SHOGUN、エミー賞18冠の偉業・・一部の韓国メディア「韓国ドラマのおかげ」

日本の戦国時代を背景にしたドラマSHOGUNが、ドラマ部門最高の栄誉とされるエミー賞でなんと18冠を達成しました。主演、プロデュースなど多方面で活躍した真田広之さんは、本作の前から「ちゃんとした日本の文化を伝えたい」というスタンスを貫いてきたと聞いています。そういう努力が実ったとも言える結果でしょう。しょうのあとに「ぐん」と書きたくなります。個人的には、なぜか家にあったビデオテープ「里見八犬伝」からのファンでもあります。いまもDVD持ってます。で、韓国メディアの反応ですが・・黙々と結果だけ報じる、すごいことになったと報じるメディアもありますが、多くの韓国メディアは「韓国ドラマのおかげだ」という趣旨を強調しています。日経新聞や読売新聞など日本メディアに相応の記事が載ったことを論拠にしています。

日本側の記事というのは、有料記事なども含まれていて全部読んでみたわけではありませんが、主に(米国市場などで)「視聴者たちが字幕に慣れた」、「よくわからない俳優たちが出ても受け入れるようになった」ことなどがメインのようです。そういうことは『外国作品』全ての功績でしょうけど、あえて言うなら日本のアニメの影響力がおおきかったのではないか、そんな気がします。また、ゴジラマイナスワンの影響も大きかったでしょう。毎日経済、韓国経済、地上波放送のSBSなど複数のメディアが書いている『韓国作品躍進のおかげだ(原文ママ)』というのは、物事を部分的にしか把握できていないか、それともそれ以外は受け入れないスタンスのためでしょう。妙なのは、それは題のことで、日本メディアの記事を引用する部分では、韓国作品のヒットなどが「土壌になった」となっています。すなわち、オリジナルの記事とは異なるニュアンスを、本文ではなく題に書き込むことで、『そういうこと』にしようとしたのでしょう。以下、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・「日本言論、『将軍エミー賞は韓国ドラマの躍進のおかげ』」(※題)。米国放送界最高権威のエミー賞で日本を背景としたドラマ「将軍」が18冠を占めたのには、韓国ドラマ躍進が影響を及ぼしたという日本メディア分析が出ました。日本経済新聞は「(セリフの)70%が日本語のドラマがアメリカで興行したのは、韓国ドラマ躍進が土壌を作ったのが大きい」とし、セリフが韓国語である「イカゲーム」の成功事例を再び強調しました。日経は「一般的にアメリカ人は外国映画とドラマをダビングで見ることを好むが、韓国ドラマの成功を契機に英語字幕で見ることが増えた」と付け加えました。17世紀の日本政治を素材にした将軍は、米国ロサンゼルス(LA)で開かれたプライムタイムエミー賞授賞式で、ドラマシリーズ作品賞と監督賞・・・・など18部門で賞をとりました。将軍はジェームズ・クラヴェルの同名小説を原作にして制作され、米国ディズニー系のFXチャンネルで字幕をつけて放映されました・・

 

・・制作者や監督など主要スタッフの多くはアメリカ人ですが、出演陣は主演から助演までほとんど日本人です。日経は「将軍への注目は米国社会多様化の流れを照らしている」とし、1980年にも同じ原作をもとにしたドラマが作られたが、当時は日本人ではなくイギリス人航海士の視覚が中心だったと伝えました。読売新聞も将軍の成功には米国エンターテイメント業界の流れが反映されていると分析しました。この新聞は、イカゲームや日本映画「ゴジラマイナスワン」など、アメリカ人に慣れていない人たちが出演した作品が最近アメリカで呼応を得たことに注目しました・・・・男優主演賞を得た将軍主演俳優であり製作者である真田広之は、受賞直後の記者会見で、将軍の成功と関連して「(日本)時代劇が受け継がれ、日本で世界に通用されるものを作っていく布石になってほしい」と話しました(SBS)・・>>

 

というか、今朝、「『『『こういう』』』記事、出ているだろうな」と思って探してみたら、検索してすぐにたくさん見つかりました。さすがです(ほめてない)。余談ですが、この前、伊東市に行って花火大会を見てきました。按針祭という祭りのイベントで、按針という人物にかかわるとのことで・・どこかで聞いた名前だなと思ったら、あの三浦按針さん(ウィリアム・アダムズ)がSHOGUNの「イギリス人」だと聞いて「ああ、あの人か」と思いました。個人的に、SHOGUNの大ヒットは、作品自体が優れているのがもっとも大きな理由でしょうけど、世界中が『日本文化』に大きな関心をもっていることが、その次に大きな理由だろうと思っています。このまま、ちゃんとした作品が、日本文化をもっと広げてくれたらと願います。それが、人類に良い影響を及ぼすと信じていますから。

 

 

おかげさまで、新刊「Z世代の闇 物質主義に支配される韓国の若者たち」(扶桑社)が発売中です(2024年5月2日、アマゾン発売日)。詳しくは、下記のお知らせをお読みください。ありがとうございます

 

ブログのカテゴリー、タグ分けを細分化しました。細分化は2024年8月19日からで、その前はほとんどが『ユン政権の大冒険』『文在寅政権の行く末』あたりにあります。ブログ内検索なども併用してくださるようお願いいたします。

 

・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
エントリーにコメントをされる方、またはコメントを読まれる方は、こちらのコメントページをご利用ください。以下、拙著のご紹介において本の題の部分』はアマゾン・アソシエイトですので、ご注意ください。

   ・様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2024年5月2日)<Z世代の闇>です。いまの韓国の20代、30代は、どのような世界観の中を生きているのか。前の世代から、なにが受け継がれたのか。そんな考察の本です。・新刊(2023年12月21日)、<韓国の絶望、日本の希望(扶桑社新書)>も発売中です。「私たち」と「それ以外」、様々な形で出来上がった社会の壁に関する話で、特に合計出生率関連の話が多目になっています。・刊として、<韓国人として生まれ、日本人として生きる>(2023年7月29日)も発売中です。2023年、まさに心願成就、帰化できました。その際の、自分なりの持論に関する本です。・しい説明は、固定エントリーをお読みください。・当にありがとうございます。書きたいことが書けて、私は幸せ者です。それでは、またお会いできますように。最後の行まで読んでくださってありがとうございます。