韓国メディアが伝える日韓首脳会談(11日)・・「一貫して和気あいあい」など

石破総理と韓国ユン大統領が、日韓首脳会談を行いました。ゲリューン会談と名付けましょう。ASEAN首脳会議でのことです。大した話はない(既存の話を再確認するレベル)だろうと思っていましたが、個人的に気になることがいくつかありました。まず、本ブログで何度か取り上げた、ユン大統領の国賓訪問の件。9月12日、10月1日に取り上げましたが、政治家だけでなく中央日報などメディアもまた、ユン大統領の日本国賓訪問を主張しています。日韓外交再開60周年の「新しい共同宣言」とやらも気になるところです。どちらも、日本側から『新しい言質』を取るためのものでしかありません。もちろんその内容がどうなるかが一番重要でしょうけど、個人的に、未来の両国関係のためにも、日本としては『下手に応じるべきではない』でしょう。

今回の首脳会談では、ユン大統領が「60周年を迎え、両国関係改善が実感できるようにしたい」と話した、とのことですが・・具体的な話は報じられていません。そもそも、日本はすでに選挙モードに入っているので、具体的に話せる状況でもないでしょう。東亜日報が結構長い記事を載せていますので、引用してみます。他に、岸田前総理が訪韓したときの「交流拡大」関連の話などがありましたが、やはりメインは北朝鮮関連。ミサイル探知、リアルタイムモニタリングなどでの協力をこれからも続けていく、という話があった、とのことです。以下、<<~>>で引用してみます。また、具体的な内容がほとんどないし(すみません)、明日は更新を休みますので、本エントリーのコメント欄は解散総選挙関連などにも使ってください。

 

<<・・ユン大統領は10日(現地時間)、石破茂日本新任首相と初の首脳会談を行い、両国国民の入国手続き簡素化議論に速度を出すよう意を集めた。また、両首脳は北朝鮮のミサイル問題に対する日米韓ミサイル警報情報リアルタイム共有体系を引き続き綿密に稼働させていくことにした。尹大統領はこの日午後、東南アジア国家連合(ASEAN・アセアン)首脳会議が開かれているラオス・ヴィエンチャンで石破首相と40分間会談を行い、「日韓国交正常化60周年を迎え、両国関係の希望のある未来像を提示し、両国国民が跳躍を体感できるように総理と緊密に協力していきたい」と話した。

それと共に「前任の岸田文雄首相に続き、石破首相ともシャトル外交を含む活発で緊密なコミュニケーションを通じて両国国民間の交流を促進し、日韓関係の発展を固く続けていきたい」と明らかにした。石波首相はこれに対し「今日の戦略環境内で日本と韓国の緊密な共助は地域の安定と平和のために非常に重要だ」とし「ユン大統領と岸田前首相が大幅に改善させた韓日関係を継承した後発展させていこう思う」と答えた。

 

両国首脳は日韓関係改善と発展させると共感帯も確認した。ユン大統領は「日韓関係を未来志向的に発展させることは大統領の使命だと思う」としながらシャトル外交維持を強調した。これに石破首相も「ユン大統領と岸田前首相が大きく発展させてきた韓日関係を完全に継承してうまく発展させていくだろう」と繰り返し強調した。会議場に5分先に到着したユン大統領は石破首相を待った。石破首相が到着すると、ユン大統領が先に手を差し出した。40分間行われた会談は一貫して和気あいあいな雰囲気だったと伝えられた。大統領室のハイレベル関係者は「多国首脳会議の日程の中、お互いに相当な時間をかけたこと自体が、好意的であるという意味」と話した(東亜日報)・・>>

 

簡素化というのは、9月に訪韓した岸田総理とユン大統領の首脳会談で議題になったと言われている「事前審査制度」のことだと思われます。たとえば、日本に来る韓国人旅行者の場合、「到着(日本)ではなく、出発(韓国)する空港で、日本への入国審査を受ける」制度のことです。さすがに何もせず日本に入国できるわけではありませんが(審査はある)、到着してから大幅に待ち時間を短縮できます。普通、国際線で出国する前には結構な待機時間などがあるので、その時間を利用する手もあります。ビジネス関連の人たちにとっては、かなり大きなメリットになるでしょう。韓国より先に、台湾と日本の間で行うというニュースもありました。また、同じくたとえとして「韓国から日本を訪れる」場合の事前審査は、「韓国に派遣された日本の職員」が審査を行うことが基本ですが、まだ詳しいことはわかっていません(2002年に施行されたことがありますが、当時はそういうシステムでした)。

繰り返しになりますが、「いままでの表現」以上のフレーズが入った新しい共同宣言、ユン大統領の国賓訪問など、気になる案件もあります。就任記者会見で『国が異なれば国益も異なる』と話した石破総理。その言葉通り、日本の国益を第一に考えてほしいところです。あと、ブログで取り上げる予定はありませんが、韓国の中央銀行「韓国銀行」が基準金利を0.25%引き下げました。内需浮揚のための引き下げと、家計債務管理のための金利維持。その間で、かなりなやんだ結果だろうな・・と思いました。明日は1日休みをいただきます。次の更新は、13日(日曜)のいつもの時間、11時ころになります。

 

 

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