岸田総理は韓国へ、バイデン大統領は中国へ(?)・・一部のメディアは早くも「岸田総理が持ってくるプレゼント」に注目

誰になろうと「次の人」がもうすぐ決まる、日本の岸田総理、米国のバイデン大統領。そんな中、岸田総理は韓国を訪問するというニュースが流れ、米国のジェイク・サリバン安保補佐官が中国を訪問しました。バイデン大統領は、次の大統領選挙で誰が勝利しても、米中首脳会談の意志(具体的になにか合意できたことはない気もしますが)が続くことを願っている、とニュース1(28日)は書いています。実はバイデン大統領の訪中について話し合った可能性もあるのではないか、とも。

岸田総理も、日韓の協力ムード・・あえて各メディアの書き方をそのまま借りるなら、としての協力ムードですが、それが次の指導者のもとでも続くようにするための訪韓だろう、とされています。そんな中、ユン大統領は、日米韓のいわゆる「キャンプデビッド」宣言は政権が替わることがあっても続くと、「誰が指導者(次期総理)になっても、日韓関係の協力は続く」と、話しました。こちらもまた、日米の『次の人』になっても、既存の流れが変わることを懸念しているからでありましょう。それぞれの首脳の立場としては無理のないことだと見ることもできますが・・これらの記事を読んで個人的に思ったのは、「日米より、韓国で政権交代があった場合を懸念したほうがいいのでは」です。

 

それは、ま、「それぞれ異なるから」民主主義も必要なわけでして。政治をリードする指導者が替われば、経済、外交、それぞれの路線にも変更があるでしょう。でも、各国の路線が根本的に別物になることはそうありません。問題は、韓国の政権交代でしょう。いま、盧武鉉政権から李明博政権へ(その後の朴槿恵政権は途中で修了)、文在寅政権へ、尹錫悦(ユンソンニョル)政権へ変わりながら、事実上、政権交代が毎回起きています。よくあるG8とかG10とかについても、経済規模がどうとかの話より、5年に1回外交路線が「別方向」になることを気にしたほうがいいのではないか、G7は自由民主主義陣営だということを忘れていないか、そんな指摘もあるにはあります。こういう話をするのは、本当に一握りの人だけですが。

 

それになによりも、ユン大統領が「これからも日韓協力は続く」と話したことで、一部の韓国メディアはさっそく「ユン大統領がこう言ったから、岸田総理はなにかプレゼントを持ってくるだろう」という論調になっています。特にわかりやすいのが今日のニュース1です。実はブログの題にある「プレゼントを持ってくる」というのは、私が昨日まで読んだ記事の一部にそういう趣旨が書いてあったので、私がそう書いただけですが・・今朝チェックしてみたら、ソース記事に本当に「どんなプレゼントを持ってくるのか」と書いてあってびっくりしました(笑)。百歩譲って、内容に同意するかどうかは別にして、各政治家が自分たちの路線が急に変更されることを牽制するためにやっていることを、こんなふうに受け止めていること。これが一番問題ではないだろうか、と。以下、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・ユン大統領が、来週とされる岸田文雄日本総理の訪韓推進に関して、「日韓関係の連続性」を強調した。日本の次期指導者が誰になっても、協力の動力を続けるようにするという意志を表わしたことで、岸田首相がこれに答えるための「プレゼント」を持ってくるのか、注目される。ユン大統領は前日の29日、大統領室で開かれた記者会見で岸田首相の訪韓関連についての質問に「岸田首相の訪韓はまだ確定していない」としながらも、訪韓することになればいつも歓迎する立場だと答えた。まだ韓日両国間の公式発表はないものの、岸田首相の訪韓時点は来月(※9月)6~7日ごろが有力だと伝えられている。来月27日に開かれる自民党総裁選挙に不出馬を宣言した岸田総理が、今回ソウルを訪れるなら、総理として最後の訪韓になる見通しだ。

ユン大統領と12回目の日韓首脳会談を通じて両側は首脳間の相性を強調し、来年の日韓修交60周年を迎え、関係改善の動力を続けていくのに意見を合わせるものと見られる。これと共に両側は北朝鮮の核・ミサイル脅威に対応するための日韓国、日米韓三角共助の重要性を再確認するものと見られる。特に11月、米国大統領選挙でドナルド・トランプ前大統領が当選した場合、日韓間の共助がさらに重要になると観測される。パクォンゴン梨花女子大学教授は、「日韓関係改善は私たちが利用できる一つの政治的資産」とし「トランプが再登場しても、日米韓協力枠を維持するには日韓関係が重要な側面がある」と話した(ニュース1)・・>>

 

どんなプレゼントを期待するのかについては、記事に具体的な内容はありません。ただ、引用部分にはありませんが、前に個人的なものとしながら話した「心がいたむ思い」よりもっと強くて明確なメッセージを出す必要がある、と書いてあります。また、ユン大統領は、日米韓安保協力などをメインとする「キャンプでビット(3国首脳会談)など日米韓協力関係について、「日米の首脳が替わっても日米韓協力の方向は維持されるか」という質問に、「日米韓キャンプ・デビッド協力体系は指導者が替わっても変わらない」、「公式外交文件を通じて持続可能な効力がそのまま認められるだろう」と話しました。こちらもまた、日米が話を変えるとはちょっと思えませんが。なんか、あくまでいくつかの記事を読んだだけですが・・特にユン大統領、そして岸田総理もバイデン大統領も、あせっているように見えるのは、気のせいでしょうか。

 

 

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