日本でもよく言われていることですが、「石破総理とトランプ大統領(当選者)は相性がよくない」という話、韓国メディアが報じていたので、エントリーします。地上波放送SBS、外国語大学イチャンミン教授の見解です。個人的に、「それをいうなら、ユン大統領はどうよ」といったところですが・・8日にも山田重夫大使のことなどを紹介しましたが、韓国では「日本に比べて『またトラ』対応がおくれている」という論調が強く、ひょっとすると、この記事も「ベンチマークしましょう」的な趣旨かもしれません。まず記事は、前のトランプ政権のときに日米関係は安倍(当時)総理の活躍が大きかったとしながら、石破総理はトランプ氏と相性が良くないとします。
なぜなら、石破総理は議論が好きで、退屈な話し方の人だとされていますが、トランプ氏は直感的で愉快な人を好む、というのです。ちょうど安倍元総理がそんなアプローチをしていた、とも。記事では、いまトランプ氏と相性が良さそうなのは麻生太郎さんと茂木敏充さんだとしますが、石破さんが総理になったころで、2人を重要なポジションに登用することはなくなったとも書いています。しかし日本は「2つの秘密兵器を用意している」、とも。安倍元総理の外交はともかく、ちょっと個人的な繋がりを気にしすぎではないのか、そんな気もしますが・・いつものこと、韓国の専門家はこう見ています、ということで。以下、<<~>>で引用してみます。
<<・・(※安倍元総理がいない今の)日本の政治家の中で、トランプ氏と相性の良い政治家は誰がいるのか。日本では大まかに3人いるとします。1人は、当然、石破茂首相ということになります。2人目は麻生太郎前自民党副総裁です。この方は安倍時代にすでにトランプ氏と何度も会って話したし、4月にトランプ氏に会うために直接ニューヨークにも行きました。また、この人が個人的にすごく堪能豪快で、度胸があり、いいか手にもよりますが顔の皮が厚いところがあります。しかし、トランプ氏はこのようなスタイルが好きだと言われています。それで麻生副総裁がトランプ氏と交渉をすればいい、というのがあります。また、茂木敏充前自民党幹事長が3人目です。この方は安倍時代に日米貿易協定、CPTPP協定をすべて主導した人物です。その過程でトランプ氏としても、すごくたくさん交渉をしながら、日本で一番交渉上手な人はモテギだと話したこともあります。
この三人の中で誰がトランプ氏との交渉に出るべきかを日本側は話し合っているわけですが、石破氏が首相になったことで、麻生氏と茂木氏では、できなくなりました。麻生副総裁は自民党総裁選挙過程で高市早苗氏を支持し、茂木敏充氏は本人が直接総裁選挙に出馬しました。結局、石破首相はこの二人は主要ポジションに置かなくなりました。結局、石破首相自身が解決するしかないといのが、問題です。石破首相は議論が好きで、論理的で退屈で面白くないことで有名です。ところがトランプ氏は正反対じゃないですか。愉快で直感的で自己主張の強い人が好きなので、日本側も心配しているのが、石破首相とトランプ大統領は相性が良くない、ということです。
結局、日本政府はもう少しディテール的に石破首相を補完できる秘密兵器を準備しています。まず、高尾直という外務省官僚です。高尾氏はアメリカで生まれ、中学3年生の時に日本に来ました。名門高校を卒業し、東京大学法学部を出て外務省官僚になった後、ハーバード・ケネディスクールで修士となりました。安倍総理とトランプ大統領のすべての会談で通訳をやりました。この高尾氏は英語もネイティブレベルですが、明晰さも有名で、トランプ氏は会談しながら彼を大事にしたとされます。日本にもこのような有能な官僚がいたとは驚きだ、と・・
・・すでに日本では、今年3月にトランプが再選する前に、この高尾外務省官僚を米国にある日本大使館に派遣しました。トランプ周辺の人を把握する任務であり、石破首相がトランプ大統領と会うとき、おそらく隣で通訳をし補佐しながら一緒にいることでしょう。もう一つの秘密兵器は、外務省が先月から実施している「トランプ取扱説明書」という講義です。石破首相に一ヶ月間講義していますが、トランプ大統領に関するすべての情報を集めた外務省の特別授業です。それだけ徹底的にトランプ時代を、日本は準備していると見ることができます・・
(※「じゃ、日米関係は前の安倍・トランプ時代のレベルまでよくなるのか」という質問に)・・日本はそう期待しています。麻生太郎副総裁をトランプ氏と会わせたのも、私たちは安倍時代のスタンスをそのまま維持しており、あなたが復帰しても、私たちが変わることはないという意を既に与えました。日本は日米同盟を基盤にして米国とともに全世界をリードできる国家として、今AI革命もしなければならず、半導体復活もしなければならず、米国の助けがとても必要な状況です。結局、日本はトランプが安倍時代と大きく変わらず、米国と協力しながら一緒にいくというサインを続けていくでしょう。それが成功するかはちょっと見守らなければなりませんが(SBS)・・>>
明日は1日休みをいただきます。次の更新は、17日(日曜日)いつもの時間、11時頃になります。今日は李在明野党代表の1審判決もありますし、そっち関連もコメント欄をご利用ください。もちろん「このことが気になる」でも構いません。
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