韓国の世論は、尹錫悦大統領の日韓外交をどうみているのか・・世論調査結果

日韓関係改善という言葉がマスコミに出てきてからもう2~3年経ちますが、ユン政権の対日外交は世論調査などにおいてどれくらい支持されているのでしょうか。ご存知かと思いますが、韓国では必要以上の低姿勢だとされる意見が多いですが、こちらからすると、逆です。根本的なことに何の変化もない現状、いったいどこがどう「善い方向」に「改」になったというのか、そこが気になるところです。この溝こそが、最大の問題ではないだろうか、そう思う今日この頃・・というかずっと前からそうだったような、そんなところです。で、クッキーニュース(11日、調査はハンギルリサーチ7日~9日、記事の題には『日韓外交』となっていますが、詳しくは『両国間の問題解決について』です)に最新データがありましたので取り上げてみます。早めに結論から書きますと、「評価しない(うまくやっていない)」が62.4%でした。

評価する(うまくやっている)は32.9%。「評価しない」において、「まったく評価できない」が54.2%、「どちらかというと評価できない」が8.2%でした。ちょっと強烈ですね。「評価する」においては、「強く評価できる」が18.4%、「どちらかというと評価する」が14.5%。全年齢層、全地域において「評価しない」が大きくリードしており、唯一、「70歳以上」と「大邱・慶尚北道(韓国で保守支持がもっとも強い地域)」にかぎって、評価するとしないが誤差範囲だった、とのことです。最近、若い世代ではそうでもない~という話をよく聞きますが、20代で特に「評価しない」がもっとも高く出ています。これは日本関連の他の調査でも似たような傾向があり、20代が特にきびしい意見を出します。9日に紹介したデータでもそうでした。以下、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・国民10人のうち6人は、ユン政権の日韓関係問題解決に疑問を抱いていることが分かった。クッキーニュースが世論調査専門機関であるハンギルリサーチに依頼し、7日から9日まで全国居住満18歳以上の男女1025人にユン政権の日韓関係問題解決に対する国民意見を尋ねた結果、「うまくできないでいる」回答が62.4%となった。 「よくやっている」という応答は32.9%、「よく分からない、無応答」は4.7%だった。具体的に「まったくできていない」という回答が54.2%、「どちらかというとできていない」が8.2%で、相当な数がユン政権の問題解決を評価しなかった。 「どちらかというとうまくやっている」は14.5%、「すごくよくやっているする」は18.4%だった。年齢別には、40代(72.8%)がユン政府の関係関係改善努力をもっとも評価しなかった。70代以上を除いた全年齢帯で「評価しない」の方が多く、40代に続き18歳-20代(70.1%)、50代(69.4%)、60代(63.4%)、30代(53.2%)、70代以上(40.4%)の順だった。70代以上は前年齢帯のうち唯一、評価する・しないが誤差範囲内で競合した。

地域別分析では、大邱・慶北以外の全地域が、ユン政権の改善努力を評価しなかった。湖南圏(※全羅道あたり、韓国で左側支持がもっとも強い地域)が81.4%で最も高かった。続いて仁川・京畿道(68.0%)、ソウル(63.9%)、江原・済州圏(61.1%)、忠清圏(54.8%)、釜山・蔚山・慶南(51.2%)の順で現れた。大邱・慶北は全地域の中で唯一、「評価する48.5%、しない48.1%」で誤差範囲内の競合を見せた。進歩(※左支持)は81.9%「評価しない」、中道・保守保守はそれぞれ65.5%、49.2%が「評価しない」だった(クッキーニュース)・・>>

 

もともと似たような流れはありましたし、他の案件でも「保守だから、無条件で保守支持」という流れはありました。しかし、文在寅政権のときから、『対日外交』が保守支持か、そうでないかを分ける一つの基準になりました。文政権の「ような」外交路線を支持すると左支持、そうでないと右支持という、すごく「あさい」、そして曖昧な基準が出来てしまったわけです。新しく出来たというより、前からあった基準が強化されたとでもいいましょうか。文政権の次となるユン政権ではこの流れが特に強く、保守支持なら「とりあえず保守政権の対日外交を支持」という認識があります。そういう認識があるにもかかわらず、こんな結果になったというのは・・実際は70%を超えていると見てもいいじゃないでしょうか。

 

 

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