サムスン電子・SKハイニックス、1ヶ月で時価総額が12兆円も減少・・外国人投資家が集中的に売り越し

会社の株価は上がったり下がったりするものですが、さすがに、時価総額基準で韓国コスピ(KOSPI)全体の5分の1になるサムスン電子が関わっているからでしょうか。1ヶ月ぐらい前から持続的にニュースが掲載され、ネットでもかなりの話題になっています。今日もデジタルタイムズノーカットニュースマネーSなどにほぼ同じ内容の記事がありました。他にSKハイニックスも同じで、両社、1ヶ月でそれぞれ時価総額の約2割が消えました。約117兆ウォン規模で(サムスン電子約91兆ウォン、SKハイニックス約26兆ウォン)、これは現代自動車の時価総額の2倍を超える金額です。

SKハイニックスの場合は、株価が特に高かった7月と比べると、なんと40%が減少したとのことでして。主な理由は、外国投資家たちが積極的に売りにまわったからです。アリ(韓国の個人投資家たち)は逆に積極的に買っていて、それで支えられても現状である、とも。両社、すごい実績を出していて、7~9月期にも最大級の実績が予想されているにもかかわらず、なにがあったのでしょうか。モルガン・スタンレーがSKハイニックスについて目標株価を5割以上引き下げたりもしましたが、それだけでは説明できないほど、『下げ』の流れが強くなっています。単に、流れに沿う形で投資家たちが動いている(必要以上に売っている)という可能性もあります。

 

または、実績はすごいけど、期待値が高すぎでその程度の実績では満足できず、先行投資した分を回収しているのかもしれません。ひょっとすると、「あった」ことが理由ではなく、「これから起こる」ことが理由かもしれません。個人的に、半導体景気そのものに関する問題なら、これは日本にとっても望ましいことではないと思っています。半導体など先端技術関連でグローバルサプライチェーン再編の流れに乗っているところですから、『情勢』そのものにもっと勢いがあってほしいところです。マネーSによると、外国人投資家たちは7~9月期に入って韓国と台湾市場で大量の「売り」を続けており、8月以降、韓国市場で外国人の売り越しは約8兆9000億ウォンを記録中であり、台湾の場合7月から持続して約25兆ウォンに達します。とりあえず、一時は「10万電子(サムスン電子の株価は10万ウォン台になる)」と言われていたものの、いまは6万電子。このように、韓国を代表する半導体メーカー2社の株価が妙な動きを見せている現状。以下、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・半導体業況に対する懸念が浮上した中、最近1カ月間でサムスン電子とSKハイニックスの時価総額が120兆ウォン近く(※117兆ウォン)蒸発したことが分かった。22日、韓国取引所によると、先月21日に467兆4339億ウォンだったサムスン電子の時価総額は、20日基準で376兆963億ウォンで91兆3376億ウォン減少した。同期間、SKハイニックスは140兆2132億ウォンから114兆3691億ウォンに25兆8441億ウォン減った。両種目を合わせれば時総減少規模は117兆1817億ウォンに達する。これら種目の株価は1ヶ月間でそれぞれ20.15%、21.33%急落した・・・・特に外国人投資家の売りが激しい。外国人投資家たちは9月になってからも有価証券市場で6兆ウォンほど売り子したが、この期間サムスン電子とSKハイニックスをそれぞれ5兆9000億ウォン、8400億ウォンずつ売った(デジタルタイムズ)・・>>

 

<<・・(※サムスン電子とSKハイニックス)両種目の時価総額の減少は117兆1817億ウォンで、現代車の時価総額52兆4588億ウォンの2倍を超える。特に1カ月間、サムスン電子の時価総額減少分はLGエネルギーソリューションの時価総額(92兆790億ウォン)と同じくらいだ。この期間、サムスン電子とSKハイニックスの株価はそれぞれ20.15%と21.33%急落した。コスピ内時価総額比重もサムスン電子が21.14%から17.78%に下がり・・・・SKハイニックス比重も6.34%から5.41%に1%p近く減った。このような下落の原因は、外国人投資家たちの集中的な売りだと分析される。外国人投資家たちはこの期間(※先月21日~今月20日)、サムスン電子6兆9549億ウォン、SKハイニックス1兆8468億ウォンそれぞれ売り越した(ノーカットニュース)・・>>

 

<<・・今月に入って外国人投資家がコスピでだけ6兆ウォンを超える株式を売ったことが分かった。外国人投資家の売り越しはサムスン電子に集中した。21日、韓国取引所によると、外国人投資家たちは今月2日から20日まで、コスピで6兆330億ウォンを売り越したと集計された。外国人が最も多く売れた種目はサムスン電子だった。外国人投資家たちはサムスン電子を計5兆9256億ウォン売った。外国人投資家たちのサムスン電子売り越し規模は9月全体の売りにおいて93.6%の割合を占める。2位はSKハイニックスだった。同じ期間、外国人投資形はSKハイニックスの株式8402億ウォンを売り越した。外国人の売りに今月入ってサムスン電子とSKハイニックスの株価はそれぞれ15.2%、9.5%下落した。これは、グローバルメモリ半導体の需要鈍化と価格下落の見通しが提起された影響だと思われる。これに国内半導体代表企業であるサムスン電子とSKハイニックスの今年と来年の利益見通しが減少していくという懸念が影響を及ぼしたものと解釈される(マネーS)・・>>

 

 

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