パリオリンピック、「台湾」関連応援に強い制限・・韓国保守メディア『ただ台湾と書かれた応援用品まで制限されるのは初めてのこと』

いろいろ言われているパリオリンピック。食事とかエアコンとかいろいろ関連ニュースが出ているし、日本チームの場合は、判定とかデジタルルーレットとか、試合内容以外にいろいろと残念なことが多い今大会です。ちなみに韓国チームの場合、事前の予想とはまるっきり逆の、大善戦を繰り広げていますが、全般的な視聴率などは著しく低下し(前回の東京オリンピックは時差がなかったというのもありますが)、各放送局をなやませているという話も聞こえてきます。そんなこんなで後半戦に入ったパリオリンピックですが・・今度は台湾関連で問題が発生しました。

チャイニーズ・タイペイという名で参加しないといけない、アイデンティティーそのものに関する重みを背負っている台湾チーム。その台湾チームを応援するためのグッズなどが、政治的な内容以外のものまでIOCに強く制限されています。韓国でもソウル経済、保守メディアペンアンドマイクなどが記事を載せています。まったく話題にはなっておりませんが。各記事によると、台湾という国名を制限する既定は前からあったけど、「(国旗や政治的フレーズではなく)台湾と書かれた応援グッズまで押収するのは今までなかったことだ」、とのことでして。複数の試合で同じことが起きていますが、バドミントンの場合、ちょうどその試合は台湾選手が勝利し見事に金メダルを手にし、台湾の応援団は涙を流しながら「台湾」とさけんだ、とのことです。以下、<<~>>で引用してみます。各用語は原文ママにしました。

 

<<・・フランスパリで開催中の2024夏季オリンピックで中華民国(台湾)を応援する趣旨の応援用品をオリンピック関係者が押収しているという事実が明らかになった。台湾政府はオリンピック当局に抗議の意を伝えた。4日開かれた2024パリオリンピック男子バドミントンダブルス競技では中華台北チームが中国(中華人民共和国)チームに勝利し金メダルをとった。7日、各外信報道によると、2日に開かれた男子バドミントンダブルス準決勝競技で、台湾国籍の男性が「Taiwan」(台湾)というフレーズが書かれた応援用品を競技場警護員に押収された。警護員たちは同日同じ競技場である女性から「台湾頑張れ」などのフレーズが書かれた応援用品を押収したという。同試合は「中華台北」所属で出場した台湾チーム対デンマークチーム間のものだった・・

 

・・4日に開かれた中国(中華人民共和国)選手と中華台北選手間男子バドミントンダブルス決勝戦でも同じことが発生した。台湾側によると、何の文字も書かれていない紙まで押収されたという。今回のパリ夏季オリンピックでこのようなことが発生したことに対して、オリンピック委員会(IOC)を後援する中国の影響力が作用したようだという分析が出ている。台湾中央通信によると、競技場警備業務を担当した警護員たちが台湾応援用品を押収する前に、中国人女性が警護員たちに押収対象を指目(※韓国では「指定」「(多くのものの中で)具体的に指す」などの意味です)するような姿が目撃されたという。

台湾外交部はこれに声明を出して「(オリンピック当局のこのような措置は)オリンピック精神に反するものであり、法治、メディアの自由にまで影響するものだ」と明らかにした。IOCは「中華民国」(ROC)という正式国号の代わりに「中華台北」という名称を使用することを要求している。 IOCは台湾の国と国旗の使用も許可していない。しかし、今まで「台湾」というフレーズが書かれた応援用品まで規制したことはなかったという点で、今回発生した一連の事件が異例であるという評価が出ている(ペンアンドマイク)・・>>

 

IOC側は「明白な既定があるので、ちゃんと適用しないと秩序が保てなくなる」などを理由にしています。しかし、各メディアの話はちょっと異なります。台湾を応援してグッズを規制された人、台湾外交部などの話だと、台湾国旗でもなかったし、物品に政治的な意図のあるフレーズなどは書かれてなかった、とのことです。記事本文にもありますが、何も書かれていない紙までとられた、とも。ソウル経済は台湾側の話を引用しています。「台湾旗はIOC規定上オリンピックでは使えないが、台湾と書かれた物品まで制限されるような規定はない」、と。そして、ちょうどその試合、例の4日の試合(バドミントン男子ダブルス決勝戦)で台湾チームは中国に勝利し、金メダルに輝きました。記事は、「勝利が確定すると、台湾観客たちは『台湾』と叫び、涙を流した」、と現場の雰囲気を伝えています。

 

 

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