蝶々夫人オペラ版を放送した放送局、「君が代が流れた」などの理由で法定制裁

似たようなことが何度かありましたが・・また、日本の国歌がテレビ放送で流れたなどの理由で、放送局側に放送審議委員会の審議が始まりました。各記事は、重い(『警告』など法定制裁以上の)措置が予想されるとしています。どういうことかといいますと、8月15日0時、だから14日の深夜に、KBSがオペラ蝶々夫人を放送しました。オペラを録画したものを放送したので、日本の衣装や国歌が流れるシーンがあり、それもそのまま放送されました。このことで問題指摘が相次ぎ、結局、審議委員会が動いたわけです。聯合ニュースなど各記事は「8月15日だから」という主張を取り上げていますが、実はこれ、日付の問題ではありません。

引用部分にもありますが、2014年、JTBCの番組で、外国の出演者が、決まったテーマの議論において各国の代表として出てくるという設定で、日本から来た人が出演する際、国際大会のような雰囲気を出すために(いわば、ジョークとして)日本の国歌を流したことがあります。その際、放送審議委員会は警告を議決しました。これは法定制裁として、かなり重い措置になります。『(国際大会以外で)日本の国歌を流すのは、法定制裁対象になる』ということが、前例として残るようになったわけです。すなわち、今回の件は「日付」の問題ではありません。以下、聯合ニュースから、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・放送通信審議委員会は、KBSが光復節に日本国歌と伝統衣装が出てくるオペラ「蝶々夫人」を放送し、議論になったことで、迅速に審議して重い措置を下す方針だ。18日、審議委員会によるとKBS 1TV「KBS中継席」の15日放送に対し・・・・19日全体会議で該当プログラムを迅速審議案件に指定する予定だ。迅速審議案件に指定されれば、2週間後に審議することになり、委員会は前例により法定制裁以上の重懲戒をすることが分かった。委員会は2014年外国人パネル出演者を紹介する過程で日本人が登場したときに君が代を背景音楽として論議になったJTBC「非首脳会談」に対して法定制裁である警告を議決したことがある・・

・・2015年には海兵隊訓練に投入された出演者たちをナレーションで紹介する過程で、背景音楽で日本軍歌「軍艦行進曲」を放送したMBC TV「本当の男」についても警告を決定した。これに先立ちKBS 1TV KBS中継席は15日0時、今年6月29日「芸術の殿堂」で公演されたオペラ蝶々夫人の録画を放送した。この作品はアメリカ人将校と日本人女性の愛を描いたもの。二人の主人公の結婚式の場面では日本国歌が演奏され、女主人公は日本の伝統衣装であるキモノを着る(聯合ニュース)・・>>

 

今回、大統領の演説に日本関連の内容がほとんど無かったことなどで、いろいろ関連記事が出ています。その中で一つ紹介したいと思っていましたが、やはりこれが一番象徴的なものではないだろうか、と思ってこちらをチョイスしました。ちなみに、KBSはユン大統領が任命した人が社長になってから、内容が急に「親ユン」になったと言われています。左側の大統領が任命した人はまたそれに合わせる、などのパターンが続いているので珍しいことでもありませんが、各メディアが特に本件を大きく取り上げている理由の一つとも言えるでしょう。

 

似たような案件として、釜山にあるある中学校が、契機授業(正規授業ではなく、社会的に話題になっていることに関する話などをする短い授業の形だそうです。私世代としては聞いたことない単語ですが)として、ある動画を流しました。それはあるユーチューバーが作ったもので、「併合時代、日本は食糧問題が医療問題などを解決するために力を注いでくれた」とする内容です。全校生の数は700人だそうですが・・その親などが強く反発、学校側は「別の見方もあるという趣旨を教えたかった」としたものの、釜山市教育庁はこの学校についての追加の調査、および重い措置を下すと話しました(SBSより)。学校で動画投稿サイトのものをそのまま流すというのは確かに問題ですが・・他に教材にできるものがなくてこうするしかなかったというなら、それは確かにそうかもしれません。探してみれば、古い記事などから資料は手に入るはずですが、漢字でできている単語も多いし・・ と、こんな内容にリンクしたくありませんが、久しぶりに、レナスレを書きました。ぜひ御覧ください。レナはもう10歳、本ブログは15歳になりました。本当にありがとうございます。

 

 

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