日米韓安保協力を強調する韓国、F-35Aなど戦闘機部品で自転車操業

岸田総理が、次の総裁選に出馬しないと発表しました。個人的に、次の総裁選はかなり心配ですが・・はてさて。本エントリーのコメント欄には、この件も合わせて書いてください。というか本題はあまり需要がなさそうな話で(笑)。 で、その本題ですが・・韓国で話題になっている案件とかそういうものではなく、単に偶然です。本編はよくわかりませんが歌だけは頭の中から離れない某作品の歌詞をお借りしますと、『でもでもまとめて偶然枠』。なにせ、戦闘機関連です。ミリタリーです。よくわかりません。でも、戦闘機で自転車操業(直訳ではありませんがソース記事もそう書いています)ってすごいな、と思いまして。

F-35Aなど戦闘機関連の記事がいくつかあったのでまとめてみました。本ブログでも何度か取り上げましたが、韓国ではいわゆるキャンプ・デビッド首脳会談の頃から、「日米韓安保協力のためには、まず米国が日韓同盟を日米同盟と同じレベルまで上げないといけない」という主張が続いています。基本的には、ユン政権初期からあった「もう完全に米国側に舵をきった」と、「もう日本とも関係改善した」などなどがその論拠だったりします。

 

百歩譲ってそうだとして(そうでもないけど)、次に政権交代してミョンミョンしたら米国の立場はどうなる・・な気もしますが、そこはあまり考えていないようで、たとえば朝鮮日報(2023年8月21日)はこう書いています。「キャンプデビッド会議を契機に新たな時代の跳躍を宣言した日米韓協力が永続するには、三国体制内部の韓米同盟、日米同盟、韓日関係が調和して動かなければならない」、「キャンプ・デビッド首脳会談は新たな始まりであり、機会を象徴する」というバイデン大統領の記者会見発言が実を結ぶには、韓米同盟を日米同盟レベルに引き上げる課題からはじめなければならない」、などなど。

そんな中、F-35Aなど韓国空軍の戦闘機の部品調達がままならず、部品の「同類転用(他の戦闘機の部品を使う)」が多いという記事がありました(14日)。また、国産戦闘機と発表しているKF-21ですが、発表されているエンジンの国産化率は40%近くだけど、実は20%と推定されるという記事(13日)も。なんか、半導体関連の国産化関連と似ているような気もします。なんでこの時期にこういう記事が複数のメディアに載ったのか・・はよく分かりませんが、ひょっとすると、これも『8月ということで』(?)でしょうか。ソウル経済ファイナンシャルニュースです。ちなみに、日米安保協力はさらに強化されつつあり、岩国基地にF-35Cが配備されるというニュースがあったりしました。以下、<<~>>が引用部分です。

 

<<・・核心戦力としてで空軍が戦力化してから5年しか経っていないF-35Aステルス戦闘機の部品調達がスムーズではなく、他の航空機から部品を引き出して装着する「部品自転車操業」が問題になっていることがわかった。14日国会国防委員会所属国民の力ユヨンイン議員室が空軍から受け取った資料を分析した「最近5年間の運用戦闘機別同類転用現況」によると、空軍が保有するF-35A戦闘機で2019年から2024年7月まで同流専用の発生件数はすべて350件余りと集計された・・・・同流専用とは、航空機部品の需要が発生したときに稼働していない他の航空機の同一部品を利用することをいう。簡単に言えば、A航空機が故障した時、B航空機から部品を外して「自転車操業」をしたという意味だ・・

・・空軍はF-35Aを2019年から40機導入して運用している。ただし、2022年1月にワシと衝突した1機が「修理費用過多」とされ、現在39台を保有中だ。このため軍の内・外では戦力化をしてから5年も経っていない先端戦闘機であるF-35Aの同類転用が、20年近く運用され​たF-15Kより多いのは、F-35Aの機械的特性やメンテナンス、部品調達体系に問題があるのではないかという指摘が出ている(ファイナンシャルニュース)・・>>

 

<<・・韓国型戦闘機KF-21『ボラメ』に装着されるエンジンの国産化率は、従来知られている40%ではなく20%前後と把握された。現在、ハンファエアロスペースと米国ゼネラルエレクトリック(GE)が共に作るエンジン部品の国産化率も30%台にとどまり、ハンファエアロスペースが製作すらできず、GEが直接納品するエンジン部品まで含めると、KF-21に装着されるエンジンの国産化率は20%まで下がるわけだ(※発表されている数値は約40%です)。これにより、KF-21初期引き渡し物量20機台に入るエンジンコスト4600億ウォンのうち、約3100億~3500億ウォンがGEなど米国部品会社に入ることになる。今後戦力化物量を120機に拡大すれば、約2兆ウォンを支給するしかない・・

・・13日、政府当局と防産業業界によると、2016年のKF-21体系開発契約当時、ハンファエアロスペースが韓国航空宇宙産業(KAI)と協議して導き出したエンジン国産化率目標値は、政府の部品国産化規定基準17%だった・・・・それから8年が過ぎた現在も、エンジン国産化率は当時よりも多いとしても3%pほど増えたと当局は見ている・・・・ハンファエアロスペース自体で出した基準国産化率40%ではなく、政府基準国産化率が20%台であるなら、4600億ウォンエンジン費用のうちハンファエアロに対する支給分は1000億ウォン台にすぎない・・・・政府当局者は「GEが技術移転をしないエンジン品目を含めるとエンジン国産化率は20%にならない」とし「(※ハンファエアロスペースの発表ではなく)政府が規定した算式を適用すれば、そう出る」と説明した(ソウル経済)・・>>

 

韓「舵をきった」米「部品をきった」・・は冗談ですが。ユン政権は最初から安保を強調していますが、そのほとんど・・というか全ては北朝鮮『だけ』にこだわったものです。中国やロシア関連では、どうしてもそうは思えない日々が続いています。日米との共同練習が増えたこと、首脳会談などで『台湾問題』が言及されたことなどを高評価する人たちもいますが、前者はあくまで北朝鮮を想定してのものだし、後者は文政権でも同じ言及がありました。韓国側の予算とかいろいろ理由もあるでしょうけど、やはり『範囲』をインド太平洋まで広げないかぎり、日米同盟と同じレベルは夢に過ぎないでしょう。日本とて、現状に満足してはいけないでしょうけど。

 

 

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