています)

昨日、日本、韓国、台湾、そして米国の株価が揃って急落しました。中国側の指数は下がってはいるもののそこまで大きな変化はないので、投資において『永遠の初心者マーク』のシンシアリーは、「『側』の問題かお金の側面で現れたのかな」と思ったりしました。韓国としては「なんでこんなときだけ『チップ4』なんだよ」と言いたくもなるでしょうけど、『こっち側』のお金は韓国企業にもかなりはいっていますし、実際、昨日はウォンの為替レートに大きな変化がなかったにもかかわらず(輸出企業の株価には為替レートも重要)、サムスン電子が10%以上下がったりしました。

日本でも最大の落ち幅だと言われていますが、1988年に韓国で「KOSPI」ができてから最大の落ち幅とのことで、多くの関連記事が出ました。基本的には『1にアメリカのリセッション(景気後退)、2に円キャリートレードの清算だが、どちらかというと心理の問題』という話です。あとで記事も一つ引用はしますが、複数のメディアの内容をまとめてみると、「どちらも大きな影響力を持つ話ではあるけど、中東情勢、AIバブルが思ったより早く終わりそうだという話など多くの『大きな案件』が重なり、心理的に『急いで売らないと』という心理的問題が発生したのではないか」、そんなところです。

 

また、共通しているのは「やりすぎだ」です。心理という言葉が関わるといつもそうだけど、ちょっとオチツケ、そこまでする理由はない、というのです。なんか、いつもに比べて普通の内容で、逆に緊張してしまいます。以下、中央日報の関連記事を一つ引用しますが、その前に一つ、ご注意を。この手の話になるといつも同じ趣旨を書いていますが、シンシアリーは投資において「永遠の初心者マーク」です。自分基準でそこそこの金額を投資にまわしていますが、すべて投資信託、いいかえれば人に任せているだけで、安全優先で少しだけプラスになればいいんよ、なスタンスです。本ブログの内容も、「そんな人が考えている内容」「こんな話が出ています的なもの」だと思ってください。また、書いてある内容は昨日~今朝(開場前)のものであることに特に注意してください。ちなみに、今朝この内容を書いている時点では、日経平均は3000以上も上昇しています(韓国KOSPIも立ち直っています)。これはまた、「いままでで最大の上げ幅ではないのか」な話もありますから、心理ってこわいですね。以下、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・米国の景気後退懸念が、韓国をはじめとするアジア証券市場を揺らした。証券市場が開かれなかった週末の間に大きくなったその懸念が、月曜日開場するとすぐに株式市場を大幅に下げた。韓国・日本・台湾などアジア主要証券市場は5日、一斉に急落し、いずれも最大記録の落幅だった・・(※日本、韓国、台湾の株価が大幅に下がったという話のあとに)・・原因は複雑だ。一次的には、米国景気低迷の懸念で市場には株式などリスクのある資産に対する不安感が大きくなった。2日に発表された雇用統計で、先月米国の失業率は4.3%で、前月比0.2%ポイント上昇し、2021年10月(4.5%)以来最も高い水準を記録した・・・・景気低迷を防ぐための金利引き下げが遅れているという指摘が出た。円の上昇も、日本をはじめとする世界証券市場に影響を及ぼした・・

 

・・米国の金利引き下げが予告された状況で、日本中央銀行BOJは先月31日、政策金利を0.25%に上げた。日本だけ金利を引き上げ、先月中旬までだけ1ドル当たり160円台を行き来した円は、この日1ドル当たり142円台になった。米国と日本の金利格差が縮小したことにより、エンキャリートレード清算(円で買い取った海外資産を取り戻す現象)が続く可能性があるという懸念が大きくなったという点が、証券市場のボラティリティを高める要因と挙げられる。海外に投資した日本資金が、今や海外株式など投資資産を売って本国に戻ってくるのだ・・・・パクサンヒョン・ハイ投資証券エコノミストは、「円高のため日本の輸出実績が下落するという懸念に加え、円高の時期に売り出して差益を得るという売りまで加わった」とし、「基本的に米国景気低迷の懸念が解消されなければ、世界証券市場が安定するだろう。今後、米国経済関連指標からなにか肯定的なシグナルが出ないと」と述べた(中央日報)・・>>

 

最近、脱中国した資金など(インド、韓国などにも流れていますが、日本への流入は特に大きい)『こっち側』のお金の動きが嬉しかったので、昨日の動きは残念でした。まだまだ今回の「揺れ」が落ち着いたかどうか確信は持てませんが、『こっち側』の資金の流れの、「さらに大きな流れ」は、変わらないでいると信じたいところです。で、一つちょっと気になったのは、円高についての日韓の報道です。円が安かったときには物価高、物価高とマイナス側面を中心的に取り上げたり、韓国メディアは「国力、国力」と騒いだりしましたが、いざ円が高くなる傾向に入ると、日本メディアはさっそく「住宅ローン、住宅ローン」としているし(物価を下げる要因になるとちゃんと報道するところもありますが)、韓国メディアは「円キャリートレード清算が~」とさわいでいます。ソース記事の中央日報は普通の書き方になっていますが、中には「もう円安が終わったから日本企業の輸出は~」とするだけのメディアも目につきます。

 

 

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