またすぐ解散選挙になりますが、昨日、石破茂さんが総理に就任しました。総裁選で支持していたかどうかとは別に、合法的に選ばれた新任総理。個人的に不安ではありますが、これからの政策を一人の日本人として見守っていきたいと思います。で、さっそく韓国関連の話が出てきて、韓国日報(1日)、東亜日報(2日)、京郷新聞(2日)などが取り上げています。ただ、各記事の題には韓国となっていますが、もとは「米国、韓国」といったふうに、いくつかの国を同時に話したようです。各記事が注目しているのは、『韓国との首脳会談は必要だ。ただ、ちゃんとした目的があってこその会談である必要がある』と、『韓国との関係は重要だが、国が異なれば国益も異なる』という発言です。以下、韓国メディアの直訳なので、オリジナル発言とは多少異なる可能性があります。以下、<<~>>で引用してみます。
<<・・石破茂日本新任首相が、1日就任記者会見で、米国、韓国との関係などについて「国が異なると国益も異なる」と言及し、今後の外交基調が注目される・・・・自民党内は「ハト派」に分類されるが、首脳外交では個人の所信よりは「国益」に焦点を合わせるという意志表明だと解釈されている。彼は岸田文雄前首相に続き、日本人拉北被害者問題解決の意志も明らかにした。石破首相は当日の夜遅くに首相官邸で開かれた、就任してから初の記者会見で、「岸田政権が首脳外交を通じて米国、韓国など両国関係を強化してきたが、石破首相はどのように首脳外交を行っていくのか」という質問に、「米国と両国関係は重要で韓国ともそうだ」としながら、このように答えた。
彼は「首脳外交をする時は、会談が何のためのものか明確にしなければならない」とし「信頼関係を高めて友好を深めることも重要だが、何のために会談をするか、事前に設定しなければならない」と話した。続いて「国が違うと国益も違う」とし「それぞれが国益をもとにどれほど真剣に議論してどんな成果を得るか(が重要だ)」と付け加えた・・・・石破首相は「私たち内閣の最も重要な課題」とし、日本人拉致被害者問題を取り上げた。彼は先月、自民党総裁選挙過程でも問題解決策として平壌と東京に相互連絡事務所を開設するという公約を提示した・・・・石破首相は、持論である日米地位協定改正について米国内で警戒感が出ているという質問には、「日米同盟に懸念が生じるとは全く考えない」とし「(むしろ)同盟強化につながるだろう」と話した。それと共に彼は「短い時期に変わるとは思わないが、だからといって諦めるのが良いとは思わない」と協定改正を継続して推進するという意思を表わした(京郷新聞)・・>>
<<・・石破茂新任日本首相は1日、韓国との関係について、「両国関係は極めて重要だ」と話した。それでも「国が異なると国益も異なる」とし、韓国に主張することを曲げないという意も明らかにした。石破首相はこの日の就任後記者会見で「米国との両国関係は極めて重要だ。韓国ともそうだ」としながらも「首脳外交をするとき、何のために会談をするのかを明確にしなければならないと思う」と話した。石破首相は「信頼関係を高め、友好を高めることも重要だが、各自が国益をもとにどのように真剣な議論をして成果を得るかが重要だ」と話した。韓国との友好関係は続くが、主要懸案に対して徹底的に自国利益を優先視する態度を明らかにした(東亜日報)・・>>
<<・・石破茂新任日本首相が1日、両国間首脳外交と関連して「韓国との首脳外交は重要だ」と明らかにした。ただ、韓国と米国を含めて、首脳間の友好や信頼を固めるだけの目的では会わないという意を表した。自身の公約である日米地位協定改正をめぐる批判に対しては、「日米同盟に混乱を与えるおそれがあるが、むしろ同盟強化のために必要だ」と反論した。この日に公式就任した石破首相は東京首相官邸で就任初の記者会見を持ってこのような構想を公開した。「両者間首脳外交をどのように広げるか」という質問に、彼はまず「韓国と米国、オーストラリア、アセアン(ASEAN・東南アジア国家連合)との首脳外交は重要だ」と答えた。それとともに「(首脳間の)信頼と友好も重要だが、何のために首脳会談をするかが非常に重要だ」とし「会談目的がなければならない」と付け加えた(韓国日報)・・>>
韓国メディアの全般的なスタンスは、相応の期待感を示しながらも、「岸田政権と比べて進展も後退もないのでは」という意見が目立ちます。政権交代にならないかぎり、そこまで劇的に変わることはないだろう、と。本当に国益をメインとするスタンスを貫くなら大賛成ですが、はてさて。韓国関連で、総理就任前に気になる発言もあったので・・この「国益」発言、ちゃんと守ってほしいところです。余談ですが、石破総理関連記事(韓国語)を機械翻訳すると、石葉になったり石波になったり石馬になったり、バラエティー豊かな訳になってちょっと困ります。
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