約40年ぶりの「日韓大陸棚協定」関連協議、具体的な進展なし・・「隣の5鉱区を開発すると、日本は共同開発に応じるだろう」という話も

まず、ちょっと告知です。日韓大陸棚協定関連で結果が出たら、それを見たあとに更新しようとしましたが、急に用事ができて、今から出かけて、明日も1日休むことになりました。いま、ちょうど石破茂さんが自民党総裁に当選したタイミングです(出かける前に高市早苗さん当選の知らせが聞きたかったのですが、個人的には残念です)。いまから一つ更新して、明日(28日)は1日休みをいただきます。予定がズレてしまい、しかも協定関連協議の結果も具体的にはお伝えできなかったもので、いろいろ申し訳ございません。ただ、そもそも具体的な話がなかった・・可能性が高いようです。ここから本題ですが、韓国メディアでは「第7鉱区協定会議」ともされていますが、日韓南部大陸棚共同開発協定の第6次共同委員会が、約40年ぶりに東京で開かれました。

いま出ている情報だと、『幅広く話し合った』だけです。「日韓両国は27日、東京で「両国に隣接する大陸棚南部区域共同開発に関する協定」による第6次共同委員会を開催したと外交部が明らかにした」、「外交部は、今回の会議で協定履行に関する事項などを幅広く議論したと明らかにした」、などです(SBS、17時42分)。延長するかどうかがもっとも大きな関心事ですが、事前から当局者たちが「延長についてこれといった結論が出る可能性は高くない」と話していた、とのことでして。ただ、1~2日前から関連した内容の記事は多く出ています。各メディアの記事において共通するのは、「関係改善できたから、協定も延長を」という内容。「中国が入ってくる可能性があるので、協定を延長したほうがいい」という内容、などです。

 

また、その中でも、「第5鉱区開発」というのが気になります。前にも1回取り上げたことがありますが、5鉱区というのは7鉱区と隣接した鉱区のことで、韓国側にあります。この5鉱区を開発すると、7鉱区の石油が吸い込まれることもあるので、日本が共同開発に応じてくれるだろう、というのです。今回のソース記事は26日のイーデイリーです。この話、前にも何度かメディアに取り上げられたことがあり、5月20日の中央日報には、こうなっていました。「現在韓国政府は、日本の離脱を防ぐため第7鉱区の北端と接する第5鉱区において、探査ボーリングを推進している。韓国の第5鉱区開発が本格化すれば、第7鉱区の石油が吸い取られる懸念があるため、日本が第7鉱区の共同開発に積極的に変わるかもしれないと考えているのだ。このまま日本が日韓共同開発協定を維持する可能性もある。もし協定がなくなればその隙間に中国が割り込んできて、日中韓の対立が発生する可能性が大きいためだ」。この論調は、今回の各記事でもほとんど変わっていません。以下、イーデイリーから引用してみます。

 

<<・・7鉱区は済州島の南側であり、日本の九州西に位置する大陸棚一部区域を意味する。全面積はソウルの124倍程度だ。かなりの石油と天然ガスが埋蔵されたと推定される。共に開発することにした日本との共同開発協定が終わる時点は2028年6月22日だが、来年6月22日から両国のいずれかが「協定終了」を通知することができる。日本はこれまで韓日共同開発協定を破るのが有利だという立場を示した。1985年に変わった海洋法によって、協定が終了すると、7鉱区の大部分が朝鮮半島より日本列島に近いためだ。川上陽子外務相も2月、議会で「国連海洋法条約と国際判例に照らして(既存協定の根拠となった大陸棚ではない)中間線をもとに境界を確定することが公平な解決になると考えている」と言ったことがある。

日本は2020年から毎年日本海上保安庁測量船が7鉱区内の海洋科学調査を行い、事実上、開発を準備する模様だ。反面、韓国政府は日本の離脱を防ぐために7鉱区の北端にあたいする5鉱区において探査掘削を推進中だ。韓国の5鉱区開発が本格化すれば、7鉱区の石油が吸い込まれる可能性があり、日本が7鉱区の共同開発に積極的に乗り出すだろうという立場だ。外交部当局者は「今回の共同委開催は、韓国側が取り入れてきた努力の結果」とし「共同委ではJDZ(共同開発)協定の履行について包括的な意見交換があるものとみている」と説明した(イーデイリー)・・>>

 

 

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